東方星海録   作:紅いボッチ

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投稿遅れて申し訳ないです…。
家庭の諸事情により、時間が取れませんでした。
言い訳してもあれなんで、本編へどうぞ。
後、全体に修正を施していきます。ご了承をば。




あ、あと感想くれた方々。誠に感謝しております!
これからも頑張ります!


十話「博麗の巫女」

「博麗の……巫女?」

 

宙はゆっくりと口を開いた。

 

「知らないのね。もしかして、あんたって新参者?」

 

宙は軽く身を強張らせた。

 

「い、いや。知っている。俺が思ったのは、博麗の巫女って予想より若いんだなと思って、少し驚いただけだ」

 

軽く誤魔化すように話す宙。

 

霊夢は、しばらく宙を凝視していたが、やがてめんどくさそうに顔を振り、話を元に戻し始めた。

 

「取り敢えず、これはあんたがやったんじゃないんでしょ?」

 

お祓い棒で死体を指す霊夢。

 

(皆さんは死体があってもこんな無礼なことはしないようにね?ま、死体と遭遇する場面がほとんどないけどね…ハハ)

 

「ああ。悲鳴が聞こえて、すぐに駆けつけたら既にこうなってたからな」

 

宙は冷静に答える。

 

「はぁ…死因は腹へのひっかきね…この爪跡を見るに、犯人は、最近近場に巣を作った化け狼共と見て間違いないわね」

 

淡々と死体の状態を調べ、即座に犯人を割り出してゆく霊夢。刑事ドラマとかだったら即主人公決定。と、言われそうなほどの推理力である。

 

「それで、どうすんだ?この仏様をどこに運ぶんだ?」

 

宙が聞くと、霊夢は死体の衣服を眺め、またお得意の推理を見せた。

 

「この子は、すぐそこの問屋の娘さんね。あんた、すぐにその問屋に行って主人をここへ呼んで来て」

 

「ああ、分かった。後、俺の名前はあんたじゃなくて、末星 宙だ」

 

「あっそ。それより、早く行って来なさい!」

 

宙は急かされるように問屋へと走った。

 

 

 

 

     夜     村はずれの平原

 

「あの問屋の主人さん、残念だったな…」

 

宙は悲しみの音を声に乗せながら言った。

 

「仕方ないじゃない。悪いのは掟を守らない馬鹿な妖怪たちよ。それより、警戒しなさい。ここは奴らの住処なんだから。」

 

宙はスペルカードを構え、霊夢はお祓い棒を肩に担ぐように持った。

 

「というか、あんたってスペルカード使えるのね…。そんでもって人の妖怪退治に首を突っ込むほどお人好しね?」

 

「うるさい。あの問屋の主人の顔見たら、動かなくちゃって思ったんだよ。それだけ」

 

宙は真剣にそう話した。

 

「ふぅん。ま、良いんじゃない?そういうの、嫌いじゃないしね」

 

無駄話をしていると、周りに数体の妖怪の気を感じた。

 

気の感じ方は美鈴に教わった。完全には使いこなせてはいないが……。

 

「おいおい…案外多いぜ?どうするよ、博麗の巫女さんよ」

 

「そんなの……」

 

霊夢は札を構え、だらけたような表情から、真剣な表情へと変わった。

 

「蹴散らすだけよ!!」

 

飛び掛かってきた一体に霊夢は封印札を投げ、動きを封じた後に追尾型の札で仕留める

と同時に、周りの二体に威嚇の札を放つ。

 

(流石、博麗の巫女と言ったところか…ま、俺も負けられないけどね?)

 

宙も、光でレーザーを造り出し、目の前の一匹に直撃させる。

 

返す手で、怨霊が乗った左手を飛び込んできた一匹に押し付ける。

 

その妖怪は数秒悶えた後、体を数回痙攣させ、息絶えた。

 

 

 

数分後、霊夢と宙の周りには息絶えた者や、失神してる妖怪たちで埋め尽くされた。

 

「はぁ、あの後あんなに来るとは流石に予想外だったわ…ま、雑魚妖怪が何匹来たって同じことなんだけどねぇ…」

 

肩を軽く揉んでいる霊夢の後ろで宙は感嘆していた。

 

(ここまで強いとは…敵ながら天晴…異変が楽しみだ)

 

「それじゃ、俺はそろそろ帰らせてもらうぜ?博麗の巫女さんよ」

 

霊夢に背を向けて帰ろうとする宙。

 

「ちょっと待ちなさい」

 

霊夢に声をかけられ、また何か聞かれるのかと疲れたように振り返った。

 

「なんだ?もう帰っていいだろ?」

 

霊夢は少し照れくさそうに頭を掻くと、こう言った。

 

「あんたのお陰で大分はかどったわ…。ありがと、宙」

 

宙は少しぽかんとした後、ニッと笑い、こう返した。

 

「おう、こちらこそだぜ?霊夢」

 

二人はへへへ、と笑うと両方に背中を向け、帰路に着いたのだった。

 

 

 

 

 

 

「大分遅かったけど、何かあったのかしら?」

 

紅茶を啜ったレミリアが怪訝そうに聞いた。

 

「ああ、少し手間取られて…面倒なことに巻き込まれただけです」

 

宙はほんのりと笑い、レミリアの紅茶のおかわりを注ぐ。

 

「面倒なことって?」

 

「……軽い妖怪退治ですよ、お嬢様」

 

今夜も夜が更けてゆく……ゆっくりと。




一言だけ……



あざっしたあああああああ!!!
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