-王立書士隊バルバレ支部-   作:みーきんぐ

22 / 22
本当に久しぶりの投稿です。

仕事に追われ、私生活に追われ、なかなか手が出せませんでした。

一度これまでの内容を振り返り、
違うな、と感じる表現や文章を修正しています。


次回から、新たな章で話を進めたいと思っています。


今後も不定期な更新になりますが、
見てくださる皆さんに感謝し、
完走まで頑張りたいと思います。



出会い編 新たな旅立ち

ほろ酔い加減の荒巻は、ゆっくりと私の隣に腰掛け、

持っていたぶどうジュースを口に含む

 

そして私の顔をじっと見て話しだした

 

 

 

荒巻は、ここ数週間ベリルとの調査を重ねており、

彼もまた、ベリルから話をされていたようだ

 

 

内容は私とリリが入り江の洞窟で話したことと

ほとんど一緒だった

 

しかし、話の内容は私の知る一歩上だった

 

 

 

実は、すでにリリとベリルは荒巻に話をしており、

荒巻は支部の許可までもらっていたのだ

 

つまり、

これからこの4人が正式な書士隊のチームとして活動することになる

 

 

 

私は困惑しながらも、

やれやれとため息をついた

 

 

 

全く…用意周到もいいところだ

 

 

 

そして荒巻は懐から羊皮紙を取り出し、

私の前に差し出す

 

 

いわゆる契約書らしい

 

 

トト・エリザベスが全て代筆してくれており

後は名前を書くだけだそうだ

 

 

文字を読むのが面倒だったので、

どんな内容かを荒巻に聞いた

 

私が荒巻とチームを組んだ時のものと同じ様式だったが、

仕事の範囲がさらに増えていて、自由度もより高く設定されていた

 

それこそドンドルマの王立研究所の立ち入りや、

禁足地、雪原の最奥、老山龍の巣など

今まで簡単に行けなかったところを、自由に調査できるようになっていた

 

こんな部隊、書士隊の中でも特例すぎる

 

 

バルバレの支部長も嫌味なことをする

それとも私の力を認めてくれたのだろうか?

 

 

どちらにせよ、お荷物が2人増えること以外は、

私にとってこの上ない好条件だった

 

書類に一通りサインをし終えると、

荒巻は煙草に火をつけ、話を続けた

 

 

 

 

荒巻も、ベリルとの交流で少し変わったらしい

 

やはり他の女性ではダメだが、

ベリルやリリにはだいぶ心を許せるようになったようだ

 

 

少しからかうように話すと

荒巻は照れ臭そうに煙草をふかしていた

 

 

私のサイン入りの書類を懐に戻すと

彼は立ち上がりながら再度私の方を向きなおす

 

 

これから一旦バルバレに戻り、

書類を届ければ、晴れて私たちは4人のチームになる

 

今までの生活とは、また違った世界で生きることになるのだ

 

荒巻は私に言葉を放つ

 

 

 

 

これでも、お前の目標を変えるつもりはないのか、

リリやベリル、サクマに囲まれながら、新しい人生を歩む道は・・・

 

私はその言葉に食い気味で返答する

 

 

それは無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かな沈黙が部屋に流れる

別室からは、ベリルたちの賑やかな声が聞こえてくる

 

 

1分ほど、睨み合っただろうか

 

 

荒巻はため息をついて、残り3センチほどの煙草を一気に吸い上げた

そして彼の目から力強さが消え、いつもの静かなオーラが漂う

 

 

 

それでも俺は、お前を見捨てないからな

 

 

 

そう言って、荒巻は踵を返して部屋から出て行った

 

また部屋の中が、しんと静かになる

 

 

 

 

私は机の引き出しから、いつのものか分からない葉巻を取り出す

火を付け一気に煙を吸おうとしたが、気持ち悪くて咳が出た

 

ちなみにこの葉巻は支部長にもらったものだ

私は一応、非喫煙者である

 

 

 

 

口を押えた手を見ると、

僅かに血がついている

 

私も少しずつだが、ブレイズブレイドχの龍属性に

体を蝕まれているらしい

 

大長老の見解では、私の体はあと5年で動けなくなるそうだ

 

 

 

 

 

仲間、

 

 

友達、

 

 

新しい人生、

 

 

嗚呼、虫唾が走る

 

 

私の...俺の中には、あの人しかいない

 

祖龍を殺し、あの人を取り返す

 

それさえ出来れば、なんだっていい

 

 

荒巻も、リリもベリルも...

付いて来るなら、利用してやる

 

 

 

そう考えていると、頭がクラっとして、

そのままベッドに倒れ込んでしまった

 

何故だか胸のあたりがズキズキと痛む

いや、別に病気も持っていないし、痛む理由が分からない

 

 

目を閉じると、ぼんやりと女性の姿が頭に浮かぶ

 

その女性は、金髪のストレートで、エメラルドグリーン色の瞳で、

雪のように白い肌で・・・・・

 

 

 

 

 

気付いたら、私は寝てしまっていた






これにて[出会い編]は完結です。

次回からは、新章[龍との戦い編]をお送りします。

それぞれのキャラクターの成長を
楽しみにして頂ければと思います。


また、宜しくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。