こんなに難しいことなんですね
2017/3/22 修正
私が話を始めると、なんだか酔っているような
不思議な感覚に苛まれていた・・・
「祖龍」という龍を知っているか?
黒龍ミラボレアスは先の黒龍大戦の元凶だし知っているだろう
祖龍はその変異体、いや、それさえもわからないすべてが謎の龍
文献にも載ってないし、うちの考古学や古龍専門の書士隊も未開拓
もちろんギルドの長老会も竜人族も、ほとんどその存在を知らない
大長老だけが唯一、祖龍という名前だけを知っていた
まさに伝説の中の伝説
その龍は白く輝き 見る者に悪夢を与える
私もその龍と対峙した時の記憶はあいまいだ
黒龍大戦(現在より約10年前)の終結直後だった
私はその頃「ライトボウガン」を使っていた
帰路の途中、不運にも撃退した祖龍に遭遇し
更に不運なことにその龍と対峙し、戦闘した
俺は、どうしても、もう一度だけ祖龍と巡り合いたくて
世界中を駆け巡っている
--ベリルとリリの目の前で大剣の爪を天に振りかざす--
--バチバチと赤黒い雷がほとばしり、俺の体に降りかかる--
馬鹿らしいと思うかもしれないが、
何度考えてもこの結論に至ってね
こんな夢みたいな話が俺の「生きがい」なんだ
実際この爪は世界中で俺だけしか持っていないだろうからね
黒龍大戦では、祖龍の撃退はしたものの、素材を手に入れたものは記録上存在しない
ただ、当時ライトボウガンしか使ったことが無かった俺には
重量武器を扱えるような体を持っていなかった
東方出身の私は、他のハンターより背が小さく、力も弱い
だから俺は大剣を扱う特訓をした
それはもうがむしゃらに、10年間一心不乱に取り組んだ
今じゃ片手で大剣を振れるまでに成長することが出来た
むしろこの重量であれば片手の方が扱いやすいくらいだ
・・・この大剣について話すことは、以上だ
--赤黒い雷を放出させながら、大剣を納刀する--
さて、これから私とパーティを組むことになるんだが
2つだけ、守ってほしいことがある
まず最初に、この剣には絶対に触れないこと
この牙に触れたものには想像を絶する激痛が体を蝕む
武器を鍛え造ってくれた工房のオヤジは、
これが原因で車椅子生活になってしまった
結局牙の取り付けだけは私自身でやったよ
2つ目は、口外しないで欲しいということ
この大剣について知っているのは
荒巻、バルバレBC、トト・エリザベス、大長老、そして工房のオヤジだけだ
君たちにこの話をしているのは、今回部下を持つよう指示したのが
「大長老」だからだ
しかも期限が決められていない
私と君たちをめぐり合わせた事は、なにか理由があるんだと思う
今の私は大剣しか振れないし、いざというときには連携も必要になる
そのために、「最低限の秘密」は教えたつもりだ
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・・・二人は黙って私の話を聞いてくれていた
リリは少し目が潤んでいるように見える
少し怖く話してしまったからだろうか
ベリルは真っ直ぐにこちらを見ていた
そのまま私のほうに近づきこう言った
「あんたの話は信用するよ、目から嘘を感じんし、真剣なの伝わったよ。
あたしはあんたについていくけん、これからよろしくね?」
そして右手を差し出す
続いてリリもこちらへ歩み寄る
「わたしも・・kingさんを信じます、
これから、よろしくおねがいします・・・。」
そう言ってまた、手を差し出す
彼女たちは純粋に私の話を信用してくれたみたいだ
これほど有難いことはないが、守るものが増えたというプレッシャーが
ぞくりと背筋に伝わるのを感じた
辛気臭い話はこれくらいにして、狩りに出よう
私は二人を引き連れ、原生林へと歩を進める
そしてこれからどんなことが起きるかなんて
「・・・分かるはず、ないよなぁ・・・」
文章が上手く作れなくて悔しい
どんどん書いていきたいです
ちなみにkingさんは熱くなると一人称が「俺」になります