力がイライラしながら、ベッドで飛び起きたのは、理由がある。一つは、雨が激しくうるさかったため。二つ目は、その雨によって無性に蒸し暑いため。そして、最後は近くの部屋から悲鳴が聞こえたからである。二日酔いにならなかったのが幸いしたが、悲鳴には驚いた。急いで着替えをしていると、
「力!起きてるか!?」
飛び込んできたのは口恭匡弘(くちやすまさひろ)。ムードメーカーの彼があわてて飛び込んでくるのは珍しい。匡弘は部屋に入るなりこう叫んだ。
「人が死んでるんだ!」
力は匡弘と共に現場にやってきた。事件が起きたのは二階のB-10号室。部屋の近くには人だかりができ、泣いている女子もいた。力はなんとか部屋を見ることが出来たが中は血まみれになっていた。ベッドの上に人らしきものが幾つか倒れており、部屋の中は生臭い匂いで充満していた。たまらず外に出て扉を締めた。全員食堂に集まり、点呼を取ったところ殺されたのは3人ということが分かった。殺されたのは全員女子。佳屋叉美優(よしやまだみう)、綾井今海花(あやいなうしか)、碧藤紗弥加(へきとうさやか)。現在は医者として活躍している白葉進(しろばごう)が確かめた結果、全員銃で撃たれた形跡があった。そして、酷いのが撃ったのは1発だけではなく全員3発づつ撃たれていたという。頭、胸、腹。力は想像するだけで吐き気がする思いだった。楽しいはずの孤島での休日は、恐ろしい殺人劇で幕を開けた。
「やだもう帰る!」
「落ち着け!」
「だれ!?こんなことしたの!?」
「ね、ねえ・・・、これってドッキリでしょ・・・?」
様々な声があちこちから聞こえてくる。全員食堂に集まり、いくつかのグループに分かれ、話し合ったが全員アリバイがない。つまり、全員殺せたということだ。さらに、雨により警察には連絡出来ず、船もしばらく来れないという。100人あまりの男女はこの孤島に完全に取り残されてしまったのだ。殺人鬼がいるこの島に。
その頃、食堂の一角で男子3人が噂話をしている者たちがいた。
「なぁ、まさか・・・」
「あいつが・・・?」
「まさか・・・」
「だってあいつらは・・・」
3人の目線の先には壁にもたれタバコを吸っている男に向いていた。
隆箕誠太朗。
24歳。現在独身。3年間付き合っていた彼女がいたがつい先週別れ話を持ちかけられ、破局。彼女に貢いだ金は戻ってくることはなく、数百万円の借金を抱えている。仕事は小さな町工場の一員。同僚がどんどん出世していく中、なかなか活躍できず、未だに雑用係のような存在。その溜まったストレスは煙草へと変わり、1日4箱吸うことも少なくない。誠太朗は考えていた。誰が殺したのか。誠太朗は自分が疑われても仕方が無いと思っていた。殺された3人のうち綾井今海花は先週まで付き合っていた彼女だ。しかし別れ話を切り出したのは今海花の方だ。恨みから殺すのは自然な考えだ。しかし、最近、再びやり直そうと誠太朗は考えていた。今海花の意見を聞き、それでもダメなら諦めようと思っていた。そんな矢先にこの事件だ。まったく間が悪い。誠太朗は無表情の顔を装いながらも内心イライラしていた。自然と煙草の吸う量が増えてくる。隣では力が揮莉永雅と話している。どうやらなんとかできないか話し合っているようだ。誠太朗は心の中で笑った。できるわけねえだろ。ドラマじゃあるまいし。まったく、いくつになってもこいつらは知能が低い。煙草が切れた。ポケットから新しい箱を取り出す。今日はこれで2箱目だ。また、あのうるさい医者にうるさく言われるに違いない。
男子 残り 57名
女子 残り 53名
合計 110名
死亡 3名
どうせ見てくれる人なんていない。
投稿する意味あるのか?
そもそも書かなきゃいいんじゃね?
そう思う。
だけどとりあえず頑張ります。
理由?暇だから。