ガンゲイル・オンライン:Apex of Gunfighters   作:EoEo.

15 / 16
▼挿絵が完成したら投稿する予定でしたが、先に投稿させていただきます。
 挿絵はもうしばらくお待ち下さい。


OPS 13:暗闇の再会

- ISLアーネスト 東側市街地-

 

 

 

 

サーニャ達がまだホテルで戦闘を行っていた頃、本島東側に位置する市街地でも戦闘が起こっていた。"戦闘"と言ってもそれはあまりにも一方的で、早々に勝負は決したも同然であったのだが。

 

「はぁ…!はぁ…!くっ…!」

 

一人の男が息絶え絶えに市街地の大通りを走り、半身振り返りつつ右手に持ったハンドガンを彼が走ってきた方向へ乱暴に射撃を行う。

その方向の、ハンドガンの射線から外れた建物の屋根の上に二人の少女が佇んでいた。

 

「お姉ちゃん、あの人が最後だよ」

 

走る男に指を指す一人の少女はスリングを肩から斜めに掛け、小柄な身体には

とても不釣合いな"グロスフス MG42"(*1)を下げている。

 

「呆気なかったわね、装備的にもっと骨があると思ったんだけど」

 

ため息混じりにそう言った"お姉ちゃん"と呼ばれている少女は建物の屋根に座り込みながら足をぷらぷらとさせて、膝の上には散弾銃"M1897トレンチガン"が

置かれている。

 

 

「次の衛星がそろそろ来ちゃうし、早くしないと他のプレイヤーも来ちゃうかも」

 

「そうね、でもこの大通りで始めちゃうとそれこそ他のプレイヤーから狙撃されそうだし適当にあの人を路地に誘導して」

 

「了解、お姉ちゃん」

 

トレンチガンを持った方の少女は膝の上に置いたトレンチガンを手に取ると、そのまま

屋根を蹴って、飛び降りる。

一方トレンチガンの少女を見送ったMG42を持った少女は、銃に備え付けられたバイポットをその場で展開し、伏せの姿勢で銃口を男の方に向ける。トリガーに指をかけると銃口から赤々としたバレット・ラインが逃げる男の方へと伸びた。

空気を切り裂く細かく連発した音が轟き、男の足元の左側を10発ほどの弾丸が着弾する。

 

「っ…!?クソっ!」

 

男はそれを避けるように右の路地へと逃げ込んでいく。

 

「右手の路地に入ったよ、お姉ちゃん場所わかる?」

 

通話用アイテムで思惑通り男の進路を路地へと導いたMG42の少女はその旨を、先程屋根から飛び降りていったトレンチガンの少女に知らせる。

 

「もちろんよ」

 

路地を見下ろすトレンチガンを持った少女の口元が、怪しげに微かに歪む。

 

「はぁっ…何処まで追ってくるんだあいつら…!」

 

じりじりと追いつめられている男は息を切らしつつ、路地から逃げてきた大通りの方を覗き込み、追手が来ていない事を確認する。

人影がない事に安堵し、再び路地の方へ振り向くと建物のせいで日の当たらない日陰に先程まで居なかったはずの人影が路地の数百メートル先あった。

 

「ッ…!」

 

一瞬で察した男はハンドガンを人影に向け、数発撃ち込む。

しかし人影の動きは素早く、バレット・ラインが伸びて弾を撃ち出す時には、既に予測していたのか回避されてしまう。

人影がぐんぐんと距離を縮め、日陰から陽のもとに晒された姿はやはり男を追ってきていた少女二人組の片割れだった。

 

「ふふっ、そんな銃で私を倒そうなんて!」

 

狭い路地の建物の壁を走り、と思うと今度は壁を蹴って反対の壁に移ったりと、狭い路地を最大限に活用して男との距離を縮める少女。焦りから思う様に狙いが定まらず、その場で恐怖心を抱きながら震える手で銃口を少女に向けようとする男。勝敗を決めるには十分な材料であった。

少女が壁を蹴り、空中で一回転して男の数十メートルまで近づくと地面を思い切り蹴って男の元へロケットのように急接近する。

 

「なっ…!?」

 

無念にも弾が切れ、スライドストップの掛かったハンドガンのマガジンを交換する時間は男には残されていなかった。

少女は男の右側の足元へ抜けたかと思うと身を時計回りに回転させ、それと同時に手に持ったトレンチガンに付いた銃剣で男の両足を太ももから切断した。

 

「ぐあぁぁ!」

 

切断された足は中を舞うと空中でエフェクトのきらめきとともに消滅。

男のバランスが崩れ足が無いせいで体が宙に浮いてる中、少女は身体の向きを男の方に変えて今度は強烈な足技を男の腹部に入れると、男はすぐ横の壁へと吹き飛ばされた。

 

「一丁上がりね」

 

少女は男にゆっくりと近づく。

男はまだHPがゼロにはなっていなかったが、戦闘意欲は完全に喪失していた。

少女は手に持ったトレンチガンを男に向ける。すると男がポツリと一言呟く。

 

「っ…お前ら…最近噂の"双子の悪魔(デビルズ・ツイン)"だろ…?」

 

男がそう言うと少女はにやりと笑って。

 

「ご名ー答!」

 

少女は元気よく返答すると手に持ったトレンチガンを男の頭部目掛け連射、DEAD表示が出て破壊不可能なイモータルオブジェクトになるまで。撃たれた男の顔はエフェクトのきらめきがその破損具合にモザイクをかけるかの如く煌々と輝いていた。

 

「お姉ちゃーん!って、うわぁ…」

 

路地の奥から駆けてきたMG42を持った少女が男の亡骸を見るやいなや少々顔がこわばる。

 

「普通だとすぐに倒したプレイヤーは消えちゃうけど、大会中は消えないからこうやって見れるのは新鮮ね」

 

そう言いながら彼女は自身の銃の銃口で、力なく項垂れた男の頭部を突付く。

 

「それはともかく!もう衛星来ちゃうからそろそろ移動しないと!」

 

「そうね、そろそろ移動しましょうか」

 

そう言うと少女達は路地の暗がりへと再び消えていった。

トレンチガンを持った少女の名を"リア(Ria)"、MG42を持った少女の名を"シア(Shia)"

彼女達こそ、スコッチが追い、GGO内で噂されている"双子の悪魔(デビルズ・ツイン)"であった。

 

 

 

- ISLアーネスト ホテル2階客室通路-

 

 

 

開始早々2名のプレイヤーから攻撃を受け、なんとかこれを退けたサーニャ達は最上階から2階客室へと降りていた。

 

「それじゃあ私達着替えるから、外の見張りお願いね」

 

「はいよ」

 

ラファールはそう言うとサーニャとともに客室へと入っていった。

サーニャとラファールの装備が半袖だったりと薄着であり、異常気象という設定で少しひんやりとしたこの島では少々肌寒い。それもあってどういったマップに飛ばされるかわからない為念のためにと持ってきた服に装備を変更する所であった。しかしGGOでは装備を変えるには、1度装備を外さなければ変更する事は出来ない。

流石にゲームとは言え、女性が堂々と着替えられる訳もなく2人は客室の一室を借り、スコッチは外で見張りという事になった。

最後に入ったサーニャが扉を閉めようとするが再び少し扉を開けて、

 

「覗いたら駄目だよ」

 

サーニャが顔だけ出してスコッチに言う。

 

「見ねぇよ!」

 

サーニャはスコッチの顔をじっと、扉が閉まるまでスコッチを見ていた。

 

「はぁ…俺、信用ねぇのか…?」

 

サーニャの行動で、自分に信用がないと捉えたスコッチは落胆の表情をし、肩をがっくりとさせていた。

そんな彼の少し離れた通路から、

 

「そりゃそうですよ」

 

先程の独り言に対し同意する声が聞える。

 

スコッチが声の方へ振り向くと、丁度偵察から戻ってきたピエージェがそこに居た。

 

「どういう意味だ、それは」

 

「大人の男が二人の女性に付いてたら、そりゃ変に思われますよ」

 

ピエージェはじろりと、スコッチに警戒心の篭った視線を送るとはっきりと一言、

 

「俺も、貴方の事は信用してませんから」

 

スコッチに向けて言った。

 

二人はサーニャやラファールの居ない所では常にこんな感じで少々口喧嘩をする事がある。実は先程の戦闘の際、サーニャ、ラファール達と分かれて行動した際も常にこんな感じであった。

 

「お前…俺はさっきラファールをスナイパーから救ったぞ!?」

 

「当たり前の事です。ラファールさんやサーニャさんを守るのは僕達、男の仕事ですから」

 

「うっ…そりゃなぁ。それは同意見だが、それならもう少し信用されても…」

 

「まだまだ甘いですね、僕なんて──」

 

ピエージェがそう言いかけた時、サーニャ達が入った部屋から一瞬サーニャとラファールの"うわぁ!"という声とバタンッという鈍い音が聞こえた。

 

「なんだ!?」

 

「大丈夫ですかっ!?」

 

ピエージェがサーニャ達がいる部屋に向かって聞くが、応答は無い。

 

「敵かもしれません!入りますよ!」

 

「ちょっ、おいおいおい!」

 

ピエージェはスコッチの止めを振り切り部屋へと突入する。

 

 

 

- ISLアーネスト ホテル2階 201号室 -

 

 

 

ホテル内の客室はどれも部屋が荒れていて物が散乱しており、とても綺麗とは言い難い。

サーニャとラファールは部屋へ入ると装備を一つ一つ解除していき、二人の姿は

下着一枚となっていた。

 

「サーニャ、下着が初期状態のままじゃない。別の持ってないの?」

 

「そう言われてみれば、ラファールのと私の全然違うね」

 

女性プレイヤーの少ないGGOではあるが、女性プレイヤーの為に下着を販売する

ショップは幾つか存在する。とは言ってもプライバシーの観点から男性プレイヤーは立ち入ることは出来ないのだが。また、オシャレアイテムという扱いなので、ステータスには全く反映されないアイテムである。

 

「今度一緒に買いに行ってみる?」

 

「うん」

 

「それにしても…」

 

「?」

 

ラファールがサーニャをじっと見つめて、

 

「サーニャのアバター、ほんと可愛いわよねぇ…」

 

足先からから徐々に上へとサーニャのアバターを眺める。

 

「リアルのサーニャも可愛いけど、こっちもなかなか…ねぇ、ちょっと触らせて!」

 

「えっ…!?」

 

そう言うとラファールは両手をわきわきとさせ、サーニャにジリジリと近づいて行く。

が、サーニャに触れる既の所でラファールは足元のペットボトルを踏み、滑ってバランスを崩すとサーニャに覆いかぶさる様にして倒れた。

 

「「うわぁ!!!」」

 

二人は床に下着姿のまま倒れ込む。

 

「痛たた...サーニャごめん、大丈夫?」

 

「う、うん…」

 

サーニャは自分に当たる、ラファールの豊満で柔らかな二つの"それ"を羨ましく思っていると間髪入れず、部屋のドアが勢い良く開く。

ドタドタと足音が近づき、最初に姿を表したのはピエージェだった。

 

「どうかしましたか!?って…」

 

ピエージェの表情が固まる。

その目に飛び込んできたのは、下着姿のサーニャと、彼女に覆いかぶさった同じく下着姿のラファール。そして彼女のそれはそれは肉付きの良い──

 

「ピエージェ君!?」

 

ラファールは素早い動きでサーニャから離れると部屋のベットにあったタオルケットを

自分とサーニャを包む様にして隠した。

 

「うわっ!?ご、ごめんなさい!!!」

 

ピエージェは目を手で覆いそれを見ないようにする。

 

「あぁ…お子様にはちょっと過激すぎたな」

 

スコッチは部屋で固まっているピエージェを外に連れ出す為に自身の目を両の手のひらで隠しながら部屋に入ってくる。

 

「~っ!スコッチも早く外に出る!!!」

 

ラファールは足元にある、こんな状況を作ってしまった元凶である潰れたペットボトルを拾うと、男性2人に向け勢い良く投げる。

 

「では失礼...痛ッ!?」

 

見事、スコッチの頭に潰れたペットボトルがヘッドショット。

頭を擦りながらスコッチはピエージェの肩を抱き、部屋から出ていったのだった。

 

 

 

- ISLアーネスト ホテル地下駐車場通路 -

 

 

 

サーニャ達一行は装備を整え、ホテルの地下駐車場へと向かっていた。

 

「なぁ、機嫌直してくれよ…」

 

スコッチが前を歩くラファールにそう言うと、ラファールはゆっくりとスコッチの方を振り向き、それはそれは警戒する猫の様にスコッチを睨んだ。

 

「すみませんサーニャさん、ラファールさん…見るつもりじゃ…」

 

3人について歩くピエージェは、ペコペコとサーニャとラファールに頭を下げながら言った。

 

「まぁまぁラファール、"ピーくんは"私たちに何かあったんじゃないかって心配して入ってきたんだし」

 

そう言ってラファールの肩をポンポンと叩き、ラファールを説得するサーニャ。

 

「そうね、"ピエージェ君は"心配して駆けつけてくれたんだもんね。"ピエージェ君は"」

 

ラファールはそう言うとサーニャとともに、スコッチをじっと見た。

 

「お、俺だって心配してたぞ…!?まぁ下心が無かったかと言われたら…」

 

「次同じような事あったらマガジン全弾、お見舞するから…!」

 

ラファールはそう言い返したが、彼女の顔がほんのり赤くなったのをサーニャは気づいていた。

サーニャはふと、ピエージェに偵察をお願いしていたことを思い出した。

 

「そういえばピー君の偵察の報告をまだ聞いてなかったね、どうだった?」

 

「あっ、はい!無線でもお話した通りサーニャさん達を襲った敵は6名のフルスコードロンで黒いピックアップトラックに乗って南下していきました」

 

ピエージェがメニューウィンドウのメモ欄を見ながら答える。

 

「敵の装備とか分かる?」

 

「そうですね…銃までは判別できませんでしたが全員黒いマントを付けていました」

 

「なるほど…ありがとう」

 

サーニャ達は通路を抜けてホテルの地下にある駐車場へとたどり着く。そこは電気は

通っていなく、数メートル先は闇という状態であった。

 

「これじゃ見えないわね…、誰か見える?」

 

「私はスキルでなんとか。一応車が数台置いてあるね」

 

サーニャは先の戦闘で狙撃された際に使用した"視力強化スキル "ホークアイ"の暗視を使い、ナイトビジョンゴーグルのような視界を得ていた。

 

「一応俺もサーニャと同じスキルで見えてるぞ」

 

スコッチもサーニャ程のスキル熟練度ではないが、一定の視界を保っている。

 

「僕はラファールさんと同じで見えないです。」

 

「ふむ、それじゃあ駐車場での車探しはサーニャとスコッチに任せるわ。私とピエージェ君は駐車場の出口を確保しておきましょう!」

 

そう言ってラファールとピエージェは地下駐車場の出口へと向かった。

 

「それじゃあ俺達は動かせそうな車を探すとするか、っておい。サーニャ?」

 

スコッチが振り向くと、その場からじっと動かないサーニャの姿があった。

 

「どうした?」

 

「ごめんスコッチ。銃は抜かないでね」

 

そう言うとサーニャは、駐車場の車が止まっていない駐車スペースに身体を向け──

 

「さっきからそこに居るよね、誰?」

 

サーニャは誰も居ないはずの場所に向かって声を掛ける。

 

「おいおいサーニャ…、誰も──」

 

スコッチがそう言い掛けた時。誰も居なかった筈の駐車スペースの空間が一瞬歪むと、ポリゴンが人の形を整形し始めた。その姿は以前、サーニャとスコッチが出会った光剣二刀流使い、頭部パーツなど所々一新されているが全身をサイボーグのような装備で固めたあのプレイヤーだった。

 

「なっ…!?」

 

スコッチはホルスターに手を添えようとするが、サーニャに言われた言葉を思い出しその手を止めた。

サーニャは特に驚きもせず、ここに来た時から気づいていたかのようにサイボーグの人物をじっと見つめる。

 

「流石、一人で凶悪スコードロンを全滅させただけのことはある。」

 

機械音声のような加工された声で話し始めるサイボーグプレイヤーはサーニャが以前行った

そのことを知っているようであった。

 

「ただ単に私達を倒すのが目的なら、姿を隠したまま私達を倒せた筈。目的は何?」

 

サーニャがサイボーグのプレイヤーにそう言うと。

 

「忠告だ。俺以外にこのメタマテリアル光歪曲迷彩マントを使う奴らが居る」

 

サイボーグのプレイヤーは自分が纏っているマントを指差した。

知っての通りこのマントはメタマテリアル光歪曲迷彩という、ほぼ完璧に背景へ同化する

いわゆる"透明マント"的な装備アイテムで、その特殊かつチートじみた効果故にマイナス効果もあり、透明中に攻撃を行うと透明化が解除され、マントにダメージを受けると"メタマテリアル物質を再構築する"という設定のリキャストタイムが発生し一定時間透明化が出来ない事、特定の重量までしか装備を持てない等がある。

 

「なんで私達にそんな事を教えてくれるの?」

 

「前回の約束を果たす為だ。俺と戦う前に死なれては困る」

 

サイボーグのプレイヤーの言葉にサーニャは心当たりがあった。

 

「もしかしてさっき私達を狙撃してきたスコードロンかな?」

 

「察しが良いな。それともう一つ、最近噂になっている二人組の少女、"デビルズ・ツイン"もこの大会に参加している」

 

「何!?本当か!?」

 

サーニャの後で静かに見守っていたスコッチが身を乗り出す様にして、サイボーグのプレイヤーに聞いた。

 

「ああ、既にたった2人で5人組のスコードロンを全滅させている」

 

「まじかよ…」

 

「俺は奴等(デビルズ・ツイン)を倒すためにこの大会に出場した。優勝はその副産物に過ぎない」

 

「あー…お前も懸賞金狙いなのか?」

 

スコッチはどうやらサイボーグのプレイヤーが自分と同業者と思っているようだが

 

「懸賞金…?そんなものに興味は無い、ただ倒す。それだけだ」

 

と、返された。

 

「なんだよ。じゃああいつらの首、俺に譲ってくれよ。あいつらを倒せりゃガッポリなんだからよ」

 

「好きにしろ、私より早く奴等を仕留められたらの話だがな」

 

そう言うとサイボーグのプレイヤーは再び暗闇の中に消えていった。

 

「あ、ちょっ…。うーん、なんだか変わった人だなぁ」

 

直後暗い駐車場に無線のノイズ音が鳴り

 

『時間掛かってるみたいだけど大丈夫?何かあった?』

 

音沙汰無い二人を心配してか、ラファールが無線を飛ばしてきた。

 

「あぁ、ちょっと不気味なお客さんが来たものでな」

 

スコッチが無線に応じる。

 

『不気味なお客さん…?まぁそれは後で聞くとして、とりあえず出口は確保したから動かせそうな車があったらよろしくね』

 

サーニャ達がまさか別のプレイヤーに遭遇したと走らず、ラファールは無線を切った。

 

「スコッチ、どう思う?」

 

「いけ好かない野郎だが、まぁ情報を俺達に寄こしてくれるってんだからあながち悪いやつじゃないのかもな」

 

「うん、そうだね。じゃあ引き続き私達は車を探そうか」

 

二人は暗い駐車場内を二手に分かれて探し、錆びて分解している車や逃げ惑う人々を表現させるかのように車同士でぶつかりあった物など使えるものは殆どなかったが、サーニャが唯一動かせそうな車を見つけた。

 

「スコッチ見つけたよ。これでどう?」

 

「ああ十分だ、これなら4人乗れるな」

 

サーニャが見つけた車は駐車場の一番端にひっそりと置かれ、ところどころ色落ちと錆があるが形が綺麗に残った一台の白いバンだった。車内は運転席と助手席の他、後部は横乗りシートになっており装備をつけたまま車内を歩くことが出来る。

 

「でも扉は開くけど鍵が無いからエンジンが掛けられないんだよね」

 

動かせそうな車を見つけたは良いが、肝心のキーが刺さっていなかった。

しかしスコッチは慌てる様子が無い。

 

「サーニャ、リアルじゃ全く使えない知識だが覚えとけ。大体こういう車はここに鍵がしまってあるもんだ」

 

スコッチはそう言うと運転席側のサンバイザーを開く。

すると挟まれていた車のキーがぽろりと滑り落ち、スコッチは落ちてきた鍵をキャッチする。

 

「スコッチが運転する?」

 

「そうしたい所だがまだちょいとばかし右腕が痺れてるんだ」

 

スコッチは先程の戦闘でラファールを庇った際に撃たれた右肩に煌めくダメージエフェクトを指してそう言った。

 

「じゃあ私だね」

 

「運転できるか?」

 

「リアルの方の訓練で車の運転は習ったし、日本での運転免許は無いけどラファールほどではないよ」

 

「それ、本人には言うなよ…」

 

サーニャは運転席、スコッチは後部スペースへ乗り込む。幸い駐車場内の通路が廃車などで塞がれているということは無く、車一台分が通れるスペースは確保されており暗い

地下駐車場を抜け日の元に出ると待ちぼうけを食らったラファールとピエージェの姿があった。

 

「すまん二人共、待たせたな」

 

スコッチはサーニャの運転するバンがラファールとピエージェの前に止まると同時に

側面の扉を開けて二人を出迎えた。

 

「あら、なかなかいいの見つけてきたじゃない!じゃあ私が…」

 

「ラファール…」

 

スコッチが手でバッテンのサインを出しラファールの思惑を全力で拒否する。

 

「ラファールさんがどうかしたんですか?」

 

当時居合わせなかったピエージェはそれが何を指すかわからず、サーニャとラファールのやり取りをぽかんと見つめる。

 

「ちょっと前にラファールに車を運転させたら、ジェットコースターより大迫力で…」

 

サーニャが運転席から顔を覗かせてそう言う。

 

「サーニャ酷くない!?」

 

「話の続きは車の中でだ、そろそろ次の衛星が来るぞ」

 

スコッチは腕時計を指差し、ラファールとピエージェをバンに入れる。

 

「ラファールは私の隣でナビとして助手席に、ピー君って運転できる?」

 

「出来ますけど、運転はサーニャさんじゃないんですか?」

 

「私も運転はできるけど運転するより戦ってる方が好きだからね」

 

「了解です、じゃあ運転変わりますよ!」

 

ラファールとピエージェもバンに乗り込み、ホテルから少し離れた路地に止め衛星通過を待った。

 

「それで、"変なお客さん"って言ってたけどどういうこと?」

 

助手席のラファールが先程スコッチが無線で言っていたことに対して質問を投げかけた。

 

「前に私とスコッチだけでパーティ組んだって話したでしょ?ほら、ラファールが熱で休んでた時」

 

「あぁ、うん覚えてるよ。確かプレイヤーからの依頼クエストだったよね?」

 

数ヶ月前、ラファールが不在の際にサーニャとスコッチがプレイヤークエストを受け、その攻略対象であったプレイヤーが先程サーニャとスコッチが再び出会ったサイボーグのプレイヤーだ。

 

「そう、そのときに会った光剣二刀流使いのサイボーグみたいなプレイヤーだよ」

 

「えっ、じゃあさっき戦ってたの!?」

 

「いや、向こうも攻撃してこなかったからこっちも攻撃してない。と言うよりあのときは向こうも戦う意志はなかったみたい。もしも有ったら今頃私達はここに居ないだろうね」

 

「どういうこと?」

 

ラファールは首をかしげる。

 

「実は最初勘違いだと思って言わなかったんだけど、ラファールとピーくんが入り口を確保する前、地下駐車道に入ったときからあの人ずっと柱の陰に隠れてたみたい」

 

「なにそれすっごい怖いんだけど!?でも私全然そんな気配しなかったけど…」

 

「僕もです、全く気が付きませんでした…」

 

「俺もだ、サーニャに言われて初めて気がついた」

 

サーニャ以外の3人が口をそろえてそう言った。

 

「で、結局そのプレイヤーの目的は何だったの?」

 

「私達に忠告だって言ってた」

 

「忠告…?」

 

「そのサイボーグの人も装備してるんだけど、前にラファールが教えてくれた身体を透明にするメタマテリアル光歪曲迷彩マントを装備してるスコードロンが居るってこと」

 

「うそっ!?あれボスモンスターの超低確率ドロップアイテムで"RMT"(リアルマネートレーディング)でも超高額で取引されるような超レア装備よ!?」

 

「それで一つ気づいたことがあって、さっきホテルで私達を狙撃してきたのは、十中八九そのスコードロンに間違いないはず」

 

「また面倒なのに目をつけられて…にしてもその感じだとそのサイボーグの人、この大会一人で参加してるっぽいわねぇ…」

 

腕組をしてうーんと唸るラファール。

 

「最後に残るまで敵意はなさそうだし、ここはあの人の助言を素直に受けておくべきだと思う」

 

「それもそうね…」

 

「さぁ、衛星くるぞ」

 

スコッチの言葉とともに車内の床に小さく島のマップが表示される。

 

「私達は今ここ、うーん映ってる限りだと今この周辺は私達しか居ないみたいだね」

 

「サーニャ、ちょっと失礼…」

 

スコッチはサーニャが床に映し出したマップを操作すると、市街地の外れに表示されたプレイヤー表示マークをタップする。

 

「こいつらだ…双子の悪魔、デビルズ・ツイン。俺が探してた賞金首…」

 

「でも女の子二人組なんでしょ?スコッチの腕ならぱっと捕まえられるんじゃ」

 

ラファールが助手席から顔をだしてスコッチに言う。

 

「それがな、さっきサイボーグのやつから聞いた話でもすでに5人組のスコードロンを二人で潰したらしい…」

 

スコッチは目線をマップから外さず、ただ顎髭を弄りながらラファールの問い答える。

 

「それはそれは…そんなに実力あれば怨みも買うわよね…」

 

「一度も見たことない奴は二人のちっこいアバターに油断するが、中身はとんでもない化物だぞ」

 

「じゃあとりあえず第一目的はその子達を倒すことを目標にしよう。第二はサイボーグの人と戦うで」

 

サーニャが言う。

 

「そうだな、ってよく見るとさっきまで駐車場に居たサイボーグのやつ映ってないぞ?」

 

スコッチがマップでマーカーをタップしていくがそれに該当するプレイヤーは見つからない。

 

「あのマントは衛星にも見つからないのよ。ほんっと、あれチート装備だわ…」

 

腕を組みながらラファールが眉を細めてつぶやく。

 

「ということは私達を狙撃してきた人たちもここには映ってないんだね」

 

サーニャがマップ上で探すがやはりそれらしいスコードロンは見つからない。

 

「とりあえずここに留まってるのもアレだ、ピエージェ車を出せ」

 

「言われなくても!」

 

ピエージェが車のエンジンをかけ、バンを発進させる。

 

「行き先は市街地、光学マントを装備してる敵に注意して」

 

サーニャがそう言い、車は市街地を目指して走り出す。

ISLアーネスト本島の市街地へ向かうにはホテルのある離れ島から南の橋を通る必要がある。

 

「ドライバーのピー君以外今のうちに武器装備、弾薬の確認を」

 

サーニャがそう言うと自身はポーチからP320の新しいマガジンを1本抜き取り数発残ったマガジンと入れ替え、スコッチは序盤で使っていた"ウィンチェスターM1886"の弾を再装填する。

 

「あれ、まだ私この大会始まって一発も撃ってない気が…」

 

ラファールは自分のグロック18Cのマガジンを確認しながらそうつぶやいた。

 

「私もまだハンドガンをドアにしか撃ってないし、これからが楽しみ」

 

再装填が終わり、唯一二人のプレイヤーを倒したスコッチはそれを聞きつつ暇を持て余した両手で、自身のコルト SAAをくるくると回しながら──

 

「じゃあこの大会で一番倒したプレイヤーの数が少なかったやつは罰ゲームな」

 

「はぁ!?なにそれ!自分がもう二人倒してるからって!」

 

ラファールが助手席からスコッチに向かって吠える。

 

「ちょっとそれ僕不利じゃないですか!?」

 

基本斥候、偵察を任され爆発物トラップ系しか扱えないピエージェは車を運転しつつそう言う。

 

「スコッチがビリだったら私、何してもらおうかな」

 

サーニャがスコッチをじっと見つめながらつぶやく。

 

「うっ…これは地雷を踏んだ気がするぞ…」

 

スコッチはサーニャの目に映る静かな闘志を感じ取り、顔が引き攣る。

 

「まぁそれはそれとして。これ、さっき倒した敵のスナイパーが落としたライフル。重量制限で私のインベントリに入れられないけど」

 

サーニャはスリングで背負っていた銃を後部の座席に置く。ホテルでスナイパーの男を倒した際に落とした"ブレーザーR93 Tactical2(以下 "ブレーザー")"だ。

途端、ピエージェが声を上げる。

 

「追手ですッ!」

 

その言葉にすぐさま反応したのはサーニャだった。

サーニャは走行中のバンの車内右側にあるスライドドアを開けると顔を出して後を確認する。

 

「黒いピックアップトラック…」

 

後方から確かに追ってくる車はピエージェの報告にあった黒いピックアップトラックだった。

 

「ピー君、あれって偵察のときに見たやつ?」

 

「はい!たしかにあの車です!」

 

「じゃあ乗ってるのは5人で1人はスナイパーで確定だね。でも一体何処に隠れてたんだろう…」

 

「なぁラファール、あのメタなんとかマントってのはプレイヤー以外も隠せるのか?」

 

サーニャに続いて後部ハッチを少し開けて追手の車を確認しているスコッチが助手席のラファールに問いかける。

 

「確かマントをゲットした装備重量制限で手に持てないレアな武器に巻いて透明化させて狙われないように隠しながら安全地帯に運ぶってテクニックがあるから多分、でもなんで今それ聞くのよ?」

 

「そっか…。5人で車の中に入って5人分の透明マントで車を覆えば車と中に居る5人全員を透明化出来るって訳だね」

 

「多分そういうことだろう。奴等、俺達が通った道の何処かで隠れてやり過ごしてたみたいだな」

 

サーニャ達がその疑問を解決している間にも、追手の車両はじりじりと距離を詰めてくる。

 

「スコッチ、場所交代して」

 

「あぁ、でもどうするんだ?」

 

サーニャはスリングで前に下げていたAK再び手に取ると、後部ハッチの片側の窓ガラスをストックの底で割り、そこから銃口を少し出して射撃の体制を取る。

 

「スコッチは横のドアから攻撃。ピー君は運転に集中して、ラファールはピー君をマップでナビしてあげて」

 

サーニャはその言葉を言い終えたと同時に射撃を開始、それに続くように敵側の車両からも攻撃が浴びせられる。

 

「ピー君、できるだけジグザグに走行して」

 

「は、はいッ!」

 

サーニャ達のバンは二車線の橋を蛇行しながら突き進む。

相手もそれを真似てか蛇行運転を開始、サーニャ達の攻撃もなかなか当たらない。

 

「サーニャ!これじゃあ埒が明かない、プラズマグレネードを使うんだ!」

 

「了解」

 

スコッチのアドバイスでポーチからプラズマグレネードを2つ取り出しタイマーを5秒にセット、サーニャは後部ハッチから勢い良く敵の車両へ向かって投げた。

 

「こんな狭い二車線だ、2つのプラズマグレネードを避けるなんてそうそう…」

 

負傷していない左手で横のドア部からSAAを撃っていたスコッチは手を止めて敵が爆散する姿を拝む筈であったが、あろうことか宙に浮いた2つのプラズマグレネードは敵の正確な狙撃によって海へと弾かれた。

 

「敵さん、なかなか手練揃いの様だな…」

 

「だね…」

 

「二人共感心してないで早く倒しなさいよぉ!ひッ!?」

 

敵側から放たれた弾丸がリアハッチを抜けてラファールの目の前のフロントガラスに穴を開けた。

 

「そろそろ市街地に入ります!」

 

サーニャとスコッチは依然距離をじりじりと詰めてくる敵の車両に向かって銃弾を浴びせるが止まる気配は無く、敵側も負けじとサーニャ達のバンへ反撃をしてくる。

 

「向こうの弾が当たるようになったぞ!市街地はまだか!?」

 

「あと500m!」

 

「くそっ!」

 

スコッチはそう吐き捨てつつSAAを敵の車両へ撃ち込む。

 

「うーん、もっと正確に狙える武器があれば…あっ…」

 

弾が抜けボロボロになったリアハッチから撃っていたサーニャがふと、座席から転げ落ち床で小刻みに揺れるブレイザーに目が行く。

 

「この子なら…」

 

サーニャが射撃をやめてブレイザーに手を伸ばしたその瞬間。

 

「ピエージェ君そこ左!」

 

「了解ッ…!つかまっててください!!」

 

サーニャ達のバンはスピードを乗せたまま橋を抜けて市街地を沿って通る道へ右折をする。

 

「っ──」

 

ふわっ、とサーニャの体が浮く。

かなりの速度で曲がったため、遠心力で車両後部が大きく振られることになり、ブレイザーを手にとるため姿勢を崩していたサーニャは後部ハッチから外に放り出された。スコッチが急いで手を伸ばすが無情にも空振りに終わってしまう。

 

「サーニャッッ!!」

 

「サーニャ!?」

 

ラファールが助手席から後ろを見て確認するがサーニャの姿はなく、あるのは手を伸ばしたスコッチの姿と残されたブレーザーだけだった。

 

「くそッ!ピエージェ!車両を止めろ!」

 

「無理です!後ろからまだ追ってきてます!ここで止まったら僕達やられますよ!」

 

スコッチはバンの内壁を拳で叩き、サーニャを掴めなかった事を悔いた。

一瞬静まり返る車内。が、それを他所に無線が飛んでくる。

 

『ごめん、放り出されちゃった』

 

その声は先程までバンの中で聞こえていたサーニャの声だった。

 

「さ、サーニャ!?無事なの!?」

 

ラファールが慌てて無線で返答する。

 

『結構ダメージ貰っちゃったけどなんとか…。そっちの位置はマップで把握してるから、こっちから合流できるように向かうよ。それまで耐えてて』

 

「一人で平気なの!?」

 

『大丈夫。また何かあったら連絡するよ』

 

ラファール、ピエージェ、スコッチの3人を載せたバンは依然敵のピックアップトラックに追われつつ市街地を沿う道路を走る。

 

一方、前を走る白いバンのリアハッチからプレイヤーが放り出されるのを黒いピックアップトラックの荷台から他のメンバーに指示する一人のプレイヤーが目視していた。

 

「敵一名落車した。"ボア"、生きてるかもしれないから確認してきて」

 

金髪ショートで凛々しさが漂う女性アバター、彼女の背中にはスナイパーライフル"DTA SRS A1 コバート"(*2)が背負われている。このスコードロンのリーダ的存在で、他の5人のメンバーを指揮している。彼女は自分の隣に居る部下の"ボア"という大男にそう告げる。

 

「了解」

 

そう言って、走行中の車から勢い良く飛び降りると市街地へと消えていった。




*1 "グロスフス MG42"
第二次世界大戦中の1942年にドイツ軍に制式採用された7.92x57mmモーゼル弾を使用する
軽機関銃。
特徴的なマズルブースターと呼ばれる銃口先端の装置は、発射ガスを絞ることにより機関部の
圧力を増加させる効果がある。これにより、多少装薬の少ない弾薬でも安定した動作を行う事が
出来た。また機関部の動作速度が上がるため、毎分1200発以上の発射速度で放たれた弾丸をまともに食らった兵士が真っ二つに引き裂かれたという話もある。
このような高い発射速度では発射音が連続して聞こえ「布を切り裂く」音と呼ばれ
また「ヒトラーの電動のこぎり」というニックネームは有名である。
今回"デビルズ・ツイン"の"レト"が使用したのはMG42に50連ベルトを収納できるドラムコンテナを装着したタイプ。

*2 "DTA SRS A1 コバート"
アメリカ、デザート・タクティカル・アームズ社(現Desert Tech社)が開発したブルパップ式ボルトアクション狙撃銃。
SRSとは"Stealth Recon Scout"の略で、シャーシ部を変えずにバレル、ボルト、マガジンの交換により.308 ウィンチェスター弾や.300 ウィンチェスターマグナム弾、.338 ラプアマグナム弾等の弾薬を使用できる。
それでいて銃自体のサイズはM4カービン並とコンパクトで携帯性に優れ、ハンドガード部四面にピカニティーレールを配し、各種アクセサリーにも対応している。
"SRS A1"は初期モデル"SRS"の更新モデルで使用可能な弾薬を追加されているが構造上、旧モデルとの違いはととんど無く、また派生モデルのSRS A1 コバート(本銃)は弾薬こそ上記で紹介した3つの弾薬しか使用することは出来ないが、コバート(Covert)の名の通り更に銃身を短く(MP5A2とほぼ同じ全長)している。
今回登場したのは"SRS A1 コバート"の.300 ウィンチェスターマグナム弾仕様。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。