静寂が辺りを包む弾幕空間、その空間に居る筈のない存在に鈴仙・優曇華院・イナバは自身の持つ拳銃の銃口を向けていた
「誰だだなんてひどいなぁ!あたいの名前ぐらい知ってるでしょ!!」
銃口を向けられていた冷気を纏いし氷の妖精チルノは膨れっ面で鈴仙に物申する
「いいから答えろ、テメェは誰だ」
「あぁもうわかったよ!あたいはチルノだよ!さいきょーの妖精チルノ!!ほら、もういいでしょ?それ下ろしてよ!」
チルノは頼んでもいないのに勝手にポーズを取ってふんぞり返っている
「・・・」
だが鈴仙はチルノに向けている拳銃を下ろさない
「ねぇ・・・どうしてコレまだあたいに向けられてるのさ?」
「すぐにわかるだろうよ」
そう言うと鈴仙は何も躊躇いもなく拳銃の引き金を引く
「えっ?」
火薬が爆ぜる炸裂音と共に鉛の弾がチルノの額に飛び込んでくる
「―ッ!?」
鉛弾は見事に額に直撃するかと思われたが、弾丸の着弾する部分に一瞬で氷が作られ何か硬い物同士がぶつかり合う時に聞こえる耳障りな音が鳴り響く
「・・・何の冗談だそりゃあ」
鈴仙が射ち放った鉛の弾丸は氷で阻まれ止まっていた
「それ、私の台詞じゃない?」
チルノは鈴仙を睨みながら小さく言う
「しかもご丁寧にルールガン無視の鉛弾で撃つなんてもう完全に殺す気じゃん?私なにもしてない筈なんだけど?」
「おいおい、さっきまでの馬鹿っぽい喋り方はどうしたよ?」
「だってもう気付いてるでしょ?変に誤魔化してまた撃たれても面倒だからね」
チルノの雰囲気はさっきまでの幼稚なものとはうって変わって妙に大人びた感じになっていた
「因みにどうして解ったのか聞いておこうかな?」
「テメェが翡翠とかいう奴の名前をさっき来たはずなのに知っていたからだ」
「面識がある線は考えないの?」
チルノの問いに鈴仙は顔に威嚇の意味を含めた笑みを浮かべながら答え、そして問い返す
「
「・・・やっぱりそうくるか、まぁお前のような出来損ないの兎に教える訳無いけどさ?」
チルノは嘲るように嗤い鈴仙の怒りを煽る
「ハイハイ・・・尋問からの拷問コースへ移行だクソ妖精、せいぜい綺麗な苺シロップを全身からブチ撒けやがれ」
鈴仙は額に青筋を浮かべながら再び引き金を引こうとするがチルノは不敵な笑みを崩さない
「ここはだぁれもいない弾幕空間だしちょうどいいかな?」
「あぁ?」
「はぁ・・・正直いい加減飽き飽きしてたんだ、それに疲れるんだよ・・・」
チルノは鈴仙の持つ拳銃の銃身を掴み芯が凍てつきそうな程冷めた声で呟く
「馬鹿の振りをするってのはさ・・・」
「道化が・・・!!」
鈴仙は腰のホルダーに入れられているナイフを引き抜きチルノに斬りかかる
「おっと、危ない危ない・・・」
ナイフはまたしても氷に阻まれ止ってしまう
「間抜けがッ!!」
鈴仙はチルノの隙だらけの腹に渾身の力を込めた蹴りを叩き込む
「うがっ」
その蹴りは確かにチルノの腹に直撃したが鈴仙はその一撃に手応えをあまり感じなかった
「・・・?」
「甘いよ出来損ない」
チルノは蹴られた勢いを利用して後ろに大きく跳ぶ
「んなっ・・・!?」
「そぉらっ!」
チルノは後ろの民家の壁を蹴り鈴仙に急接近して氷を纏わせた拳で殴りかかる
鈴仙は咄嗟に左腕で防御するが、拳が左腕にめり込み、それにより骨が軋む嫌な音が鳴り思わず叫びそうになるがそれを抑える
「ぐっ・・・クソがっ!!」
「ハッ、てんで素人だね」
チルノは再び嘲るように嗤い鈴仙の怒りを煽る
「てめぇ・・・」
「いいねぇその目、んじゃもうちょっと遊ぼうか?」
弾幕空間にて私こと翡翠は現在お面の妖怪(?)こころに弾幕戦の手ほどきを受けてる真っ最中です
「まず基本中の基本だが、弾幕戦のいくつかある形式として相手の[P]を0にすれば勝ちの[P]バトル制と、相手を行動不能・・・つまりは気絶やらなんやらさせれば勝ちのマッチバトル制がある・・・他にも違うルールのが何個かあるのだが、それは滅多にやらないから割愛させてもらう」
こころは手に持つ扇に妖気を纏わせて舞うように攻撃しながら私にルールの説明をする
・・・こころ、それ一番最初にするべきじゃない?
「じゃあ今私と鈴仙のやってるバトルはどっちなの?」
こころの攻撃を身を低くしてなんとか避けながら私は質問する
「お前と兎のバトル形式は[P]バトルだな・・・つまりあいつの[P]を0にすればお前の勝ち、お前の[P]が0になれば負けだ・・・簡単だろう?」
「そりゃルールは簡単だけど・・・鈴仙って遠慮無さすぎるし・・・」
「あれは元からああだからどうしようもない、諦めてあいつを実力で倒せ」
こころは溜め息混じりでそう言う
私初心者どころか初見のはずなんだけどなー・・・まぁ私がやると言ったのだから後戻りはもう出来ない、全力で鈴仙と戦って全力で勝つとしよう
「あぁ、あと気絶はするなよ?すぐに目が覚めるかわりに100[P]消し飛ぶ仕様になっている…まぁつまり基本気絶したらほぼ負け確定と思え」
「となると逆に気絶させる事が―」
次の瞬間少し遠くの方から爆発が起こり私とこころは同時にその爆発した方向を向く
「・・・見つかった?」
「いや、そのわりには遠いな」
目を凝らしてその方向を見ると紅い弾丸と氷の槍みたいなのが飛び交っていた
「こころ、この場所って私達と鈴仙しか居ないんだよね?」
「そのはずだ、お前と兎は対戦者側私は観戦者側で合計三人しか居ないはず・・・氷?・・・まさか」
こころと話している間に飛び交う弾幕が少しずつこちらに近づいてくる
「ねぇこれってもしかして・・・」
「あぁ、巻き込まれるな間違いなく」
「冷静に言ってる場合じゃないでしょ‼」
私が声を荒らげた瞬間、隣の民家が爆発する
「うわっ!?」
私は爆発の風圧に巻き込まれてバランスを崩してしまい尻餅をつく
「・・・あの姿はやはりか」
こころは小さく溜め息を吐く
その爆発の中から出てきたのは青い髪の少女だった
「容赦ないなぁ全く・・・こりゃ服新調しなきゃ」
「まだ調子ぶっこいていられるのかテメェ」
少女の視線の先には額に青筋を浮かべた鈴仙がいた
「だってまだ余裕だし」
「・・・やっぱ殺す、ここで殺す」
少女は火に油・・・私からしたらダイナマイトにガスバーナー片手に特攻するかの如く鈴仙を挑発する
「妖精相手にそんなむきになってさ・・・暇なの?」
「あぁ暇さ、だから暇潰しにテメェを・・・」
鈴仙は手に持つ拳銃を少女に向けつつ歩み寄ると私達を見つけたのかその足を止める
「うわ、目が合った」
「存外テメェも失礼だな」
鈴仙と目が合った事に対して素直な感想を言った結果、私もガスバーナー片手に特攻する阿呆になってしまった
「・・・チルノ、お前ここで何をしている?というかどうやって此所に来た?」
「あぁ、こころか・・・アレが随分怒り狂ってたからちょっとね?此所に来た方法は・・・まぁそれはまた今度ってことで」
「またそれか・・・まぁつまりはただの巻き込まれって事だな?」
「そういうこと、で・・・なんでこんな所で弾幕戦してるわけ?」
「兎が喧嘩売ってきたから買った、こいつが」
「・・・さようでっか」
こころはこころで私が墓穴掘ったのを無視してチルノという少女と話をしている
あれ?弾幕戦持ち掛けたのはこころだったよね?
「で、その子はもう戦えるのかい?」
「基礎は教えた」
その基礎はさっき教えてもらったばっかだけどね!
「そうか、なら私は此処等で御暇させてもらおうかな!」
そう言うとチルノは後ろを向きのんびりと歩き出すが進行方向にいる鈴仙はそれを許さない
「・・・何勝手に逃げようとしてんだオラァ‼」
未だに頭が湯沸し器のように沸騰している鈴仙は呑気に何処かへ行こうとしているチルノに銃を乱射する
「おぉこわっ、おっかないからここらでおさらば」
鈴仙の射った弾丸が届く前にチルノはその場から青白い光を残して消えてしまう
「もう行ったか、相変わらず気紛れな奴だ」
こころは少し溜め息を吐くと、すぐに鈴仙の方を向く
「さて、兎・・・お前とこいつの勝負だろう?あいつのことは一先ず置いといてとりあえず再開したらどうだ?」
「・・・チッ、仕方ねぇ、さっさとやるぞ」
鈴仙はまだ苛ついてる様子だったけど、私と戦う事は忘れてはいないようだった
「行けるな?翡翠」
こころはそう言い私の肩を軽く叩く、それを私は自分なりの答えを言う
「うん、そのつもり」
「それはよかった・・・じゃ、行ってこい」
こころに見送られ、私は再び鈴仙の前に立つ
「再開といこうか・・・鈴仙・優曇華院・イナバ物置」
「おい待てやテメェ」
何かが千切れた音とともに鈴仙は再び怒り出す
・・・まさか、名前間違えたかな?
「なに?」
「人の名前を堂々と間違えるたぁいい度胸だなテメェ」
「え、どこ間違えちゃったかな・・・?」
「終いにゃ殺すぞテメェ」
私はどこ部分が間違いなのか分からないでいた
そんな私に鈴仙は更に怒り、こころは無表情のまま腹を抱えて爆笑していた
「その、本当にすいませんでした」
私は名前を間違えていたことをこころに言われ、頭が沸騰通り越して噴火しそうだった鈴仙に顔面真っ青で土下座して謝る
あの時こころが呼んでた名前って物置の部分いらなかったんだ・・・おのれこころ
「別に土下座しろとは言ってねぇんだが」
「しなきゃ埋めるって顔に書いて・・・」
「ねぇよ」
鈴仙は怒る気すら失せたのか若干呆れた様子で私を見る
お願いだからそんな目で私を見ないで欲しい
「き、気を取り直して・・・」
私が立ち上がり拳を構えると、鈴仙もすぐに拳銃を私に向ける
「あぁ、弾幕戦・・・再開といこうか」
鈴仙は言い終わるのとほぼ同時に引き金を引き真紅の弾丸を撃ち放つ
「てな訳でさっさとおッ死ね」
「それは嫌だっ!」
目の前に先程のこころに手ほどきされている内に自由に出せるようになった隙間を展開しその弾丸を飲み込む
「チッ、またそれか・・・ならこいつだ『マインドリコシェ』」
鈴仙は銃のマガジンを取り換えると今度は明後日の方向に弾丸をニ、三発程撃ち放つ
「な、何処を撃って・・・」
「なに、ちょっとした手品だ」
そういいながら鈴仙は二丁目の銃を抜き弾丸をバラ撒く
「その程度なら!」
その弾丸の嵐も横に飛び退き回避するが、先程鈴仙が適当な方向に撃った弾丸が建物等の壁に跳弾して襲い掛かってくる
「うえぇ!?そういうタイプ!?」
ギリギリでそれを回避するが気付けば辺りには跳弾した弾丸が飛び交っている・・・つまり私は弾丸の檻に閉じ込められてしまっていた
「くっ・・・」
「たまには猿真似みたいなのも悪くはねぇな・・・おら次いくぞ」
鈴仙はニヤリと笑うと再びマガジンを取り換え今度は狙いを定めて弾丸を撃ってくる
「『バレットマイン』」
「くっ・・・そんなものっ!」
すぐに隙間を展開し弾丸を飲み込もうとするが、違う方向から飛んできた別の弾丸が私の肩を掠める
「あぐっ!?」
痛みで怯んでしまい、展開した隙間もすぐに閉じてしまう
「おいおい、それ閉じちまっていいのか?」
鈴仙は不気味に微笑む
「えっ?」
隙間を閉じてしまったことにより飲み込み損ねた先程の弾丸が私の目の前で停止していた
「『バレットマイン』起爆」
鈴仙がそう呟くと停止していた弾丸に亀裂が入り光を放ち始める
明らかに爆発する直前だ
「やばっ‼」
もう隙間を展開しても間に合わない
それに間に合ったとしてもさっきのように跳弾してくる弾丸に邪魔されかねない
私はせめて爆発によるダメージを抑える為に爆発する直前の弾丸に自分の弾幕を放つ
実戦で初めて撃つ弾幕がこんなピンチな時の悪足掻きなのが少し複雑だなぁ…
「きょ、『境光弾』‼」
こころに手解きしてもらってた時に編み出した紫色の光球を撃ち放つ単純な弾幕
こころに「遅すぎて飯が炊ける」と言われた程弾速は遅いが、今回の対象は目の前にあるので弾速はあまり関係無い
「とりあえずこれで!」
爆発しようとしている『バレットマイン』に私が撃ち放った『境光弾』がぶつかり合う
結果『バレットマイン』は爆発するもその威力は『境光弾』とぶつかったことにより大幅に下がる
もっとも威力が下がったところで私が吹き飛ぶことに変わりはなかったのだが
「うわわっ‼」
大量のPBを撒き散らしながらボールのように転がる私
「いたた・・・あれ?」
なんとかすぐに体勢を整えられけど鈴仙が見当たらない・・・つまりさっきの爆発は身を隠す時間を作る為のフェイクってことか・・・やられた
「そうだ、残りの[P]はいくつだろ?」
すぐに[P]表を出して残り[P]を確認する
「残り226[P]か・・・まだ大丈夫だけど・・・」
辺りを見回すけど鈴仙は見付からない、このまま死角から撃たれまくったらそれだけでやられてしまいそう・・・ていうかやられる
「・・・少しリスクがあるけどやってみよう」
ここでただ考え込んでたらそれこそ撃たれまくって蜂の巣になっちゃうから私はちょっとした賭けをする
「『境光弾』四連射ぁ‼」
『境光弾』を四発連続で撃ち放つ
四つの光球は私の後方の家へとゆっくりと向かう
「・・・そっちだね」
『境光弾』は弾速こそ遅いけど対象に対する強い追尾性と複数の攻撃判定が最大の強味
だから適当にバラ撒くだけで相手の位置を把握するポインター兼ちょっとした弾幕なら飲み込むように相殺する盾にもなる便利な弾幕なのだ
「チィッ!」
追尾してくる『境光弾』を見て隠れるのは無意味と悟ったのか即座に家から飛び出し銃で撃ってくる鈴仙
だけど放たれた弾丸は『境光弾』と相殺し消えてしまう
「・・・なっ、複数判定か!?」
さらに鈴仙の弾丸が一、二発相殺したところで『境光弾』は消えずに鈴仙をゆっくりと追う
「チッ、面倒だな・・・だが」
鈴仙は四つの光球の包囲網をあっさりと掻い潜り私の目の前にまで近付いてくる
「うっ、あっさり抜けられた・・・けど!」
全力の右ストレートで迎撃しようとするけどそれすら避けられてしまう
「どこ見てんだ間抜けが!」
鈴仙は歪んだ笑みを浮かべたまま膝蹴りを仕掛けてくる
だが笑みを浮かべているのは私も同じ…見ているこころも何となく笑っているように見える
「間抜けはお前だよ兎」
近くでずっと見ていたこころが小さく呟く
「・・・きた」
「あ?」
身を低くして何とかそれを回避し、即座に零距離射撃による追撃をしようとしている鈴仙に反撃するために目の前に隙間を複数展開する
「何処を見てるか、か・・・鈴仙が勝利を確信した状態で近付いてくるこの瞬間を・・・かな?」
「―なっ!?」
「この瞬間を待ってたんだ!いっけぇ‼」
私は開かれた隙間に命じる"吐き出せ"と
「『境針撃』っ‼」
次の瞬間開かれている隙間の中から様々な物体が凄まじい速さで飛び出し鈴仙を襲う
「うおぉっ!?」
完全に不意を突かれた鈴仙は飛び出してきた物体に殆ど反応出来ずに最初の数発以外は全て命中する
「ぐ・・・げほっ」
鈴仙の身体から大量のPBが撒き散らされる
「クソが、この程度で・・・」
「終わりだよ・・・だって、終わらせるから」
鈴仙が立ち上がる前に回し蹴りを放つ
見様見真似で放ったその蹴りは鈴仙の顔面に直撃する
「ごふ・・・―ッ!?」
蹴り飛ばされた鈴仙はようやく理解したようだった
私が蹴り飛ばした方向には・・・
「・・・冗談、だろ?」
さっき避けた『境光弾』四発がまだ鈴仙をゆっくりと追っていた
「幕引きだよ」
残った『境光弾』四発分全て命中
その直後私の目の前に[P]表とは違う別のヘンなのが出現する
「あれ、何か出た」
「何が書いてあるのか見てみろ」
こころに言われてそのヘンなのに書いてあるのを見てみる
ヘンなのには短くこう書いてあった
〔勝者 翡翠〕
先程までいたチルノを除けば翡翠とこころ、それと鈴仙しか居ない弾幕空間
その空間にその中の誰にも気付かれずに侵入し、終始ずっと見続けていた者が居た
「あの子で間違いないな、店長が言ってたの」
緊張の糸が切れて座り込んでいる翡翠を屋根の上から見ている右目を髪で隠した少女が見下ろしていた
「いきなり人探ししろだなんて店長も人使い荒いよ・・・そう思いません?八雲の黒猫さん?」
少女が後ろを振り向き誰かに話し掛ける
「 」
少女の振り向いた先には八雲藍の式神の黒猫、橙が立っていた
「うわ、相変わらずですねそれ」
「 」
顔に貼られた札のせいで橙の表情は伺えない
「 」
そして言葉も聞こえる者にしか聞こえない特殊な音で発しているせいで普通の人間には何も聞こえない
「声も相変わらずですねー、二年前までは理解不能でしたよそれ」
少女には聞こえているらしく、端から見たら少女が一方的に話しているような図が生まれる
「 」
「いやそんないきり立たなくてもいいじゃないですか・・・分かりましたよ、と言っても私は店長に言われただけなんですけどね」
「 」
「そうですよ、ノルマクリアしたんで少し休もうとしたらいきなり「翡翠っていう変わった雰囲気の子がいるんだけど、その子を探してきて欲しいんだ」って言われて」
「 」
橙は首を少し動かし下にいる翡翠を見る
「そうですね、店長にもらった似顔絵と完璧に同じですし、何より確かに変わって・・・いや、異質とすら言えますよあの子」
少女は苦笑いしながら髪をいじる
「 」
「えぇまぁ・・・けど口では説明し難いですよありゃ」
一時の静粛の後、橙が背を向け歩き出す
「・・・もう行くんですか?」
「 」
「私も店長に報告しなきゃです・・・あぁそうだ、今後とも御贔屓にと店長が言ってましたよー」
「 」
橙は最後に聞こえぬ声で何かを言うと姿が霞んでそこから居なくなる
「全く、本当に相変わらず何考えてるか分からないな橙さんは・・・さて、私も此処等で帰るとしますか」
そう呟くと少女の周りの空間にノイズみたいなのが発生し、それが止む頃には少女はそこには居なかった
「たまには里をぶらついてみるもんだな、あいつに見つかる前に接触できたのは思わぬ収穫だ」
弾幕空間から離脱しふらふらと人里を歩くチルノ
「さて、こっからが幕開けだ・・・忙しくなるぞ・・・でもその前に」
チルノは立ち止まり顔を上げる
そして小さく、だがはっきりとした声で言う
「まずはおかえり、翡翠」
やっと、やっとですよ
やっと三話投稿ですよ皆さん
仕事で疲れて即ベッドへGOな毎日だったので今まで全然書けなかったです
でも失踪はなんとかしてないですよ
したら多分友人K氏の手によって物理的に失踪しそうですからね
てな訳で三話ですがかなり何いってるのかわかんない展開の連続ですね
正直この先もこんな調子です・・・ハイ
チルノが出ましたがなんだか飄々とした道化みたいな所があります
橙も最後の方でちょっと登場
まさに誰だこいつでしたがねw
最後に少女についてですがそれは四話でね(いつ投稿するかは言わないスタイル
それでは皆さん気長に待っていてください
遅くても必ず投稿はするのでご安心下さい(何をだ