四葉達也は優等生 作:さすおに
相変わらずの駄文
「お父様! 野良さんと私が子供を作るなんて、可笑しいです!」
四葉 元造は野良の能力を高く評価していた。真夜との仲は認めているが、四葉の為に深夜と野良との間に子を作らせようとしていた。
「四葉の為と言っているだろう? 優秀な血を残して欲しいのもあるが、野良君程の男は早々居ないぞ? 」
元造は欲を出し過ぎていた。否。悪魔に魂を売ったのだ。
大漢を個人で滅ぼし、独自の国家を作る手腕と技術。人権を意図もたやすく踏み躙り、日本国の実質的な支配者になった男。
その男が四葉に尽くす理由は、真夜。即ち、真夜の姉である深夜との中をも深めることによって、更に四葉家に尽くし、発展に繋がると考えていた。
しかし誤算だったのは、その思考すら野良という男による植え付けられた物であることだ。元造は気が付いていなかった。
「私では不服なのでしょうか? 」
野良は尋ねる。自分の何処が気に入らないのか理解不能だったからだ。
「貴方には真夜が居る。私が入り込むなんてあり得ない」
「これからお互いの事を知れば、問題無いと思います。変な話ですが、真夜様と深夜様は、はっきり申し上げると私の好みです...」
深夜は彼の事は、怪しいと思っていたが妹の真夜を連れ戻した時から、妹に尽くす彼を見て、羨ましいと思っていた。
顔も声も悪くは無い。お互いの事を信頼しあっている姿を見て、彼みたいな男性が私にも居たらと、考えた事もあった。
無意識の内に魅力されているのを、彼女は気がつかなかった。
__________
全てがこの男の計算の通りとは気が付く人間は存在しなかった。存在する訳が無い。
その性質は正に邪悪。自分が正しいと心の底から信じている人外。自分の思い通りに事を進めるのが好き。人の心に漬け込み、人心掌握なんて朝飯前。
そして全能にも等しい力を持っている為、尚更たちが悪かった。
その人外は今、日本国における主要官僚と密会していた。
「全て順調。計画通りだ。今後の我が国の方針として、売国奴で過激な人間主義者共を粛清する為に、独立治安維持部隊を創設し、治安維持法を再び施行する。情報統制は勿論のことだが、法律の改正をしなければならない」
「魔法師は確かに非魔法師からすれば恐怖の対象でしか無いだろう。しかし、その力を国の為に活かすことが重要だ。その為に魔法師の人権を保障する。魔法師を差別する者は強制収容所送りにする。私利私欲の為に魔法を行使するのは原則禁止。破った者は強制収容所送りにする。しかし特例として自衛の為や救助活動等に魔法を使用する事は許可する」
「そして積極的に魔法師適性検査を実施する。魔法師は数が不足しているからだ。更に全ての国民に魔法師の正しい知識を教える。そして最後に国立魔法大学付属高校の教師が不足している為、国防軍より優先的に人員を派遣する。税金泥棒で無能な軍より、この国の為に人材を育てる事は優先事項だ」
この場にいる官僚達は、全員賛同してくれた。当たり前である。全員が無意識の内に、野良に魅力されているからである。
__________
日本に新たな法律と、警察の権限を凌駕する部隊が発足された。
・魔法師人権保護法
我が日本国は魔法師の基本的人権を保障するものとする。魔法師は兵器では無い。
魔法師に対して、差別的または侮辱的発言をした者を人権侵害として拘束する事が出来る。
・特別魔法禁止法
日本国内で私利私欲の為に、魔法を使用する事禁止する。
特例として、自衛、救助活動、警察活動等に協力する場合は魔法の使用を許可する。
・魔法師教育推進法
魔法大学付属高校の教師をする者に、任期に応じて援助金を支給する。
・魔法師適性検査法
満15歳の男女に魔法師としての才能があるか確認する検査を毎年行うものとする。
以上が野良が望んでいた法律だ。しかし野良の悪意は止まらない。
・独立治安維持部隊
政府直轄の特殊部隊。
国防軍とは指揮系統が異なり、優先度は警察や国防軍を上回る。
銃の携行を許可。身柄拘束・尋問・処刑が許可された超法規的機関。
主な任務は過激な人間主義のデモの弾圧や人間主義者の拘束。公にされていないが収容所に連行することが出来る。そして四葉の敵を暗殺する事。
部隊員の構成は帝国から集めたクローン部隊。その数5000人。部隊に所属している全員にメタルギアシリーズに登場したヴァンプのナノマシンを投与している。見た目は白の覆面に右肩が真っ赤に染められた黒の軍服。不死身で幾らでも補充が効く軍隊。
国防軍陸軍第1師団は九島家の派閥に属し、千葉家の影響力は警察及び陸軍の歩兵部隊の約半数が門下生。
独立治安維持部隊は、四葉の為の四葉による四葉による部隊。
この独立治安維持部隊創設や新しい法律に反対した人間は皆殺しにしている。原作に関わらない人物限定だったが。
__________
「寂しかったんだから! 」
真夜は不安でしょうがなかった。野良が父と仕事に出掛けているのを知っているが、朝昼夜構わず常に一緒にいると、居なくなった時に心に穴が空く感じがしていた。
野良はただ抱き締めた。二人に言葉は要らない。行動で示すだけで伝わる。
しかし、真夜だけが寂しがっている訳ではなかった。
「真夜。次は私の番よ? 野良を譲りなさい。私だって寂しかったんだから」
そうして野良を巡る乙女の戦いが始まる。それが彼女達の日常だった。
独立治安維持部隊の元ネタはガンダムOOに登場したアロウズです。
それにボトムズのレッドショルダーを混ぜた感じです。
メタルギアでもヴァンプのナノマシンは反則だと思います。
次話は第三次世界大戦を少しだけ描写して、大越紛争に飛び、子供達が登場します!