ソードアート・オンラインの世界に転生   作:錯也

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今回は少し短めです

話がなかなか進まないなぁ(^-^;

もしユウキをSAOから出すとしたら次の話からになるかな、今のところALOからの方が良いという意見の方が多いのですが、回答してくれた方がまだ少ないので悩んでます。
活動報告のアンケートに回答いただけるとありがたいです!


エクストラ・ゲーム

《ホルンカ》について、一番面倒な説明もなんとか終わった。

 まあ、終わったんだけどね……。

「なあ、キリト。俺が言うのも変な話だけど、俺が逆にこんな事を説明される立場だったら、この話絶対信じないと思うんだけどねぇ?」

 怪しいとかじゃない。転生者とか、異世界から来ましたとか、そもそも有り得ないと思うのがこの世界でなら普通だろう。

 それこそ、はたらく魔王さま!の世界とはわけが違うし、今俺は異世界から来た存在である事を証明する手段は何もないのだ。

 俺がキリトにしたのは、アドレナクという神にこの世界で、ザ・シードという物を回収するように言われてこの世界に来たという話なのだ。俺の立場から言わせてもらうと、当然嘘は何もいっていない。ほかの世界の事を具体的に説明したりはしていないが、一応いろいろな世界に行ったことがあるということも話しておいた。

 ……。

 や、考えれば考えるほど、この話で先程のメッセージについての件を納得しろと言う方が無理があると思うのだが。

 キリトは一応は信じると言ったわけなのである。

「俺だって全部を信じたわけじゃあない。お前の年齢が数万才だとか、実はその外見で男だとか、や、髪纏めてからは男に見えなくもないけど……。とにかく今はお前が異世界人でしかも転生者だって証明する手段は無い。」

「ホントに頼むから男ってのはマジで信じてください。ぶっちゃけ現実の方がもう少し声も低いんだよ?」

「お、おう。……姿については何にも言及しないんだな」

 まあ、リアルでもこのルックスだからコレばかりは何とも言えない。

「話を戻すけども、異世界人だと証明する手段も無いけど、異世界人じゃないと証明する手段も無いだろ。ていうか……もしお前が茅場明彦だとしたら、あまりにも間抜けすぎるし、茅場明彦じゃないとしたら、それこそお前が普通の人間なら、あのメッセージをどうやって用意したか想像もつかない、お前の説明を聞いても矛盾は一応無かったからな」

 現実味も無かったけどね☆

「それに、異世界でそうとうな戦闘経験を持ってるお前が当面の味方なら、こっちとしてもありがたい事だからな」

 なるほど、確かに俺が味方ならキリトにとっては戦力的な実益があるわけか。

「一応、そのアドレナクさんは未来予知紛いのこともしてるからな。現実世界に帰ったら、お前が異世界人かどうかはすぐにわかる」

 イヤ、それ言い換えればこの世界では絶対分からないってことじゃあないですか。

 まあ、現実世界に帰ればすぐに俺が普通でないと分かるのは保証しよう。

「それなら、お互い死ぬわけにはいかないな」

「ああ、ひたすら自分の強化をしないとこの世界では生き残れない。レベルもそうだし装備もだ」

 装備といえば、アドレナクから送られてきた装備もなかなかの物だった。

 今俺たちが話しているのは、《ホルンカ》にあるNPCの宿なので先程強制装備させられた黒いコートとまゆのリボンは装備していない。というより、圏内では装備できず、かつ圏外に出ると強制装備させられる。ちなみに圏外ではリボンとコートを外すことは不可能。

 イヤ、呪いの装備じゃねぇんだからよぉ……。

 ちなみに、装備の効果については、コートの方が獲得経験値、コルが3倍になるというもの。コート自体の防御性能および機敏値への補正が、レベルに応じて上昇していく。

 まゆのリボンの方は、スキルの熟練速度が3倍になるというもの。ステータスへの補正は一切なしだ。

 そして、《斬竜剣》。これは、今のところは使えない。

 なんせ現状では攻撃力補正は皆無である。名前も分からないとあるスキルの熟練度の3倍がそのまま《斬竜剣》の筋力補正値になるようだが、肝心のスキルを今の俺は習得していないようなのだ。とりあえず先程新たに加わった《近接戦》というスキルでないのは確かである。

 で、《近接戦》スキルの内容もなかなかなものだった。

 何でも、まず両手に違う種類の装備をした状態でもソードスキルが使えるようになるのだ。同じ種類、つまり両手に片手剣とかだと意味がなくなる。

 もう一つが《近接戦》で習得できるソードスキル。

 それぞれの武器の単発攻撃用のソードスキルを一種類。投げ攻撃用ソードスキルを一種類。連続攻撃用ソードスキルを一種類習得する。

 つまりそれぞれの武器で合計3つのソードスキルが追加されるのだ。

 正直言うと、このスキル自体は確かに面白いが強いとは俺は思わない。なんせ、連続攻撃用ソードスキルはかなり熟練度をあげないと修得できないからだ。

 そのかわり、先程の説明でわかったと思うが、《近接戦》は特定の武器に対応したソードスキルではない。そのため何を使っても熟練度が上がる。

 ついでに言うと、ありがたい事に武器を持たずに使える、いわば素手で放つソードスキルという物もあった。

 最悪装備が無くても戦える。

 あれ?両手同じ種類の武器だと《近接戦》は使えなくなるんだから、両方素手だと素手のソードスキルは使えなくなるのかな?今度試してみるとしよう。

 まあ、とにもかくにも、装備、スキルどれをとっても俺専用の物であろう。

 わかりやすくいうならチートなのである。

 ところでさ?特にまゆのリボン。あれ街中では装備できないってところにそこはかとなくアドレナクの悪意を感じるんだよね?

 まあ、文句を言っても仕方ない。と、俺はキリトに説明を終え、キリトの提案で《アニールブレード》という片手剣を取り行くことにした。

 後で曲刀が手に入るクエストとかモンスターも教えてもらうとしよう。

 と、俺はクリア報酬で《アニールブレード》が手にはいるという《森の秘薬》クエストを受けられるNPCの家に向かいながら、そんなことを考えた。

 

 ちなみに、現在の俺のレベルは《ホルンカ》にたどり着くまでに3上がり、7となっている。

 

 

 

 

side?

 私は、そこに表示されたある数値を見て目を見開いた。

 残りプレイヤー総数

 9714

 

 死亡プレイヤー総数

 287

 

 この二つの表示である。

 デスゲーム開始の宣言が行われてから、数時間後の数値だ、これを私が呆然と眺めている今この瞬間にも、死亡プレイヤー総数に1、加算される。

 

 残りプレイヤー総数

 9713

 

 死亡プレイヤー総数

 288

 

 やはり、おかしい。

 何度二つの数値を足しても、合計が10001になるのだ。

 にもかかわらず、私が詳細なデータ、受け取ったメッセージから、アイテム、スキルの熟練度に至るまでを確認できるプレイヤーは合計9713。コレには、私自身のデータも含まれているから、プレイヤーの中に1人、私が一切確認を行えないプレイヤーが居るわけであり……。

 と、ここでメッセージの受信を知らせる音が鳴り、私は疑問に思いながらメッセージ欄をみる。

 このタイミングでのメッセージの受信は有り得ない事ではない。メッセージは、名前さえ知っていれば同じ層にいる相手になら送ることができるからだ。

 だが、不自然極まりない。

 どう考えても、この以上事態と受信したメッセージが無関係であるようには私は思えなかった。

 メッセージの送信者の名前は……Adorenaku……?

 ……なんだ?勘違いか?生命の碑で私の名前でも確認して適当にメッセージを送りつけてきたのか?全く…いい迷惑だ。

 そう思いながら、メッセージを開いて、私は思わずギョッと目を見開いた。

『10001人目のプレイヤーの事を教えてあげようか?茅場明彦君』

 たったそれだけ、しかし、十二分にこのメッセージには私を驚かせるだけの衝撃があった。

 なぜ、私が茅場明彦だとわかった?このAdorenakuというプレイヤーは何者だ?と、プレイヤーの一覧を出しその名前を探す。

 無い。

 どこにも見当たらない。

 Aのところに無いだけかと、10分かけてたっぷりとその名を探すがやはりどこにも存在しない。

 と、探し終わるのを見計らったようなタイミングで再びメッセージが届く。

 メッセージの差出人は当然Adorenakuだ。

 開いて中身を読む。

『残念だが、僕はプレイヤーではない。それどころか、この世界のどこにも居ない。だからどれだけ探そうとしても見つからないよ?ああ、どうして君が茅場明彦だとわかったか、具体的な理由については面倒だから説明は省かせてもらうが、《僕》にはわかって当然。とだけ答えておこう。

 

 

それよりも10001人目について知りたいのか、知らなくても良いのか、どちらなんだい?』

 それは勿論、知りたいに決まっている。

 が、Adorenakuの名前の部分をタッチしても、相手がプレイヤーではないので返信を送る画面に切り替わらないのだ。これでどうやってこちらの返答をすればいいというのだろうか?理不尽にもほどがある。

 と、三度メッセージが届く。もう名前を確認せずとも送信者がAdorenakuなのは明らかなので、即座に開いて文を読む。

『返信はけっこう。僕は君の考えていることなど呼吸をするように読み取れるからね。知りたいというのは了解した。だが、僕としてはタダで教えるのはつまらない』

 いや、ここで終わりにしないでほしいのだが?

 というかならば何を差し出せというのだろうか?

 了解を伝える旨だけを書いたメッセージに不満を感じていると、さらにメッセージが届く。

『せっかく舞台がゲームの中なのだ。ここは一つextragameでも用意しようではないか。

 

 なに、条件は簡単だ。すぐ目の前にいる相手にフレンド申請をするときに、そのプレイヤーの頭の上に表示されるカーソルをタッチして申請するよね?それを使わせてもらおう。君は10001人目を探し出し、そのプレイヤーのカーソルをタッチすればよい。その瞬間、君のプレイヤーの詳細確認のリストに10001人目が追加されることを約束しよう。

 

どうだい?簡単だろう?』

 と、そこでメッセージは終わっている。

 いや、どこが簡単なものか。プレイヤー全員の名前を覚え、その上その中に存在しないキャラネームを使うたった一人をこの世界で探し出せというのか?無茶振りにもほどがある。

 ここで、メッセージの受信を告げる音。まだ続きがあるのか?と、メッセージの内容を確認すると、そこにはそのプレイヤーの名前と、2時間おきにそのプレイヤーの居場所が送信される旨が書かれている。のだが……。

『念のため忠告だ。彼は《超六感》という現実世界でも、ここでも使える特殊な能力を保持している。この能力は感や、向けられた視線や気配などを感知する力が備わるというものだ。ついでに、茅場明彦、君がプレイヤーの中に紛れ込んでいることも伝えてある。下手な方法で彼に近づくと、場合によっては最悪早い段階で正体を見抜かれるだろうね。まあ気をつけたまえ』

 どうやら、このAdorenakuというが無茶苦茶なら10001人目、トウヤというプレイヤーも相当メチャクチャなようである。

『君がどんな風に彼のカーソルに触れるのか……。まあせいぜい面白おかしく眺めさせてもらうとしよう。

 

さあ、この僕Adorenakuからのextragameだ。

 

僕も楽しむから君も楽しんでくれ給えよgamestart!』

 メッセージを読み終わると、タイミングよくクエストが開始された表示が現れる。

 

クエスト名

《員数外(イレギュラーナンバー)は異界の人外》

 

達成条件

・プレイヤー名《トウヤ》のカーソルに触れること

 

失敗条件

・《トウヤ》が第3層にたどり着く

 

失敗時ペナルティ

・送信者名Adorenakuからのメッセージの全削除

・クエスト受注者のAdorenaku並びにトウヤに関する一切の記憶の消去

 

禁止事項

・階層ボスの難易度を含む現在の《ソードアート・オンライン》内のあらゆる、地形、クエスト、mobの改変

・本クエストの破棄

 

「…………失敗時のペナルティーが有るなんて聞いていないのだが……」

 やはりこのAdorenakuという者は理不尽だ。

 というか、ペナルティーに記憶の消去とか書かれているが、コレは何の冗談なのだろうか?

 それに何よりも……。

 

「ゲームマスターである私が遊ばれるとはな…」

 とにかく、私は《トウヤ》という人物を探すべく、《始まりの街》の宿屋を後にした。

 ん?……またメッセージか?

 

 

メッセージ送信者Adorenaku

『《トウヤ》の現在位置

《ホルンカ》』

「…………………………………………」




さりげなくクエスト名で討也の正体が明かされているという(*’▽’)

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