投稿時間とタイミングは私的事情でかなりずらしています
今回も見て頂けると嬉しいです
2017/3/22 修正
バルバレからあまり遠くない場所にある原生林
ここは緑に覆われ、水にも恵まれているため、生態系が非常に豊かだ
その豊かさ故に、いくつかの特殊な地形が点在する
例えば、強い毒性を持つモンスターが住み着き、
その死骸によって形成された毒の温床と化している毒沼地帯
大型の蜘蛛種がその巣を張り巡らせた一帯
(蜘蛛の糸の上は走り回ることができたりするほど頑丈)
また、太古の超巨大竜の骨でできたドームのような場所も存在する
さらに他のフィールドと比べて、生息する微生物の性質も異なる
凍土でも似たような環境があるのだが、
ここでは「骨」が残りやすいのだ
例えば砂漠や平原で命を落としたモンスターはすぐに腐敗と分解が始まる
モンスター自体の腐敗速度にもよるが、最終的には微生物がその骨の髄までを浸食し、
跡形も残すことなく土に還る
以前触れたモンスターの腐敗の話にも関連するのだが、
モンスターが命を落としてからその最後の骨が無くなるまで一週間も掛からない
だがその腐敗にも順序がある訳で、
基本的には臓器、筋肉、鱗と皮、そして最後に骨といった順序である
ただ、それぞれの部位を浸食する微生物は
実は全く違う種類なのである
従って、環境によって骨を浸食する微生物がいなければ、
そのままの状態で保持される
モンスターの骨は大型になればなるほど強靭で、風化しにくいが、
特に凍土では気候の影響もあり、肉まで残ることもある
原生林では、残った部位に対して苔や土が付着しやすいため
茶色や緑色に変色することがあるが、骨自体に関しては残りやすい環境なのである
原生林に巨大な骨のドームがあったりするのもそのせいだ
そういった素材や残留骨に関しては、我々書士隊にとっては貴重な研究材料になる
そのため、ギルドからの依頼でハンターが採取してきたものについては、
金銭等と交換して収集している
さて、バルバレから飛空船で2時間足らずで現地についた訳だが、
新人二人は熟睡しているようだ
昨日バルバレに到着して長々と手続きがあったのだ、無理もない
ただ、一応は仕事で来ているので、容赦なく起こしにかかる
肩を寄せ合って寝ている二人は、その対照的な肌の色がとても印象的だった
無防備に顔を寄せ合っていたので同時にほっぺをつねってやる
ぷにっとした感触で、まだ子供なのがわかる
まぁ、こいつらも色々あってこの世界に入ってきたんだろうなぁ
むむぅ・・とうなって、最初に起きたのはリリだった
ハッと私と目が合うと、状況に気づいてすぐに武器を背負い周囲を見渡す、
いい反応だ
しかしベリルはまだ眠っているようだ
右手でむにむにとほっぺをいじる
これは・・・肝が据わっているのか
ただの寝坊助なのか分からんな
なかなか起きなかったので、はじけクルミを取り出して近くの地面にたたきつけてみる
パァン!と弾ける音がして、その音でやっと目が覚めたようだ
ムニャムニャ・・・とまだ眠そうだったので
目の前でカクサンデメキンを握りつぶそうとしてやったら、ようやくあわてて飛び起きたようだ
2人に武具のチェックをするよう指示し、私も部屋で準備に入る
忍【極】シリーズを羽織り、鬼の面だけは首から背中にぶらさげる
フード(頭巾)も背中に垂らした状態だ
相棒ブレイズブレイドχにオイルを差し、ガシャリと背負う
飛空船の部屋から出ると二人とも準備は終わったようだ
ベリルはジンオウSシリーズにポイズンタバルジン
昨日と同じ装備である
ポイズンタバルジンは通称「毒束」と呼ばれている毒属性片手剣だ
毒の蓄積用はさほどでは無いが、かなり重く、打撃性が高い
リリはレイアSシリーズにランパート改だった
ランパートはバベル系の鋼鉄製ランスで、バランスのとれた武器だ
リリには少し大きいように感じたが、まぁ問題ないだろう
しかし2人とも上位クラスの装備だったので、
それなり場数は踏んでいるのだろう
さて、私はおもむろに武器に右手をかけ、そのまま片手で抜刀する
二人は驚いた表情でこの大剣に注目した
ガシャン、と柄の部分の装置を作動させると
7本の爪が刀身からその姿を現す
大きさは通常より3割ほど小さく、特別に作ってもらった大剣
形こそブレイズブレイドではあるが、全くの別物
私が口を開く前に、リリが質問してきた。
どうやら刀身から出ている爪に興味があるようだ
無理もない、ブレイズブレイドの命は「爪」にあるのだから
私はリリの質問に、全く異なる質問で返した
「祖龍、という龍を知っているか?」
彼女たちは首を横に振る
この際だ、二人のためにもある程度は話しておこう
私は昨日トトにもらった資料で、
2人の素性も知っている
まぁ、口外されたとしてもほとんどお伽噺のようなものだし・・・
それに、私の本当の目的さえ言わなければ何も問題はない
二人には、今後命を預けるパーティとして
私自身を信頼してもらう必要もある
荒巻ですらコンビネーションを組むのに相当の時間を要したし、
この武器を扱うことに関しては、パーティに対する危険も大きい
沢山の感情心の内にが湧きあがっていたが、
ひとまず深呼吸し、自分を落ち着かせる
私は、ブレイズブレイドχを片手で抜刀したまま
ゆっくりと話を始めた
次回はkingのおしゃべり会
このあたりは文章が纏まらなくて苦戦しました