今回は前回茶番で終わってしまったピクニックの内容編になります
では本編です
前回のあらすじ
ピクニックに行こうと言う赤ずきん
そのテンションの高さに、ついてこれないカル
しまいには赤ずきんの笑顔に放心状態
でも、赤ずきんに押し切られピクニックに行くことに
カル「んで、後どれくらい歩くんだ?
既に小屋を出てから2時間が経過している……
赤ずきん「あ、あとちょっと!
カルは赤ずきんの動揺に嫌なものを感じた
そして、ため息が出た
別に歩き疲れたとかいうため息ではなく……
赤ずきんの後ろ姿を見て出たため息だった
カル「赤ずきん、まさか迷子じゃないよねー
赤ずきん「うっ!?
見事に見抜かれた赤ずきん
カル「まったく……いつから迷子なんだ、一旦そこまで戻るぞ
赤ずきん「ぃ……
小さく縮こまった赤ずきんから聞こえる声は囁き程度にしか聞こえない
カル「えっ?
カルは少し強めに言った
赤ずきん「い、一時間前から……
カルは呆れた様子でそばにあった切り株に座り込んだ
カル「お前なぁー
赤ずきん「うぅぅ
カル「迷子なら迷子になった時に言えよな
赤ずきん「うぅぅ
カル「い、一時間って、あのなー
赤ずきんはどんどん縮こまっていく
カル「戻るにも戻れないだろーが
赤ずきん「だ、だって……
カル「だってなんなんだよ
カルの口調は少しずつ強まっていく
赤ずきん「だって、迷子になったって言ったらカル怒るから……
カルは言葉もでずに大きなため息をついてしばらく黙り込んだ
カル「怒るって、言わない方が怒るわ、ばかか……
カルはもう呆れてしまっている
赤ずきん「……
カル「俺がその辺見てくるからお前はここにいろ
カルはそう言うと立ち上がりその場を去ろうとした
赤ずきん「ひとりにしないで
カル「あのなー、お前なんか連れて行ったら日が暮れちまうぞ
赤ずきん「うぅぅ……
赤ずきんは泣きそうだ
カル「わかったよ!10分、10分で戻ってくるから、そんくらい我慢しろ
赤ずきん「う……うん
赤ずきんは辛うじて涙をこらえている様子で今にも不安が溢れ出しそうだった
カル「心配すんな、絶対戻ってくるから
そう言うとカルは赤ずきんの元を離れ森の中へと消えていった
カルが見えなくなると赤ずきんを支えていた柱が崩れ、不安が襲ってきた
カルが居たから怖くなかった
ひとりじゃなかったから怖くなかった
カルの優しい声があったから安心できた
でも、今はカルはいない……
カルの声もない……
聞こえるのは風によって揺れる葉が揺れる音だけ
辺りは昼間だっていうのに木々で光が遮られ薄暗かった
赤ずきん「さっきまでこんなに暗かったっけ……
些細な音、動き、今の赤ずきんには全て恐怖と化した
そして、そんな不安と恐怖の10分間はその何倍にも長く感じた
あれからもう何分が経っただろうか
もうわからない……
カルは言った……10分で帰ってくるって!
絶対戻ってくるって!
でも、ここにカルはいない……
赤ずきん「ねぇ、カル……
赤ずきんの中にはこの時もう一つの不安が生まれた…
カルが帰ってこないかもって……
でも、でも、でも、でも!
カルはちゃんと約束した!!
戻ってくるって言ったもん!
カルを信じたい自分と現実に不安を覚える自分とが交差してもう、訳がわからない……
赤ずきん「カルーーー!!
いかがだったでしょうか?
また、日にちが開いた投稿になってしまい申し訳ございませんm(_ _)m
本編の方ですがそろそろキャラ紹介の方を書いていこうと考えてます
やっと10話、されど10話私も頑張っていきますので今後ともによろしくお願いします
では次回に