何でもするから許してください!
というわけで、反省を踏まえ、いってみましょう!
「…ちょっとタフじゃないかしら?あんた」
霊夢が息を軽く切らせ、苦笑いをしながら言葉を発する。
「…はぁ…はぁ、ふざけんなよ…どんだけ防御堅いんだよ…」
魔理沙も同じように、随分疲労していた。
その視線の先に居たのは、服を所々焦げ、傷だらけの美鈴であった。
「…けほ、そんなものですか?博麗の巫女、そして魔法使い!そんな生ぬるい攻撃じゃ私すら突破できませんよ?折角、攻撃しないというハンデをあげてるんですから……本気で来なさい!」
強気に話す美鈴、だが心の中では自分の限界を察していた。
(ああ…次の一撃で突破されてしまう…咲夜さん、宙さん、お嬢様、パチュリー様…時間は稼ぎましたよ…少しだけですけど…勝ってください!)
「……霊夢、そろそろ決めるぜ?」
魔理沙が、マジックアイテム 八卦炉を懐から取り出す。
「…そうね、時間を取りすぎたわ。終わらせる。」
『博麗ノ夢想』と書かれた蒼い札を数枚取り出しながら霊夢が静かに呟く。
「ッは…やっと本気ですか、待ちくたびれましたよ?」
苦笑いしながら、美鈴は防御の構えをとる。
「…お前、これから倒されるけど…なんか言い残すことはないか?」
魔理沙がニヤリと笑いながら、美鈴に問いかける。
「…そうですね、うーん…。紅魔に勝利あれ。ですかね?」
にっこりと言い放った美鈴に魔理沙は首を振り、残念そうにつぶやいた。
「助けてください…なら、助けてやったのにな、恨むなよ?」
異変解決組にとてつもない気が集まっていくのが、美鈴にははっきりと感じられた。だが、逃げない。門番として。
「…来い!私を越えてみろ!」
「行くぜ!恋符『マスタースパーク』!!」
「神霊『夢想封印』!!」
霊夢と魔理沙が轟くように叫び、二人のスペルカードがクルクルと回り、魔理沙のカードからは虹色に光る極太のレーザーが。霊夢のカードからは、虹色の輝く七つの珠が飛び出した。
「…はああああぁっぁぁぁぁああ!」
美鈴も雄たけびに近い叫びをあげ、その二つの攻撃を防ごうと試みた。
だが、力の奔流に呑まれ、レーザーの中に姿を消す。
「…ぷっはぁ…疲れたぁ!!ったく、時間かけやがって…あの門番」
魔理沙が一気に倒れるようにそこに座り込み、文句を言うように先ほどの敵を称賛する。
「…魔理沙。」
「そんじゃ、さっきの爆発の煙が消えたら先に進むk…」
「魔理沙!!」
魔理沙の言葉は霊夢の警告の声で途切れた。
「な、何だよ!もう倒しただろ!」
「…油断はしちゃだめってことよ。」
煙の向こう側から、ぼろぼろの美鈴がふらふらと霊夢たちに近付いてくる。
「…な、何でそこまでするんだよ…?お前…?」
魔理沙が恐怖さえ覚えたとき、霊夢がゆっくりと美鈴に近付く。
「お、おい。霊夢…」
魔理沙の警告の声も聞かず、そのまま美鈴に近付く霊夢。
「…こ、の…先、は通す…訳…には…い、かな…い…門、番…と、して…!」
そう言った後、美鈴は崩れるように倒れた、が霊夢がそれを支えた。
「…あんたを見くびってた。正直ね、けど、あんたは強い。それは誇りなさい」
そう美鈴の耳元でささやき、その場に美鈴を寝かせた。
「…何はともあれ、次に行こうぜ、霊夢!」
帽子をかぶり直しながら、魔理沙は二カッと笑う。
「ええ、そうね。」
霊夢はフッと微笑みながら、門の先へ進んだ。
紅霧異変、主犯たち。残り4人(?)
はい、ということでお終いです。
魔理沙が悪役みたい?気にしたら禿ます。