行間の処理に困ります。
上手いこと表現できるようになりたいです。
今回も、宜しくお願いします。
2017/4/4 修正
背中に温かいものを感じる
それと一緒に、「キンモクセイ」のような甘い香りが鼻をついた
リリは私の背中におでこを付け、両手も背中に当てていた
そしてそのままグスグスと泣き出し、すぐに大泣きになった
泣きじゃくる彼女に私は何もできなかった
泣いている理由が、わからなかったからだ
ひとしきり泣いた後、落ち着いてきたようで、
息を整えながら、しゃっくり交じりで口をあけた
彼女の話は単純だった
-命を、大切にしてほしい-
それだけをたくさんの言葉で伝えられた
リリから見ると、私は自分を大切にしてないように見えるという
危険を顧みない勇敢さとは違った、死に急ぐような「愚かさ」を・・・
「大事な・・・大切な・・・仲間なんですから・・・。」
最後にそう言って、彼女は背中から頭を離した
私は、リリやベリルのことを「仲間」だと思ったことは一度も無かった
もちろん荒巻だってそうだ
彼らはパートナー・相棒ではあるが、
あくまでビジネスパートナーだと「把握」していた
それもあって、リリの「仲間」という言葉に
少し困惑してしまった
言葉を返せないまま少しの間が空く
リリは言葉が出ない私に、
答えを急かすようなことはしなかった
そのかわり、
ぎゅう・・・、と後ろから両腕を回し
彼女は私を抱きしめ「ていた」
過去形なのは、気づくまでに時間がかかったからだ
キンモクセイの香りがいっそう強くなる
背中にあたっている彼女の温度が、
じんわり高くなるのを感じた
「別に、変な意味じゃないんです。
ただ、kingさんはいつもさみしそうなんです。
私はあなたの味方ですから、どうか、自分ばかりで背負わないで下さい・・。」
優しく耳元でささやいた彼女の言葉は、
どこか昔聞いたような、懐かしい感じがした
そして
何故か私の両目からは、涙がこぼれていた
涙を流すなんて、何年振りだろうか
「あの時」、大切なものを失った時に私の涙は
枯れ果てたものだと思っていた
そして涙をこらえようとしたために
余計みじめな様になってしまった
リリは、そんな私を
私の涙が止まるまで、抱きしめ続けてくれた
その後、そっと離れると、私の前にしゃがんでこう言った
「今日二人で泣いたことは、二人だけの秘密ですね」
そうにっこり笑うリリは、
いつの間にか私の「焦り」を、
きれいに洗い落としてくれていた
もう夜中の0時過ぎだ
飯も食べてなかったので、遅くなったが簡単に食事を済ませた
キャンプ設備の肉焼き器で、こんがり肉を作る
久しぶりに食べたハンターらしい食事だったが
無骨で塩のみの味気が、今日はとてもおいしく感じた
明日に備えて作戦を練る
恐らくイビルジョー(飢餓)は、同じフィールドに居座っている可能性が高い
発見時に死肉が散らばっていたことから、いい餌場になっているはずだからだ
現場までにかかる時間はキャンプ地から約3時間
今度は絶対に負けない
ヤツに対して私の絶対的アドバンテージ(武器)は無力だ
だが、今度は冷静に対処できる自信がある
もちろんそれはリリのおかげだ
彼女が居なければ、私は死んでいたのだ
何の目的も果たせないまま・・・
彼女を戦闘に参加させるわけにはいかないのはもちろんだが、
なにより武器の性能に頼らず、自分の力で臨まなければならない
リリは、ベリルほどでは無いが道具をよく使う
今回も一通りの道具、アイテムを持ってきていた
そして、久しぶりに自分のポーチに物をつめる
ハンター駆け出しの頃、こだわりの順番で
綺麗に物を入れていたことを思い出しながら、作業を進める
ポーチの一番取り出しやすい場所に、「あるアイテム」を入れる
このアイテムが、勝利のカギになるだろう
もう深夜だが、十分に準備が出来た
明日に備えて、早く寝よう
ちなみに、
キャンプ地のベッドは4人用だ
私が先に、一番隅に陣取り布団をかぶると
リリは何のためらいもなく私の隣にもぐりこんできた
いくら女性に抵抗が無いとはいえ、先ほどの件(くだり)もあり、
恥ずかしくなった私は外側を向いて縮こまるように毛布にくるまった
なんだろうか、この感覚は
別に彼女に対して恋感情があるとかいうことではない
遠い遠い記憶がぼやけていて、
見えそうで見えない
リリの優しさに感じる「違和感」
キンモクセイの香り
悶々と考えてるうちに、私は眠りについていた
kingはとても力のあるハンターですが、
その心は意外に弱いのです。
誰の支えもなく、ただひたすら走り続ける彼には、
リリの優しさが、どう響いていくのでしょうか。
次回も、宜しくお願いします。