現在より少し未来・・・・人々は地球を離れ宇宙へと生活圏を広げていた。惑星改造計画『テラフォーミング』と呼ばれる計画の元、火星はそのほとんどを水が占めるという状態になっており、水の惑星「AQUA」と呼ばれていた。一方地球では自動化が進み買い物はもちろんの事、娯楽や仕事でさえ家にいながらできるのが当たり前となっていた。それに伴い環境は変わってしまい、観光地や資源などが枯渇し自然がなくなりつつあった。このままでは地球の貴重な建物や自然が危ぶまれると思った観光業界は火星にその一部を移植するという計画に出た。それが惑星改造計画である。火星にはかつて地球に存在した貴重な建物や自然がほぼ完全に再現され観光業界の関係者はこぞって火星に移っていった。現在水の星AQUAは観光者で年中賑わう屈指の旅行惑星として存在していた。その中でも特に人気なのがネオ・ヴェネチアであり、ゴンドラでの観光案内を行うウンディーネという職業は女性の憧れでありAQUAの名物であった。そしてその惑星に一人の青年が久々に戻ってきたところから今回のお話が始まる・・・・。
『まもなく・・・マルコポーロ国際宇宙港です・・・長旅ご苦労様でした・・・お降りの際はお忘れ物のないようにお願いしいたします・・・・』
「ん・・・。着いたのか・・・」
船内のアナウンスを聞いて青年・・・アサギは目を覚ました。そして眼下の景色を見て目を細めた。そこには船内の機能であるバーチャル機能で着陸の間ネオ・ヴェネチアの景色が映し出されていた。
「そうか・・・戻ってきたんだな。5年ぶりか・・・」
その眼下の景色を懐かしみつつ船は着陸態勢にはいりマルコポーロ国際宇宙港に着陸していった。入国手続きと荷物の受取を済ませアサギは5年ぶりの故郷の地へ戻ってきたのだった。宇宙港の入口をでて外に出るとそこには人々で賑わう広場に出た。
「サンマルコ広場。かつてのベネチアに存在した。かのナポレオン皇帝をして『世界で一番美しい広場』・・・か」
男性女性、老若男女、様々な人々で賑わうこの広場。かつては自分もよく訪れた大好きな場所の一つだ。
「ここは変わらないな。いつでも沢山の人々が集まる憩いの広場であり今度自分の職場でも重要となる場所か・・・・」
アサギはふとマルコポーロ交際宇宙港の建物を振り返り、その横をみる。そこにはブルーシートで覆われた建物がありそこにはペンキでこう書かれていた。
『アクア・ネレウス ネオ・ヴェネチア支店 近日OPEN』
「あそこが俺の新しい職場か。ふふっ。久々のAQUAで、しかもあんな良いところで働くことになるとはね。気合入れて頑張りますかね。」
そしてアサギは荷物を持ち広場の出口へ向かって歩き出すのだった。
とりあえず 第1話です。原作の人物は出てきませんでしたがこれから出てきますので是非お暇つぶし程度にでも読んでくれればかと思います。でわでわ。