東方星海録   作:紅いボッチ

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レミリアさんの紅魔館に就職しに来た話です。
では、六話どうぞ。


六話「紅い悪魔との邂逅」

紅魔館の主、レミリア・スカーレットは堂々と玉座に座りながら、宙に話しかける。

 

「人間、氷の妖精との勝負、見させてもらったわ。中々の実力ね。それにしても普通の

人間が能力を持つことは稀だと聞いていたけど、そうでもないみたいね」

 

「どうしてそう言えるのですか?」

 

宙の問いかけにレミリアは軽く驚きながら答えた。

 

「あら、咲夜も人間よ?もしかして、吸血鬼の館には人間はいないとでも思ったのかしら?」

 

宙は内心お顔真っ赤にしながら、後ろにいる咲夜に一礼した。幸い、咲夜は怒ってはいないようだった。

 

「まぁ、それは置いといて。本題に入りましょうか。まず、貴方はどこか行く当てはあるのかしら?」

 

レミリアの問いに、ゆっくりと答える宙。

 

「いえ、有りません。だからここに来たのです」

 

「ほう?」

 

「レミリア様の屋敷にお邪魔したくここに来ました。もちろん、ここの仕事は喜んでさせてもらいます。どんなきつい仕事でも構いません。お願いします、ここで働かせてくださいませんでしょうか?」

 

レミリアは終始興味深そうな顔で宙の話を聞き、突然笑い出した。

 

「アハハハッ!面白いな、人間!気に入った!その堂々として私の妖力と魔力に怯えないその態度!買った!人間、ここで住ませてあげる。ただし、ここに仕えるならば一生をここに捧げることになる。それでも良いのかしら?」

 

一生ここで働く。普通の人間ならここでいいえと言うだろう。

 

だが、もちろんこの宙はこう答えた。

 

「勿論、そのつもりです。この命尽きるまで貴女様についてゆきます。お嬢様」

 

この言葉を聞いて、またレミリアは笑い出す。

 

「貴方、ここに来たばかりの咲夜と一言一句違わないセリフを言ったわよ?ほんと、これも運命かもね。あーお腹痛い」

 

後ろを振り返ると咲夜も驚いたような顔をしてこちらを見ている。

 

レミリアに向き直り、宙はこう言った。

 

「それほど、お嬢様への忠義心は堅いのです」

 

「ええ、それははっきり分かったわ。最後に、今更だけど、人間。お前の名は何だ?」

 

その問いに宙ははっきりと答えた。

 

「私の名は末星 宙です。これからよろしくお願いいたします、お嬢様」

 

「ふふ、宙ね。いい名じゃない。さて、いきなりだけど私の方に来なさい」

 

まさか、吸血されるのではと、思いながら宙はゆっくりと近づいた。

 

レミリアは、小さな手で宙の頬に手を当て、目を閉じた。

 

訳の分からない宙は、咲夜に助けを求める目を向けた。

 

「お嬢様の能力、『運命を操る程度の能力』です。貴方の運命を見ているんです」

 

納得したとき、丁度運命を見終わったのか、レミリアが手を離した。

 

「ありがとう、貴方の面白可笑しい運命を見させてもらったわ。それじゃ、明日からビシバシ仕事が入るから、楽しみにしてなさい、末星 宙?」

 

宙はニッと笑い、レミリアにこう返す。

 

「望むところです、お嬢様」

 

レミリアはふふ、と微笑み、部屋の奥へと消えていった。

 

「さて、これで客人じゃないから、敬語は無しよ宙」

 

後ろにいた咲夜が急に敬語から上司のような口調で話しかけてくる。

 

確かに、さっきまでは客人だったから、当たり前か。

 

「はい、わかりました、咲夜さん」

 

そのあと、咲夜さんから仕事の内容、自分の仕事の場所、メイド妖精たちの遣い方、近づいてはいけない場所、さらには俺の執事服まで用意してくれた。さすが屋敷の使い。

 

執事服は当たり前だった。

 

「さて、明日は大図書館の大掃除よ、宙。きっちり働いてもらうからね?」

 

「分かりました、咲夜さん」

 

この時、俺は翌日あんな地獄を見るなんて思ってもいなかった。

 

 




終わったー!!だんだん見てちょ見てちょ!!見てくれると、主が発狂します。
ついでに、次回予告をすると言ったな?あれは嘘だ。
なんか、うん、体力的に次回予告書くところまでいかない……
それでは、さいならー。
また次回-。
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