Madness Monster   作:RYOTA UI

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なんだか難しそうな小説になってしまった。書ききれる気がしないが、頑張って投稿します。


序章

外は心地よい風が吹く夜だった。雨ばかりだった先週とは一転、カンカン照りに晴れた今日は最高気温が34度を超える日となった。盆地である地形のためか熱がこもりやすく暑くなりがちな原之坂市(はらのさかし)も、今日も熱帯夜となりそうだった。

その原之坂市の一角に住む糠也凪力(ぬかやなぎつとむ)は今日の仕事の残りを実家の部屋でこなしていた。力の仕事は営業マン。去年の春にとあるアパレルメーカーに新規採用され、今日までやってきた。後輩も入り仕事も楽しくなってきた力はある大きな仕事を抱えることになった。初めての大仕事に不安もあるが、先輩や後輩にフォローしてもらいながら、なんとかやっていくつもりだ。力は書類を片付けるとシャワーを浴びるため、浴室へと向かった。スマホがなったのはその時だった。通話相手は同級生の哉井刃拓夢(やいばたくむ)からだった。

 

「つとむー?元気か〜?」

 

相変わらずマイペースな拓夢の話し方にほっとする力。

 

「ああ。なんとかな。どうしたんだ?」

 

「実はな・・・」

 

と、急に真剣な口調になった拓夢はこんなことを話し始めた。拓夢の家にある封筒が届いた。差出人の名前はなし。中には、謎の旅行チケット。行き先は中原之坂諸島。屋勢古港(おくせここう)に現地集合だった――。不審に思った拓夢は友人である和白樹瑠亜(かずしろきりあ)に相談した。すると樹瑠亜にも数日前、同じような封筒が届いていた。他の友人に連絡しても皆封筒が届いていた。

 

「なんだそれ。俺は届いてないけど」

 

「お前は明日ぐらいに届くんじゃないか?なあ?せっかくだから行ってみねえ?」

 

拓夢には怪しむという考えがあまりないらしい。むしろ、喜んでいるようだ。確かに力自身、仕事に夢中で最近は旅行に行っていなかった。たまには骨休めもいいかもと力は思う。大仕事もまだ余裕はあるし、万が一想定外に忙しくなると旅行はおろか、家に帰ることすらもできなくなるかも知れない。

 

「分かった。俺も届いたら連絡する。届いた奴らで少し旅行に出かけよう」

 

中原之坂諸島といえば、レジャースポットとして最近注目を集めている。力の得意とするマリンスポーツも楽しめそうだ。

 

「おう!届くといいな!」

 

ハイテンションになった拓夢と笑いながら話した後、力は通話を切った。いろんな同級生に会えるのはとても楽しみだ。そんなことを考えながら、浴室に向かった。

その次の日、案の定謎の封筒が届いた。これはいったいなんなのか。そんなことを力は一瞬思ったが、すぐに忘れ着て行く服や水着などを鼻歌交じりに選び始めた。さながら初デートでプールにいく女子のように・・・。

 

この時、力は凄惨な闘いに意味もなく無条件に参加することになるとは、思いもしなかった。

 




次の投稿・・・未定。
頑張ります。
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