魔法少女リリカルなのは!? 「ヴァージン戦争」 作:ヘルカイザー
ではよろしくお願いします。
「ふふ、ただいま頂無? あれ……もう……ダメだよ床汚したら」
「くぅ〜ん……ワン」
「分かった、分かった。それじゃベット行こ? たっぷりいじめてあげる」
フェイトは頂無の首についている紐を強めに引っ張ると頂無を寝室へ連れて行った。その後寝室からは叫び声やら悶えている声、喘ぎ声は勿論の事、頂無は女としての全てをフェイトに奪われた。もう頂無はお嫁になど到底いけない体である。だが仮にこの先、頂無が正気になったとしても、この事を嘆く事はない。何故なら頂無、彼女も普通の感性ではない。どこかおかしいと言えばおかしいのだ。
「ふぇ、フェイト? その服についてる血はなんだい? どこか怪我したんじゃ……」
「え? ああ、違うよアルフ。これは頂無の血」
「え…………」
「ふふ、あんまり可愛いから貰っちゃった」
【サー、何て事を!? どうも私を中に入れないと思ったら!? 】
「バルディッシュ? ハンマーどこかな? 今ちょっと口うるさい黄色くて三角形のハエがいた気がするんだけど? 」
【この部屋にはハエ一匹たりともいません! どうか、ごゆっくりなさって下さい! 】
「そう? ならいいけど」
フェイトは太ももについていた血を拭うと、近くのソファーへと腰掛ける。だがアルフは流石に心配になり、頂無のいる寝室へと顔を出すが思わず口元に手を添えた。頂無はベットで痙攣しながら気絶している。そしてベットのある部分は血が染み込み、とても見てられない。
「フェイト……流石にやり過ぎじゃないかい? 一応あの子が可哀想だ」
「大丈夫だよアルフ? だって……あの子はペットだよ? それに……アルフには言われたくない」
「ど、どう言う意味だい? 」
「私が知らないと思ってたんだ? でも最初見た時びっくりしたけどね? まさかアルフの恋人が『ずっきゅーん』だとは思わなかったから」
「え!? ち、違う、違うよ!? あれはなんか丁度良かったからで別に好きな訳じゃ!? あ! そ、そうじゃなくて!? 」
「別にいいよ、何とも思ってないから」
アルフは思っていた。これも全部あの鬼ババの所為だと。そもそもフェイトはこのような性格や性癖ではなかった。数々の責めや母親からの精神的重圧がフェイトをこのような人格へと変えたのだ。
【サー!? あの子を忘れています!? 今すぐ何とかしてあげて下さい!? 】
「あの子? 誰だっけ? 」
「フェイト、童貞!? 」
「あ! 忘れてた」
童貞が放置されてもう36時間以上が経過していた。フェイトは急いでトイレへと向かう。だがそこに童貞の姿はない。あるのはビショビショに濡れた便器だけだ。フェイトは固まった。一体どうやってバインドを砕いたのか。そしてどこへ行ったのか。フェイトは必死で家の中を探すがどこにもいない。もう外へ出て行ったとしか考えられなかったのだ。
一方、童貞はといえば、まだフェイトの家の中にいた。だがフェイト達は見つける事ができない。それもその筈。何故なら童貞はまだトイレの中にいるからだ。では何故見つからなかったのか。それは童貞自身の力。名前の力と言っていい。実はフェイトは童貞思い出した時、少しでも童貞のヴァージンも頂こうかなっと考えていたのだ。だが実際はそんな事をするつもりはフェイトにはない。フェイトにしてもヴァージンはなのはにと決めているからだ。しかし少しでもそう思ってしまったが為、フェイトの目にはトイレの光が運悪く視界を都合のいいように湾曲させ、童貞だけをトイレから消した。そう、童貞の名前の力はどんな事があってもそうさせない。例えいかなる力、方法、その全てを行使しようと童貞のヴァージンは奪う事を許されない。
「フェイト、童貞トイレにいるじゃないか! 」
「え!? 嘘!? ……本当だ……でも確かにいなかった筈なのに…………」
「はぁ……はぁ……はぁ……僕に何かしてくれるの? ならお願いします! 早くなんかして!? あ! でももしかしてまた放置? それはそれで……あは、あははは! 早く! 早く僕を滅茶苦茶に!? 何でもいいから!? 」
バタリとトイレのドアが閉められた。閉めたのはアルフだ。正直な所、アルフは目の前の怪物を見て、拒否反応を示してしまった。それほどまでに今の童貞が放つオーラは常軌を逸しているのだ。
「ふぇ、フェイト? あれは大丈夫なのかい? とても正気とは思えないよ…………」
「もう少し放っておこっか? 」
「そうだね」
「誰かぁぁぁあああああああ!? 叩いて!? もう殺してもいい!? 早く、早く僕を、僕をいじめて!? 」
「ごめん……君は私とは違った…………」
トイレの外まで聞こえる声にフェイトは手を合わせながら後悔を覚える。童貞を連れて来るべきじゃなかったと。この瞬間、この時をもって、フェイトは童貞は自分とは遥かに違う人種だと気づく。あれは化け物だと。責めたら責めた分だけ進化し、その全てを吸収。そして勝手に次々と扉を開き続ける性欲の化け物。フェイトは童貞からそう感じたのだ。
「どうしよう……もう私じゃ手に負えない」
【サーが連れてきたんですよ!? しかもあの子をあんなに変えたのは他ならぬサーです!! ならしっかり責任を取ってあげて下さい! 】
「できないよ……満足しないドMはただの兵器だ」
【なに名言っぽく言ってるんですか!? そんな言葉で逃げないで下さい!? 】
「だ、だって……だってあの子きっと私が何をしてもおさまらない! 私怖い…………」
【それを平然と言えるサーが怖いです!? 】
フェイトは震えながら自分を抱えた。だがそれも当然だろう。誰が想像しただろうか。誰が童貞の底知れぬ素質を見抜けるだろうか。フェイトは言わば同志が欲しかっただけなのだ。そもそもフェイトはSではない。正真正銘、ドMの女王だ。だがそんなフェイトがなのはと出会い、自分に構って欲しくて始めたSのアピール。実際は逆効果なのだが、それしか知らないフェイトはどうすることもできなかった。
そして心が晴れないまま、フェイトはなのはと最後の戦いへと身を投じる。
「今度こそ私の友達を返して貰うから! 」
「ごめんね……もう……手遅れかもしれない…………」
「え? それは……どう言うこと? 」
「私は……あんな、底知れぬ化け物を生み出してしまった」
「はぁ……それじゃ貴方を倒してから、話を聞かせて貰うから! 」
フェイトはなのはと海上の決戦をした。そして……とうとうフェイトはなのはに敗れたのだ。その……付け焼き刃のSの心と共に。
その頃時の園庭、そこでは何故か童貞の姿があった。魔力の鎖で吊り下げられ、気持ちよさそうに息を切らせる童貞の姿だ。さらにその目の前にはプレシアの姿が。魔力の鞭を手に、童貞を叩いては顔を引きつらせ驚いている。
「なんなの……何なのよ貴方は!? 」
「いいれす……もっと……もっと下さい」
「っ!? じょ、冗談じゃないわ。フェイトが震えながら助けてくれと言うからなんだと思えば……どっから連れてきたのよこの変態!? 」
プレシアは頭が痛かった。先ほどフェイトにお仕置きの一撃を放った後だがフェイトはただいい顔しかしてない。さらには目の前の化け物が手に負えないでいた。最大出力の大規模魔法。死んでもおかしくない程の電流。そして杖での直接的な打撃。何をどれだけやっても、頭から血が出ていようとも、目の前の化け物は満足せずに喜び欲しがる。
「まったく……親の顔が見てみたいわ! 」
「下さい! もっと! もっと!強いのがいいです! 殺してもいいですから!? 早く!? 早く早く早く!? 」
「うるさいわ……ね!!! 」
「んあっ!? 気持ちいい!? もっと!? もっと! ひぃやん!? 」
「はぁ……はぁ……うっ!? ごほっ、ごほっ、ごほっ!? はぁ……はぁ……わ、悪いけど……私も限界よ? と言うかこの魔法に耐えられてる時点で貴方もう普通じゃないわ! 」
「下さい……」
「無理よ! 」
「下さい……」
「無理よ」
「もっと……下さい」
「だから無理だって言ってるでしょ!? 」
「なら殺して!? もう嫌だ!? こんな疼きが止まらない身体嫌だ!? 殺してよ!? 楽にしてよ!? 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!? 嫌だ……嫌だ……熱い……熱いよ……はは、放置? 今度は放置なの? あは、いい! それはそれで、うっくぅ……熱いよ……へへ、えへへ」
「貴方……可哀想過ぎるわ。同情してあげる。でも……私は子供なんて殺したくない」
プレシアは憐れみの眼差しを童貞に向けた。こんな風に童貞を変えたのはフェイトだというのに、プレシアはそれを分かってはいない。そしてそのすぐ後の事だった、なのはやフェイト、そして管理局の面々と通信をかわし、フェイトにいらないとプレシアが言い放ったのは。しかし当のフェイトは…………
「嫌い? 大嫌い? そんな……そんな言葉で私を罵ってくれるの母さん? 素敵! もっと……もっと罵って? 母さん!? 」
「もう好きにしなさい……普通に通じるとは思ってないわ。貴方なんて……出来損ないよ……アリシアは……アリシアは私の事をいじめてくれたのに!! 私に……私にSを強要する貴方なんて大嫌いよ!!! 私はもう一度いじめて貰うの! あの幸せな日々を取り戻すのよ! 」
「嫌い……また言ってくれた! 母さん凄い!? でもごめんなさい……私はもう母さんじゃ濡れないの」
「何で私がフラれたみたいになってるのよ!? 」
もはやこの会話を理解できる人間などこの場にはいない。完全にテスタロッサ・ワールドだ。だがそんな時間など長くは続かない。なのはに肩を支えられ、嬉しさのあまり気絶したフェイトは医務室へ運ばれた。そして管理局、なのは達は時の園庭へと足を運ぶ。プレシアを止める為に。しかしなのは達は知らない。ここにはすでに1人、鬼神が侵入しているという事を……童貞という……誰も手に負えない化け物がいるという事を。
「はぁ……はぁ……へ、へへ……神様……僕のこの身体を救ってくれる……Sな子を……そんな子を……僕に会わせて下さい……じゃなきゃ……殺して…………」
童貞は願う。叶うはずもない願いを神に願って。しかし童貞は勿論、プレシア、時の園庭に侵入したなのは達ですらこの時、まったく予想だにしなかった。童貞のこの願いは……眠れる最強のドSを呼び覚ます事になると言う事を…………
《短編・フェイトちゃん劇場》
第8話《王子様》
「これが私の全力全開! スターライトぉぉぉ、ブレイカぁぁぁああああああああ!!! 」
「くっ……ぐっ!? こ、こんな……これに耐えれば……で、でも……凄い……くっあんっ!? 凄い!? こんなの凄過ぎる!? はぁ〜……やっぱりあの子は……私の王子様……うっ、ひゃぁぁぁあああああああああああああああん!? もう……◯くぅぅぅぅううううううう!? 」
フェイトとなのはの最終決戦。フェイトはなのはの収束砲撃によって撃ち抜かれ、天国を感じながら海へと落下した。そして沈む海の中、手を伸ばすなのはを見て、フェイトは確信した。この子、高町なのはこそ自分が生涯守り、愛する王子様であると。そしてプレシアによる空間魔法……それを受けてフェイトはさらに感じたのだった。
「母さん……もう母さんじゃ濡れない。だって……私の全てはあの子の物だから…………」
to be continued…………
次回もよろしくお願いします。