Madness Monster   作:RYOTA UI

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ここからが難しそう。全然展開が読めない。ちゃんとかけるか心配ですが、精一杯努力します。


1話

それから1週間後。(つとむ)たちは屋勢古港にやってきた。中原之坂諸島へは、直通便が1日に三本のみというまさに絶海の孤島。数年前までは人が住んでいたが過度の過疎化により今はレジャーを楽しむ島となっている。しかし、土日だというのに船に乗るのは力たちのみ。他に乗る人はいなかった。

 

「先程の船でも数十名の人を乗せて島に行きましたよ」

 

船の運転手はそういった。誰が来ているのか。どうせ家族連れだろうと拓夢(たくむ)が言うと、

 

「いやいや。君たちくらいの男女だけでしたよ。そういえば最近、家族連れは見ないなあ・・・」

 

そう言った。まあ、もうすぐ夏休みですから、混みますよ。と運転手は明るく言った。それにしても、と力は思う。天気予報では晴れの予報だったが、島の上には黒い雲がどっしりと浮かんでいる。この辺では雨が降りそうだ。

 

やがて、船は諸島に着いた。荷物を降ろす頃には雨は少し強くなり始めていた。

 

「参ったな。雨か」

 

樹瑠亜(きりあ)が残念そうにいう。楽しいレジャー施設も雨が降っては意味がない。しかし、宿泊するホテル内にも娯楽施設が沢山ある。

 

「2、3日荒れるみたいですよ。こちらに迎えにこられないことも覚悟しておいて下さいね」

 

運転手はそういうと、船は本島へと戻って行った。港に残った力、拓夢、樹瑠亜の3人は少し早歩きでホテルへの道を歩いて行った。

 

ホテルにはすでにかなりの人数が来ていた。しかし、その顔ぶれはどこかで見たことある顔ばかり。すると力達に気づいた3人が駆け寄ってきた。

 

「力!お前たちもきたのか!?」

 

そういう彼は揮莉永雅(きりえいが)。当時はサッカー部の主将をしていた。今はとある工場で働いているらしい。力は当時から親友だっただけに再会は嬉しかったが、言葉の意味がよく分からなかった。

 

「どういうことだ?」

 

樹瑠亜が声を上げる。すると永雅の右隣にいる男が答えた。

 

「ここには俺たちの学年しかいないんだ。しかも、原之坂中の」

 

答えたのは隆箕誠太朗(たかみせいたろう)。同じく元サッカー部の男子だ。誠太朗は比較的小柄で三人の中で1番背が低い。

 

「お前たちで最後だ。総勢120人。全員いる」

 

最後に話したのは河上副龍(かわかみふくりゅう)。彼は野球部のエースだ。この6人は中学時代常に行動していたメンバーだ。

 

「えっ・・・、叢黎楽駆(くさむららいらっく)じゃあも?」

 

「ああ。もちろん。あいつは俺たちよりも早く来てたな。全くいくつになっても真面目さんで」

 

6人が話しているのは、壁際で気配を消してもたれかかっている叢のことである。彼は、中学時代でも影が薄く、一部の女子からは「キモい」といわれていた男子だ。力は中学以来、どこに進学したのかも分からなかったが興味がないので別に気にすることはなかった。しかし最近、彼はとある事件で事情聴取をされているのを力は拓夢から聞いていた。だが気にすることはなかった。少し全員が叢の方を向いたが、副龍が話を変えた。

 

「そうそう聞いたか?藤里奈々美(ふじさとななみ)、結婚したらしいぜ」

 

そんな話をしているうちに、放送が入った。

 

『皆様、今回はお集まりいただきありがとうございます。明日から1日という短い期間ですが存分にお楽しみください。部屋は御自由にどうぞ』

 

無機質な、感情のこもっていない声。しかし、誰かが不審に思うこともなく、全員が移動を始めた。ふと、力が誠太朗を見ると彼は煙草を吸っていた。

 

 

 

 

「コロス・・・、コロス・・・。ゼンインヲカナラズ・・・!」

 

とある個室の中で1人の人物が片手に銃を持ち、ベッドの上に座っていた。長かった、これを手に入れるまで・・・。やっと・・・、長年の恨みが・・・。そうつぶやくと、その人物は部屋を出て行った。

 

――銃を片手に持って・・・。

 

 

全員が寝静まった夜、力はシャワーを浴びて寝ようとしているところだった。先程まで、いつもの6人でラウンジでビールを飲みあっていた。トランプをしたり、結婚しないなどの話をしたり・・・。ようやく先程終わり、酔いも回った力は部屋に入るなりシャワーを浴びていた。そして、現在に至る。

そのまま寝てしまった力の部屋の前を1人の人物が通り過ぎて行った。

その10分後、静かなホテル内に静かに銃声が鳴り響いた。それは運動会の競技が始まる前の銃声のように・・・。

 

白い布団がどす黒く染まって行った。

 




次の投稿・・・未定。

頑張ります。
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