やはり俺がアークスなのは間違っている   作:函南 佳奈美

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ずっとこの日を待っていた 4

 俺たちを囲むように現れたダーカーはアークスで最も知られている『ダガン』が七体。ダガンはダーカーの中でも弱い部類に入るがその弱さを補うように集団で出現する。ベテランのアークスでも大量のダガンに囲まれれば命の危険を感じるというほどだ。そんなダガンが七体、それに対し俺たちは2人。しかもどっちもダーカーとの戦闘経験などないひよっこだ。私怨があるとはいえここで無茶に戦闘を行えば俺たちがやられる可能性のほうが高い。情けないがここは逃げ出すべきだろう、姉さんを見つけるまで死ぬわけにはいかないからな。

 

「ユキノ、ここを突破するぞ。真っ直ぐ行けば目標地点だ、そこまで行けば助かるだろ」

 

「ええ、今の私たちの実力ではこの数を相手にするのは厳しいものね。しかし、なぜダーカーがナベリウスに...?ナベリウスにダーカーはいないはずなのに...」

 

「その疑問は後だ...ユキノ、走るぞ」

 

 ユキノが頷き俺たちは前方に向かって走り出した。後ろからはダガンの群れが追いかけてきているがダガンと一般的なアークスならばアークスのほうが足は速い。途中で後ろを向き様子を見たが、ダガンの群れが追ってくる様は闇が追いかけてくるようで、追いつかれれば死ぬ。そのことがはっきりとわかる光景であった。

 数分後、俺たちは無事にダガンの群れを撒くことができた。しかし油断はできない。ナベリウスにコードDが発令されている限りダーカーはどこにでも現れるのだから。そんなことを考えながら走っていると前方に再び赤黒い穴が出現し、ダガンが現れた。

 

「くそっ、まだ湧いてくるか...今度は三体か、やるしかないか」

 

「そうね、ずっと逃げるわけにもいかないわ。この数だったら私たちでもいけるはずよ」

 

 俺たちはそれぞれの武器を構え、ダガンとの戦闘を開始した。状況は三対二、レンジャーであるユキノは多数を相手にする戦闘は得意ではない。レンジャーのもうひとつの武器であるランチャーが使えれば話は別だが、ユキノの細い身体で反動の大きいランチャーを使用するのは厳しいためアサルトライフルを使うしかない。だからユキノには一体を相手にしてもらい、倒し次第俺のほうを支援するように伝え。ハンターである俺は2体のダガンを相手にする。正直ダーカー相手に二対一などしたくないが、状況が状況のため仕方ない。

 俺はワイヤーをダガンに向け射出し刃をダガンに刺し、拘束する。そして腕と足に力を入れ、ワイヤーを伸ばしたままダガンを頭上まで持ち上げ、もう一体に向け振り下ろす。ギュィーという声とともに拘束されていたダガンは消滅し、もう一体のダガンは衝撃で動くことができないようだ。これならいける。ユキノが気になりそちらを見るとどうやら隣で戦っていたユキノも任せていたダガンを倒したようだ。これで状況は逆転した。俺たちはそのまま二人で残ったダガンを倒し、再び走り出した。

 

 

 

 しばらく走り、俺たちは大きめの開けた場所にでた。この辺りで他のペアと合流できたらいいんだが、どうやら俺たち以外にはいないらしい。サイカが無事か気になるが今はどうすることもできないのが悔しい。彼のペアのヨシテルが盾になってサイカを守っていればいいんだが。

 隣のユキノを見ると走りっぱなしで疲れたのか息切れを起こしていた。そういえばユキノは体力が一般アークスに比べて少ないんだった。ダーカーとの戦闘とずっと走っていたから体力が限界なのだろう。

 

「おい、大丈夫か?なんならここで少し休憩していくか」

 

「はぁ...そういうわけには、はぁ...いかないわ。休憩している時にまたダーカーが現れたら...」

 

「体力がない状態で戦うほうが危険だろ、俺も疲れてるから休む」

 

 そう言い、俺はその辺の岩を背もたれにして地面に座り込んだ。そんな俺を見てユキノはすこし呆れた様子だったが、俺の隣に同じように座り込んだ。

 

 




お久しぶりです函南です。

更新が大変遅れてしまい申し訳ありませんでした。

待ってくださっていた方々には本当に申し訳ありませんでした。これからは更新ができると思いますので。

それではまた次回。
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