今回はなんと、お婆さんが……
ってことで本編です
前回のあらすじ
日に日に2人の距離は遠のいていった
今まで体験したことのない感情に自分なりに理解しようとして逆に距離を作る結果となった…
どうすればいいのかわからなくなった…
もう、このままなのかな…
でも、この2人を離すことなんて誰にもできなかったんだ
自分の気持ちを理解し吹っ切れたその時……
事件は起きた…
カル「あ、赤ずきん……
赤ずきん「……
カル「お、俺さ……
赤ずきん「……
カル「お、お前が……
その時だった……
目の前に立っていたはずの赤ずきんがカルに凭れかかるように倒れたのは……
カル「て、テーレ!
カルの口からはとっさに赤ずきんでは無くテーレの三文字が溢れた…
赤ずきんの頬は赤く、ぐったりとしている
お婆さん「どうしたのかね、そんなに叫びおって
カル「て、あ、赤ずきんがいきなり倒れて!
お婆さんはカルの言葉を聞くと黙って一階へ降りていった
カル「えっ…って、赤ずきん、おい!しっかりしろ……
しばらくするとお婆さんがオケとタオルを持って上がってきた
お婆さん「ほれ、お前さんやこれを赤ずきんの額にあててやってくれ
お婆さんはオケから濡れたタオルを渡すとその場を去っていった
カル「あ、ありがと、お婆さん…
そう言えば初めてお婆さんと話したかも……
赤ずきん「ぅ、うぅ…
カル「大丈夫か…全くどっちが看病する側だよ
カルは文句を言いつつもお婆さんから受け取ったタオルを赤ずきんの額に当ててあげた
赤ずきん「あ、あれ?ここはどこだろ…
私、カルの看病してたはずなのに……
赤ずきんは1人森の中突っ立っていた
赤ずきん「ここって…確か
赤ずきんにはその場所に見覚えがあった
赤ずきん「ここって、カルが倒れてた…
なんで、私こんなところにいるんだろ
周りには当たり前のごとく誰もいない
不気味なほど静かだった
取り敢えず赤ずきんは小屋へと戻ることにした
赤ずきん「おばあさまー?カルー?
小屋からは物音一つしない…
赤ずきん「誰もいないの?2人で木の実でも取りに行ったのかしら…
赤ずきんは違和感を感じながらも小屋で2人を待つことにした
2人は夕方になっても帰っては来なかった
赤ずきん「な、なんで誰も帰って来ないの…
赤ずきんは恐怖に襲われていた
赤ずきん「お、おばあさま、カル…
帰ってきてよ…ね…
その声は今にも泣き出しそうなそんな声だった
日は暮れ辺りは真っ暗になった
それでも、お婆さんとカルは帰っては来なかった…
そして、今宵赤ずきんは人生初めて1人の夜を過ごした…
私が森で迷子になった時もおばあさまは私を探してくれた
夜怖くて寝れない時はおばあさまがいつも私が寝るまで隣にいてくれた
この森に初めて私が来たときだっておばあさまは私を受け入れそばにいてくれた
いつだって誰かがそばに居た
これからもずっとそうだと思っていた
でも、それは違った…
いかがだったでしょうか?
今回はちょっとお婆さんのいい場面を出そうとしてみました…
だって、お婆さん影薄すぎて可哀想なんだもん笑
ここ何話か悲しいお話が続いますかもうしばらくお付き合いください
ってことで
では次回に…