魔法少女リリカルなのは!? 「ヴァージン戦争」   作:ヘルカイザー

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ども〜

ではよろしくお願いします。


第22話《堕ちた【F】は暖かな光を見た》

「見失ったぞ! 」

 

「いや、あっちだ! 」

 

海鳴市の沿岸付近、そこで八神ヴィータは追ってから逃隠れをしながら逃げていた。理由は彼女達ヴォルケンリッターが童貞の襲撃を受けたからだ。そしてもはや生き残りは彼女とリインフォースツヴァイ、初代リインフォースの妹にあたる彼女しか残されていない。

 

「行きましたですヴィータちゃん」

 

「そうか。クソ……なんでこんな事になったんだ」

「はいです……みんな……おかしくなってしまいました」

 

もうこの町には安全な場所などどこにもなかった。男女関係なしにこの町には童貞の息のかかった人間しかいない。そう、この町は童貞によって完全に制圧されてしまっていた。その期間、僅か3日間。

 

「リイン、はやく逃げるぞ。ここも危ない」

 

「はいです、ヴィータちゃん! ……え? ヴィータちゃん!? 」

「馬鹿!? 声がでかい! ……あれ……は」

 

ヴィータ達が見つけたのは気絶している童貞。しかしヴィータ達を襲った童貞とはどこか違っていた。そのわけは言わずとも分かる事だろう。

 

「うへへ……ヴィ、ヴィヴィオお姉様ぁ……暖かいです……うへ、えへへへ…………」

 

「な、なぁ〜リイン? 」

 

「はい……何でしょうかヴィータちゃん? 」

 

「私の見間違いじゃなきゃこいつは童貞にしか見えないんだが」

「それは……そうです。でも私はヴィータちゃん達みたいに童貞さんにあったのはこの間が初めてですから…………」

 

「まぁ〜取り敢えず起こすか」

 

そう言うとヴィータは童貞を揺すったり、頬を軽く叩いたりして起こす事を試みる。だが童貞は叩くたびに喘ぎ気持ち良さそうに変な声をあげていた。そしてそんな様子に彼女達は真顔でドン引きしている。

 

「いい加減起きろ、このド変態がぁぁああああああああ!!! 」

「はぶしっ!? 」

 

「ちょっ!? ヴィータちゃん!? いくら何でもやりすぎですよ!? 」

 

ヴィータは我慢できずに童貞を近くの木へと投げ飛ばした。するとその音を聞きつけて追っての部隊が2人を囲う。

 

「ヴィ、ヴィータちゃん……」

「クソ……ここまでか」

 

「観念するんだな? これでお前達もあのお方の奴隷だ」

 

その男の言葉に2人は抱き合いながら目を瞑った。彼女達は今、デバイスや魔力を失い抵抗する事が出来ないでいた。その理由は襲撃時に童貞の力によって精神的な負荷をかけられた所為であり、もはやただの少女でしかなかった。

 

「さぁ〜「ふわぁ〜」ん? っ!? ……童貞様!? いや……貴様何者だ」

 

「あれ? ……ここどこ? ヴィヴィオお姉様は? ハル姉もいないし…………」

 

「貴様は誰かと聞いているんだ! 」

 

「僕? 僕は生涯 童貞って言うんだけど? 君たち誰? ん? あ! ヴィータちゃんじゃない、それにリインちゃんも」

 

「え……どうしてリインの事知ってるですか? 」

「おかしい、リインは童貞には見られてないはずだ」

 

そう、ヴィータ達を襲撃した筈の童貞はリインの事を知らない。何故ならリインが生まれたのは童貞が消えた後だからだ。しかし目の前の童貞はリインを知っているようだ。しかも随分親しそうな顔をしている。すると追っての1人がシビレを切らせて童貞を殴りつけた。

 

「どうだ偽物! 童貞様が拠点にいるのは確認済みだ! だからお前は排除する!! ……っ!? 」

 

「何それ……それで殴ったつもりなの? ……全然、気持ちよくないんだけど? 」

「!? ひっ!? うわ、ああああああああ!? うわぁぁぁああああ!? 」

 

「おいどうした!? 」

 

狂気、恐怖……まるで化物でも見たかのような男の取り乱しように、周りの追っても後退りする。そしてヴィータも同じように感じていた。感じた事のある童貞の狂気。この間目にした童貞とは明らかに違うその風格。ド変態と言う風格。

 

「お、お前……何なんだ!? 」

 

「はぁ……やっぱりハル姉に殴って貰わないと僕満足できないなぁ……どこにいるんだろう? はっ!? や、やばい……そんな事思ってたらヴィヴィオお姉様にお仕置きされちゃう!? どうしよう、どうしよう」

 

「こ、こいつはイカれてる……みんな、ささっと始末する……ぞ…………」

 

その瞬間、そこにいる誰しもが言葉失った。正確にはヴィータ達以外の全員が白目を剥いて気絶したと言った方が正しいだろう。

 

「これが気持ちいいって事だよ? 勉強になったでしょ? さぁ〜次は僕の番、気持ちよくしてって……ダメか」

 

「「え…………」」

 

ヴィータ達は唖然として童貞を見た。今童貞は何をしたのか。ただ指1本も触れずに追ってを全滅させてしまったのだ。だから今、ヴィータ達が感じているのは恐怖と言うより困惑。

 

「何でお前、私達を助けたんだ? 」

 

「何でって言われても襲われたから? 」

「は? いや、お前の差し金だろ? こいつら」

 

「僕の? 何で僕がそんな事するの? それよりさ、アイゼンで僕の事叩いてよ! 今日はいつもより強めがいいなぁ〜」

 

「ヴィータちゃん……この人おかしいです、頭がイカれてますですよ」

 

「え? どうしてそんな事言うのリインちゃん? リインちゃんだって僕の事いつも氷漬けにしてくれるじゃない」

「そんなの嘘です!? そんな事するわけありません!? と言うか貴方と会話したのも初めてですよ!? 」

 

当然の反応だがリインには身に覚えがなかった。同時にヴィータは今の童貞に昔の面影を重ねていた。昔の童貞の変態具合を。

 

「童貞、実は」

 

「え? 」

「そこまでだよヴィータ」

 

「っ!? フェ、フェイ……ト…………」

 

「ふふ、ご主人様のご命令により、そこの偽物を殺しに来たよ? だからヴィータは黙ってそこでご主人様の奴隷になるのを待ってて」

 

現れたのはフェイト。ボンテージに犬耳と尻尾をつけたとんでもない格好でバルディッシュを構えていた。そしてその目は死んでいる。まるで主人を愛してやまないと言わんばかりに、目にはハートマークが見えるようだ。

 

「フェイトちゃん? あれ? 何かちっちゃくない? ん? 」

 

「ご主人様の為に、偽物である君を殺す。そしたら私はご主人様にもっともっと褒めて貰えるから」

 

「殺す? 殺す程気持ちよくしてくれるって事なのかな? どうやるの? ぼ、僕凄い楽しみなんだけど! 教えて教えて? 」

 

「ヴィータちゃん、私この人苦手です! ド変態にも程がありますよ!? 」

 

「こいつ……本物だ。間違いない。偽物はこの間の奴で、こいつは本物の童貞だ。こんな変態……あいつ以外考えられない」

 

童貞はこれでもかというくらい興奮し、フェイトへと近ずく。だがそんな童貞にヴィータ達は危ないと促すが童貞の耳には入っていない。

もうすっかり期待してしまってるようだ。しかしフェイトはそれを気にせずバルディッシュで童貞の頭を真横からぶっ叩く。当然、そんな事をすれば人が横に飛ぶのは当たり前の事。下手をすれば死んでしまう当たりどころだ。

 

「童貞!? フェイトやめろ! そいつは本物だ! 」

 

「本物? 違うよ。何言ってるの? ヴィータ? 私のご主人様はこんなドMじゃないよ。そう、私のご主人様は突き刺さるような……S……あれ? S? ご主人様はM? あれ? 」

 

「はぁ…………」

「っ!? 嘘……今殺すつもりでやったのに…………」

 

ぶっ飛ばされた童貞はゆっくり、何事もないように立ち上がる。そして静かにフェイトの方へと歩き始めた。そんな童貞にフェイトは後退り、恐怖する。並の人間なら痛みでのたうち回るはずだ。にも関わらず、童貞は冷めた顔でフェイトを見る。まるで期待を裏切られたように。

 

「フェイトちゃん……僕はこれほどガッカリした事ないよ。それじゃ僕は殺せない。気持ちよくもない。おかしいな? フェイトちゃんは分かってる筈なんだけど……どうしちゃったの? いつもあんなに気持ちよくしてくれたのに……これじゃ……リオ姉の方がマシだ。リオ姉は優しいんだぁ〜。あまり気持ちよくないんだけど……僕の為に僕を一生懸命殴ってくれる。手から炎と雷出しながら何度も何度も殴ってくれるんだ。でも本当はハル姉の方が気持ちいいんだけど……ハル姉……僕の事なかなか殴ってくれないから…………」

 

「何を……言って…………」

 

誰とも分からない名前が童貞の口から飛び出す。しかしそれを聞いた所で、フェイトもヴィータやリインも誰の事だか分からない。ただ、その関係が異常な関係と言うということしか分からないのだ。

 

「くっ……なら次は」

「……フェイトちゃん今正気じゃないみたいだね? ご主人様ご主人様って……なのはちゃんはどうしたの? 」

 

「なのは? なのはは私の事愛してくれてるよ? 昨日もいっぱいいっぱい愛し合ったもん! 」

 

「ふ〜ん。どうやらフェイトちゃんとなのはちゃんは誰かに屈服したみたいだね。フェイトちゃんを堕とせるんだから凄いや。でもさ……今のフェイトちゃんは見るに堪えないよ。そんな欲望を抑え込まれて、フェイトちゃんは満足なの? そんなんでいいの? 本当に? 」

 

「何を言ってるの? 私はご主人様に気持ちよくしてもらって、なのはにも愛してもらって、い、今幸せなんだから! 我慢なんて……」

 

フェイトは必死に首を振り童貞の言っている事を否定する。自分は今幸せで、何一つとして我慢などしていないと。しかし童貞はそれをさらに否定し、フェイトは我慢しているといい続けた。本当にそれでいいのか、フェイトは絶対我慢しているといい続けたのだ。だがそんな言葉にフェイトも我慢がきかなくなった。

 

「違う!? 私はご主人様の物なの! 幸せなんだ! お前なんか! お前なんかに何が、何がぁぁあああああああああ!!! 」

 

フェイトは発狂したようにバルディッシュを振りかぶった。そしてそんな様子にヴィータ達も止めようと叫ぶ。今、自分達の友人が間違いを起こそうとしているのだ。だからこれでヴィータ達が動かないわけはない。しかしフェイトの動きは童貞の目の前で停止した。まるで時間が止まったかのように。

 

「から……だが……」

「今……楽にしてあげるから。扉よ……僕の欲望を解き放ち、今ここに夢幻にして無限の快楽を! 開け!!! 限界絶頂……欲しがりの世界! (オーバーエクスタシィ……ド・Mワールド)」

 

「こ、ここは…………」

 

童貞の後ろには大きな扉が出現。そしてそれが開くと同時に辺りは赤い空間へと変わる。そこにはヴィータとリインの姿はなく。フェイトと童貞の姿しかない。

 

「さぁ〜ここならフェイトちゃんを抑えつける力も人もいない。だから思う存分フェイトちゃんの気持ちを教えて? フェイトちゃん? 我慢……してたんでしょう? 」

 

「……うっ、ひぐっ……童貞……本当にうっ……えぐっ…………」

「泣かないでよフェイトちゃん。もう大丈夫だから。ほら? 今気持ちよくしてあげる」

 

童貞はそう言うとフェイトを抱きしめ、落ち着かせながら指をパチンと鳴らした。するとそこにはいろいろな道具が現れた。いくつもの棚に綺麗に並んだ表現することのできない道具。

 

「どうする? どうして欲しい? フェイトちゃんの好きな事でいいよ? 」

 

「……へへ。童貞……暖かい……今は、この温もりだけ欲しい。あんな冷たい童貞じゃなくて……暖かい童貞がこうしてくれるだけで…………」

 

「そっか。なのはちゃんもフェイトちゃんみたいに? 」

 

「うん……なのはだけじゃない。みんな……童貞? どうすればいいかな? 私……あの童貞が嫌いだ。みんなを……大好きななのはを奪った……でも……私じゃ……勝てない、抗えないの…………」

 

「そっか……フェイトちゃん? 大丈夫だよ。後は僕に任せて? 」

 

「童貞? ……あ…………」

 

童貞は再度指を鳴らした。するとフェイトの後ろにベッドが現れる。さらにそこにゆっくりフェイトを寝かせた童貞はフェイトの頬に手を添えた。そして優しく問いかけ、フェイトを安心させていく。

 

「フェイトちゃん? 凄く変な質問していいかな? 」

 

「何? 」

 

「フェイトちゃん達……今中学生? 」

 

「え? う、うん…………」

 

「そっか……僕、戻って来たのか。じゃ……ハル姉達にはもう会えないんだ」

 

そう言い、凄く寂しそうな顔をする童貞。そして軽く目を瞑ると吹っ切ったようにゆっくりと開く。

 

「誰だか知らないけど、フェイトちゃん達を悲しませた責任は取って貰うから。でも今は……」

 

「童貞ぇ〜」

 

「ん? 何? 」

「童貞に気持ちよくして……欲しいな? 」

 

少し赤くなりながらフェイトはそう言った。いつの間にか甘い声になり童貞を求める。フェイトからすれば本当の童貞に会えるのは実に4年ぶりの事。なのはと同じぐらい童貞が好きなフェイトにとって、もっとも甘えたい存在なのだ。

 

「いいよ? どうして欲しい? 」

 

「私……私とその……一緒に鞭で叩かれて欲しいな? それで……ふたりで……ダメ……かな? 」

 

「あはは。ダメじゃないよ。ここならどんな事だってできるんだ。それじゃ……一緒に」

 

変態2人だからの会話。普通のなのはが見たらきっとドン引きに違いない。しかしそれでも2人は真剣だ。故に、童貞は指を鳴らしてその準備をする。2人で裸になり、抱き合いながら独りでに浮く鞭で叩かれる謎のプレイ。それでも、フェイトは幸せでいっぱいだった。そして……

 

「あんっ!? ひゃっ!? のぶ、しゃだん! 」

「んあっ!? フェイト……ちゃん! 」

 

2人の声。それは幸せでいっぱいの気持ち良さそうな声だった。今誰も2人の時間を邪魔できない。変態2人のカオスワールドを。

 

「ぁぁん……のぶ……さしゃだ……大しゅき……あ! ひゃぁぁあああああああああああ!? 」

 

 

 




《短編・ヴィヴィオちゃん劇場》

第4話《ヴィヴィオの嫉妬》

「のぶくん、私のお友達だよ? 」

「リオだよ! 」
「コロナです! 」

「それで中等部だけどアインハルトさん」

「どうも、初めまして。……あの? どうかしましたか? 」

「え? い、いや、なんでもないです!? (綺麗な人だからつい……)」

童貞はアインハルトという少女を見てつい綺麗で見惚れてしまった。しかしそれが童貞にとって、ヴィヴィオにとっての変化の始まり。もしここで、ヴィヴィオがおかしな感情を抱かなければ、童貞は失ったMを再び目覚めさせる事は無かったのかもしれない。

「のぶくん? アインハルトさんって綺麗だよね? 」
「そ、そうだね。綺麗な人だよね」

それはヴィヴィオが自分の友達を紹介した夜の事だ。彼女は昼間のもやもやが取れずにいた。アインハルトに見惚れていた童貞を見て、凄くムカムカしたのである。しかしその意味をヴィヴィオは理解できない。初めて抱く感情だったからだ。

「のぶくん……私の弟だよね? 」

「え? そ、そうなるよね多分……なのはちゃん達にお世話になってるし」
「アインハルトさんやリオ達には敬語で話してたよね? 」

「そ、それはみんな初対面だし、歳上だし一応」

「私は? 」

「え? 」

「私も歳上だよね? 」

ヴィヴィオは初めて童貞見せた事のない、勿論自分も友達にも見せた事のない顔を見せた。しかも自分には敬語を使っていないと言うヴィヴィオらしからぬ事を言い始めて。

「敬語は? 」

「え、えっと……ヴィヴィオちゃんが家族だからいらないって言ったんじゃ」
「お姉様でしょ? 」

「え? え? 」

「のぶくん……アインハルトさんの方がいいの? 私はお姉さんにはなれないかな? 」

「い、いやそんな事……へぶしっ!? い、痛……」

ヴィヴィオは童貞の頬を叩く。もしこれが昔の童貞なら気持ちよかったかもしれない。しかし今童貞は自分の中のMを完全に失ってしまっていた。となれば、童貞は痛みを感じる。久しく感じなかった本当の痛みを。

「ヴィヴィオちゃん……痛い、痛いよ」
「お姉様でしょ? のぶくん生意気だね。お仕置きしてあげるから」

「はぶっ!? ほぶっ!? あぶっ!? ……痛い……嫌だ……許して、ぎゃっ!? ぼふっ!? ……うっ……うっ……ごめんなさい……ごめん……なさい…………」

「お姉様は? 」
「ひっ!? ああっ!? 痛!? 許して!? お姉様! ヴィヴィオお姉様!! 」

「んふふ、良い子だね? のぶくん? 」
「あ……ふぼっ!? あ……ああ…………」

ヴィヴィオは許すと思いきや今度は童貞の頬を鷲掴みにした。

「許して貰えると思った? そんな訳ないじゃん。アインハルトさんに向けたあの目……何? 」

「しょ、しょれは……」
「お仕置きだね」

「うっ!? あ゛あ゛っ!? う゛あ゛ぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ…………」

童貞は今まで味わった事のない痛みをその身に刻まれた。




to be continued…………








次回もよろしくお願いします。
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