愛煙家は死してもタバコを放しません   作:JAS39F

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こっちにきました。


愛煙家に禁煙マークは関係無し

今日はいい天気だと思う。いや本当に。私は近所のタバコ屋に足取り軽やかに向かう。

なぜなら、今日はザピースが入荷するからだ。ピース至上最高傑作ともいわれているこのタバコは、1缶20本入りで1,000円と非常にお財布に優しくないタバコだ。

昨日宝くじがちょうど10,000円当たったので、朝一で換金して、ザピース買いに行く途中なのである。

 

「うへへへへ」

 

旗から見たらおそらく私は危ないやつだろう。だが……。

私は気にしない!

ザピースが私を待っている!

いざ行かんタバコ屋へ!

私はダッシュでタバコ屋に向かう。200メートルほど走って、信号を渡っている最中にブレーキ音が聞こえる。

どうやら車がこっちに向かってきている。4ドアの白いミニバンだ。私は確信した――。

 

 

ああこりゃ死んだな――。

 

 

私の意識はそこで途切れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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―――

 

ここは白以外の色を拒絶するような金属のような樹脂のような床がある空間に私は一人立っていた。

そして、私の前にいきなり一人の老人がまるで蜃気楼のように現れる。

老人は私の顔を見ると、いきなり謝った。

 

「ごめんね!てへぺろ!」

私は彼の行為に苛立ちを覚えたので、腰からナイフを取り出し、老人に投げつける。

「やばいって!」

老人はそう言って、よけようとするが、運動能力が低いのかそれとも反射神経が鈍いのかわからないが。老人の頭にそれはもう見事にナイフが刺さった。

「これさあ。ワシじゃなかったら死んでたよ」

老人はブツブツ文句を言いながら、頭に刺さったナイフを引き抜く。

私は、老人に質問をする。

「ここはどこで、貴様は誰だ?」

老人は胸を張りながら答える。

「ここは輪廻の外側じゃ。後、わし神」

老人はどうやらキ印の人間なようだ。

「キ印じゃないわい!」

ん?何故私の思考が読めるんだこのジーさんは。

私はそう思いながら思考ブロックを展開する。

「いや。わし、神じゃし。そんなちゃちな防壁無駄じゃ」

そうか。じゃあ、一々口を動かす必要性は無いな。

「納得したか?コラ」

「 口が悪いぞ神様(笑)」

「お前さ、死んだんだよ」

「そうか」

まさかとは思っていたが、現実だったとは。

最近ネット読み始めたネット小説の中にもこう言った設定のがあったよな。

「いや!あっさりしすぎじゃね?」

「もういい。諦めた。消滅させろこのカス。

つまり、死んだと言うことはもうタバコがすえないって事じゃないか!」

「ごめん、無理」

「とりあえずタバコよこせ」

私は賠償代わりに要求する。

「ここ禁煙」

「禁煙マークをはがせばOKだろ」

生前良くやった手だ。

「おい」

神は私を非難するような目つきでこっちを睨んでくる。

「さて、で?どうするんだこれから」

私はもっともな質問を神に投げかける。

「転生してもらう」

おかしいだろ。何故に転生だ?

神はどうやら頭にアルコールが回っているようだ。

「実は、アンタはさあ。死ぬ運命じゃなかったんだよ」

じゃあ、何故死んだ?

「えーと……。実は……。間違えた」

間違えた?

「今日死ぬ人間のリストに入れちゃってさあ」

OK。今日が貴様の命日だ。

「ちょちょちょ!待って!特典あげるから!」

「特典?」

ネット小説では良くある設定だが……。いや、まさかな。

「テンプレです」

どうやら、そのまさかなようだ。

まあとりあえず。

「タバコ寄こせ」

これくらいだな。

「それと?」

だが、神はまだ無いのか?と私に聞いてくる。

「それだけだ」

特にほかにほしい物は無かったので、私はそう、答える。

だが、神はもっとあると予想していたのか「え?」と素っ頓狂な声を上げる。

「ほら、さっさと転生させろ。無論タバコのある世界な」

私はしっかりと神に、希望する世界を伝える。タバコは人類の進化にとって必要不可欠なファクターで有ると私は考えている。

「もっとほかには無いの?ほかの転生者はさあ王の財宝とか無限の剣製とか理不尽パンチの威力向上とかあったよ?」

まて、貴様いまほかの転生者と言ったか?

「つまり、ほかにもこんな不幸な人間が居るのか?」

神は乾いた笑い声を上げる。

「あはははは……」

「まったく貴様は……。それでも神さまか?」

なんて奴だ!

「一応ねこれでも最高神」

「私は生前神を信じていたが、これからは無神論者になろう」

私は心の中でそう誓う。

「別に君が宗教をどうしようが関係ないけどさあ……。後、口から漏れてたよ。さて、とりあえず特典ちゃっちゃときめてよ」

「OK.まずタバコをよこせ、ライターもよこせ、携帯灰皿もよこせ、以上だ」

全部タバコに関係しているな。

「タバコの吸いすぎは身体に良くないぞ」

神は神らしくも無い発言をする。

「私は刹那的快楽主義者だからいいのだ」

「とりあえず、タバコの特典と。ほら、後3つだ!」

神はかなり投げやりに聞いてくる。

「じゃあ、身体を頑丈に」

「どれくらい?」

「アホみたいに、120ミリ滑空砲のAPFSDS弾にも耐えれるようにしてくれ」

さすがにコイツは無理かな? 私はそう願ったが、少し願いすぎたようだ。

「OK。劣化ウラン喰らってもすぐに回復するようにしといた、脳みそ握りつぶされても大丈夫じゃぞ」

「おい……」

この神はどうやら気前がいいようだ。いや、神からして見ては120ミリなぞおもちゃレベルなのだろう。だから、簡単にOkを出したのであろう。

それにしても、ちょっとチート過ぎやしないか

「さてお次は何じゃ?」

神は私に聞いてくる。

「じゃあ、私が生前探偵をやっていたのは知っているだろう?」

「ああ。売れない探偵だ」

「売れない探偵と言うのは自覚はしていたが、他人に言われるとどうも腹が立つな。まあいいか。

探偵と言えばタバコと酒と銃だろ。つまりそれ寄こせ」

「銃は何がいい?」

神は私に希望の銃を聞いてくる。

「US M1911A1のあご下20ミリと、トリニチウムのリアはノバックとフロントはスクエアの3ドットで。後、使用弾種ハイドラの+P。グリップはブラックのウッドグリップで、ハンマーは服に引っかかりにくくさせるためにガードをつけておいてくれ」

私は生前愛用していた銃を注文する。

「ほいほい、サービスでメンテレスと弾無限をつけといてやるザンス。後二つは?」

神はおどけた口調で私に問う。

「そういえば、私はどの世界に転生する予定なんだ?」

大切なことを私は聞き忘れていた。なんということだ!

「リリカルなのはってアニメ知っている?」

「NOだ」

神はアメリカ人のように方をすくめ、私の頭に触れる。

「ほいよ。基本的な知識」

頭の中に情報が流れ込んでくる。良くある情報の奔流とまでは行かないが、かなりの量だ。どうやら、神は情報量を上手い具合に調整して、私の頭が情報でパーンとはじけ飛ばないようにしてくれている。ありがたいな。

神のおかげで基本的な情報は手に入れた。正式名称は(魔法少女リリカルなのは)と、言うようだ。

当初私はこのタイトルのおかげで、子供向けのアニメかと思ったが、どうやらR18なゲームが原作のいわゆるスピンオフ作品らしい。中々興味深い世界だな。

この(高町なのは)この女性は子供の頃はとてもかわいらしい女の子だったが、成長するにつれてミンチメーカーと化していく。

止めなくてはいかんな。そして、子供が戦うだなんて信じられない。

「どうじゃ?」

私は残る二つの特典の内容を決めた。

「魔力をどっちゃりよこせ。デバイスはベルカ式のアームドタイプでAIは非搭載で相手の障壁を破壊することに特化させてくれ。形状はマチェットでたのむよ」

「魔力に関してはランダムで決めさせてもらうぞ」

「わかった。代わりにちょっとした金策の才能がほしい」

生前私は、どうもお金と縁が無かったので後世くらいではちょっとはお金との縁がほしいな。

「安心せい。金運もデフォルトである程度のをつけといちゃる」

こいつも却下とは……。まあ、良い。次だ次。

「じゃあ……。何も思いつかない!」

「貧困な奴め」

神は呆れ顔で言う。

「じゃあ、貴様が決めろ」

神は少し考え言った。

「お前さんは、銃をあつかうじゃろ。じゃあ、武器を取り出す能力をくれてやろう」

「武器を取り出す能力?」

どう言った能力だ?発想が貧困な私には想像がつかないな。

「古今東西ありとあらゆる兵器や武器を取り出すことがでくるのじゃ」

ありとあらゆる兵器だって!すばらしい!

「じゃあデス・スターとかも出せるかい?」

「無論じゃ」

神は大仰に頷く。

「ほかには何が出せる?それと、何か制限はあるのか?」

私は神に質問する。

「例えば、銀河英雄伝説の艦隊なら12万隻くらいなら余裕じゃ。後制限は特に無いぞ、強いて言うならば、生物を呼び出すことは出来ないくらいじゃな」

「じゃあつまりバイドを呼び出すことは出来ないのか?」

「それは出来る。生物と言っても知的生命体を呼び出すのが不可能なだけだ」

良し!良し!良し!これでR戦闘機が呼び出せる!

「ほいよ」

神はそう言って、私に1センチほどの立方体を渡してくる。

「そいつは、デバイスのベースだ。そいつを手に握って、名前をつけろ。そうすれば、あとは勝手にやってくれる」

私は、神から渡された立方体を手に取り、名前を言う。

「リベレイターだ」

私がそうつぶやくと、立方体はまず、色が白からグレーに変わり、形がドックタグの形になった。

「まさか一発で出来るとは……おったまげたよ」

神はどうやら一発で出来るとは思っても居なかったようだ。

「デバイスをほしがる連中には毎回コイツをやらせてるんだがな。お前さんくらいだよ一回で出来た奴は。少ない奴でも3回くらいで多い奴だと1万3千回だったかな?」

む?まて。今凄い数が聞こえたぞ。

「おい、1万回以上と言ったか貴様は?」

「ああ。そうじゃ」

神は大仰に頷く。

「あれは見ていて若干不快じゃったな。金髪でイケメンでと、いわゆるテンプレ者じゃな」

神は一人頷く。

「なあ、神様。ほかにはどんな転生者が居るんだ?」

情報は大切なので先に聞いておく。

「転生者はおまえさんを含めて、全部で六人じゃ。殺し合うもよし、協力するのも良しじゃ。男が三人女が二人オカマが一人じゃな」

ふむ、中々個性的な面子だ。

いいじゃないか面白そうで。

私は笑みを浮かべながらポケットに入っていたショートピースを口にくわえ、コンビニで買ったターボライターで火をつける。

「おい、だからここ禁煙だって」

神がなにか言っているがそんな物は無視だ!

私は煙をゆっくり肺に満たし、ニコチンが血中へと吸収されるのを感じながら、ゆっくり煙を吐き出した。

「それじゃあ準備は良いか?」

神は私に聞いてくる。

「ああ、構わんよ。それと、最後に一つだけ」

そうそう、大事なことを忘れていた。

「何じゃ?」

「あんたの名前は?」

名前を聞くのをそういえば忘れていたな。

「名前か――。懐かしい概念じゃな」

神は目を細め、遠くを見る。

「わしの名前は――――」

私の意識は彼の名を聞く直前で途切れた。

 

終われ

 




ふっふーうぅ!
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