最強の殺人鬼が異世界から来るそうですよ?   作:破邪矢

10 / 10
どうも皆さん破邪矢です

一か月ぶりの投稿となりますが約2500文字と少し短いです

それでは本編をどうぞ


ガルドとのゲーム 後編

「只今より ジン=ラッセルがお前達の奪われた誇り(旗印)を返還していく! 代表者は前に並べ!」

 

”フォレス=ガロ”傘下にあったコミュニティーに旗印が返還され各々が歓喜の表情を浮かべる しかし のちに鋼夜の放つ言葉によって人々の感情は一気に冷めることになる

 

「それでは 今回のゲームの攻略者である九頭竜鋼夜から話がある」

 

衆人の視線が集まる中鋼夜が壇上に上がった

 

「俺が只今御紹介いただいた九頭竜鋼夜だ さっそくだがお前らに一つ良くも悪くも知らせがある…ガルドはまだ生きてるぞ」

 

衆人の間にどよめきが走る

 

「ガルドは殺したんじゃないのか」

 

「まぁまぁ落ち着いて聞けよ 本来ならこいつは箱庭の法に基づき裁きを受けるはずなんだが…昨夜俺の所にここにいる数人が頼みごとをしてきた その内容は『おれたちはガルドが憎い しかし自分たちでは太刀打ちできないから代わりに倒してくれ』という物だった そうだよな?」

 

「あぁ確かに頼んだ」

 

「そこでもう一度聞く お前らは殺したいほどにガルドが憎いか?」

 

「誇りを奪われた上に人質も殺されたんだ 殺したいに決まってるだろう‼」

 

衆人は口々にそう叫び黒い感情が彼らの中に渦巻いていた

 

「その言葉が聞きたかった」

 

そう言って鋼夜は衆人の前に 気絶しているしているガルドと斧・鉈・アイスピック・西洋鋸・三又槍…等数えたら切りが無いほどの凶器を放り投げた

 

「先日の依頼今ここで引き受けよう ただし俺がするのは準備と後始末だけだ ガルドをどうするかはお前らが決めろ」

 

「……本当にいいのか?」

 

「あぁ 目を抉ろうが指を潰そうが(なぶ)り殺そうが一向に構わない ただし()()()()条件がある」

 

「何だ条件って」

 

「お前らの仲間の1人にガルドにすることを()()()()()()()しろ」

 

「何⁉」「どう言うことだ?」「説明しろ‼」

 

「簡単なことだ おまえらが斧でガルド四肢をぶった切ったなら仲間の四肢もぶった切り 鉈で腹を切り裂いたら仲間の腹も切り裂き ノコギリで首を切り取ったら仲間の首も切り取る たったそれだけのことだ」

 

流石の言葉に皆が言葉を失う

 

「なぜそんな残酷な事をしなきゃいけないんだ」

 

「残酷ぅ?心外だなぁ お前らは人を殺した奴は死ねべきと考えているんだろう?だったら 今からお前らが犯すであろうガルドを殺す罪は償わなくていいのか?いい訳無いよなぁ ガルドにだって守りたい奴や 大切に思ってくれる奴はいるんだ そいつらからしたらどんなにガルドが罪を犯していたとしても お前らにガルドを殺された事実は恨むに値すると思うぜ まさしく今のお前らのようにな」

 

鋼夜はそこでいったん言葉を切り反応をうかがった 衆人の反応は様々であったがみな複雑な表情をしていた

 

「分ったか?これがお前らがやろうとした事だ‼これをやって何が残る!何が手に入る‼…何も残んないんだよ どうしようもない現実(事実)と大切な奴が死んだ事実(現実)しか」

 

鋼夜の話に異議を唱える者は誰もいなかった

 

「無論 お前らが今ここでガルドを殺さないと言うのであればこいつには箱庭の法に基づき罰を与える あんたらなら分かるだろ無駄な血が流れるのと平和的に解決するのどちらが良いか」

 

衆人たちに先ほどまでの黒い感情はなく なんとも言われぬ静かな空気があたりに漂っていた

 

「以上で俺の話は終わりだ 続いて運よく命が助かった君たちの憎きガルド君からの話だ」

 

「……エッ?」

 

「このタイミングでネタばらしするか普通」

 

「良いじゃねぇか十六夜 それよりどうだったガルド?目の前に凶器置かれた状態で 自分の生死を分ける話をされた気分は?」

 

「いい訳無いだろ最悪の気分だ」

 

意識を失っているはずのガルドが喋り出し 何事もなかったようにガルドと話をする鋼夜

 

「おい待て!どういう事だ⁉」

 

「何が?」

 

「ガルドは最初っから意識があったのか」

 

「あったよ 君たち説得させてガルド助けたら 図に乗って人質殺した罪反省しない可能性があるからね 反省してもらうためにもいつ殺されるか分からない ドキドキヒヤヒヤ状況にさせてもらったよ」

 

何気なくえげつない事をしていた鋼夜

 

「まあそんな事は置いといてガルドから話がある」

 

ガルドは起き上がり衆人の前に立つ

 

「先ほどの話に在った様に俺は罪を償うつもりだ だがその前に一度謝らせてほしい すまなかった」

 

ガルドは深く礼をして己の非礼を詫びた

 

「無論こんな事した位で許して貰えると罪が消えるとは思っていない だが貴方達に頼みたいことがある」

 

「…頼みってなんだ」

 

「恥を忍んで頼む こんな俺を慕って付いて来た部下を 貴方達のコミュニティー受け入れてくれ」

 

ガルドは額を地面に擦り付けながら頼み込んだ

 

「俺が裁判を受けた場合 たとえ死刑にならなくても自由に行動できる事は無いだろう そうなると”フォレス=ガロ”は事実上解散になり 俺の部下はコミュニティーを失い路頭に迷ってしまう ほかのコミュニティーに入る手もあるが こんな悪評高い俺の部下を入れてくれる所はそう居ないだろう 悪いのは全て俺なんだ!あいつらにも養わなきゃいけない家族がいる!自分勝手な我が侭なのは解っている!だが!どうか部下達は‼あいつらだけは助けてやってくれ!!お願いだ!!!!」

 

「ガルド…」

 

かつて自分たちを苦しめたガルドが仲間のために必死に頼む姿に衆人達の心は揺れ動いた

 

「ずっとじゃなくていい あいつらの家や仕事が見つかるまでの短い間だけでいいんだ 勿論俺にできることは何でもする だからどうか部下たちを助けてやってくれ」

 

「…分かった ただし生活できるようになるまでだ それ以上は自分たちでどうにかしろ」

 

「……ありがう この恩は一生忘れない」

 

かくしてガルドとのゲームと衆人とガルドの因縁は終わりを迎えた

 

ここからは後日談であるが ガルドの部下たちはこの話が話題となったおかげで特に迫害などを受けることなく 仕事を見つけ不自由なく暮らしているらしい

 

そして肝心のガルドだが なんと死刑になることはなかった なんでも元ガルド傘下のコミュニティーが 箱庭の法的機関にガルドを死刑にしないよう頼んだらしい もちろん自分たちも人質をさらったことも理由にあったが やはり鋼夜の話が胸に深く残ったのだろう その後ガルドは 罰としてあるコミュニティーに所属することになったがそれはまた別のお話

 

 




皆さん如何だったでしょうか?

このようなパターンでガルドが助かる小説はなかったので書くのが大変でした

そして読者の皆様に申し訳ないのですが主人公についての設定を少し変えるため第一話を大幅に変える予定です。そのため更新がさらに遅くなるかもしれません。ですが大まかな話の流れは変わらず殺害遺品もそのまま出しますのでご安心ください

最後まで読んでくださった方々有難うございました

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。