東方星海録   作:紅いボッチ

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やっとこさ、異変の準備に入りましたよ。ええ、遅かった。皆まで言わないでほしい…
さて、それでは今回も張り切ってレッツゴー!




九話「異変準備」

「異変……ですか?」

 

レミリアに紅茶を出しながら、宙は尋ねた。

 

「ええ、ここ幻想郷ではある程度実力のある妖怪たちは何かしらの異変を起こす。っていう決まりがあるらしいのよ」

 

宙から受け取った紅茶を啜りながらレミリアは息をついた。

 

「馬鹿みたいな決まりよね。博麗の巫女がその異変を解決出来なかったらどうするのかしら…」

 

「博麗の巫女とは?」

 

宙は無知ゆえ、この質問をした。

 

「あら、宙はまだ知らなかったかしら?博麗の巫女とは異変解決や妖怪退治を仕事とする、言わばこの世界のバランスを保っている重要な役割ね。私たち、妖怪サイドが異変を起こし、博麗の巫女がその異変を解決する。それで、バランスが保たれているらしいわね」

 

「どんなバランスの保ち方ですか…それで、そのバランスのため、今回異変を起こすという事ですか?」

 

「ええ、そうよ。やっぱり異変を起こすんだから派手に行きたいわねぇ…という事で、これから異変のための作戦会議だから、貴方も来なさい」

 

急な会議。だが、このお嬢の我儘は宙は慣れたものだ。先週なんて、ネッシーを捕まえてこいと言ってきたのだ。冗談では無い。

 

「分かりました。ですが、私のような新米が会議に入っても宜しいのでしょうか?」

 

レミリアは軽く呆れたような顔で宙の頭を小突いた。

 

「何言ってるのよ。貴方も紅魔館の中でも指折りの実力者よ?それに、貴方の能力にもお世話になるからね」

 

「……お褒めのお言葉をありがとうございます、お嬢様。では、行きましょうか」

 

 

ヴワル大図書館

 

「さて、これから会議を始めるわよ。意見があるならバンバン言ってちょうだいね?」

 

レミリアの言葉から会議はスタートした。

まず、パチュリーが手を挙げた。

 

「取り敢えず、館に博麗の巫女が来るまで時間稼ぎをしたいのだけど…湖の妖精たちもこの作戦のメンバーに入れましょう。ま、直接は言わないけどね、面倒だから」

 

「というより、なぜ湖の妖精なんですか?館の妖精メイドじゃだめなんですか?」

 

と、美鈴。

 

「貴女ね…館のメイド達が湖の常闇妖怪と氷結妖精に勝てるのかしら?」

 

と、咲夜。

 

「……確かに」

 

次々に意見が出てくる。

館の周りの保護、内部の罠、そもそもどんな異変なのか(これを発言したのは美鈴であり、このことは以前から伝えられていたらしく、咲夜のナイフが美鈴に飛んでいった)

…と見返していけば、色々と問題点が浮上してきた。

 

「成程…これなら一週間後には異変を起こせそうね。それじゃ、皆。一週間後までに、各自で準備するものや、手配するものをそろえておきなさい。後、作戦を念入りに頭に叩き込んで、異変当日に備えるように。以上よ。今日はお疲れ様、解散しましょう」

 

椅子から立ち上がり、宙は翌日のためにすぐに寝ることとした。

 

「異変かぁ…お嬢様の為にも頑張らないとな…」

 

そう呟き、すぐに夢の世界へと落ちていった。

 

 

               翌日 人間の里

 

「おお、こんな風になってるのか…人間の里って」

 

宙は今、自分の異変のための用具を揃えに、人間の里に下りてきたのだった。

 

「確か、鏡が大量にいるんだったな……どっかの業者に取り寄せてもらって、適当なとこに送ってもらおうかな……」

 

そんなことを呟きながら里を歩いていると、路地裏から悲鳴が聞こえた。

 

「?行ってみるとするか…」

 

走って、悲鳴のした方向まで行くとそこには……

首元から大量の血を流した女性が倒れていた。

 

「…………」

 

あれ?俺、どうして動けないんだ?やばいって、流石にこんなとこ見られたら俺がやったことになるってどうするどうする……

 

「あんた、妖怪?」

 

急に後ろから声をかけられ、心臓が跳ね上がった。ゆっくりと後ろを振り返ると紅白の腋が出ている妙な服を着た女性がお祓い棒を持っている

「いや、違うか。こんだけ派手にやったのに服に返り血がついてないのはおかしいしね…それにしても、人を襲うなとあれほどきつく言ってるのにここまで派手にされると、もう、放ってはおけないわね…」

 

自分だけで話を進める女性にまず、女性の名を聞くことにした。

 

「あの、考えいるところすみません。貴女、御名前は?」

 

「あー、私?私は、博麗 霊夢。名の通り、博麗の巫女をやらしてもらってるわ」

 

衝撃だった。

 

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