あの騒動の後、俺は何故か織斑先生に呼び出された。何故俺が呼び出しをくらわれなければならない?呼び出すなら騒動の原因であるボーデヴィッヒを呼び出せ。そういうわけで俺は今部屋に織斑先生と2人でいるわけだ
「で、何故俺を呼び出した?」
「お前、何故あそこでアーマードライダーになった?」
「そんなことか。あれはお前達教員が止めに入るための時間稼ぎだ。あのままボーデヴィッヒを放置していたらどうなっていたのか知れたものじゃない。だから変身した。それだけのことだ」
「だが、アーマードライダーは人殺しと言われているんだぞ!」
「それがどうした?」
「何⁉︎」
「それはアーマードライダーが気に入らない奴らが勝手に言っているだけだ。そんな奴らを気にしていたら切りが無い。寧ろ気にするだけ無駄だ。それに、貴様こそ人殺しまがいのことをやったんじゃないのか?」
「⁉︎なんだと……」
「ふん。今はそんなことはどうでもいい。用件がこれだけなら俺は行かせてもらうぞ」
「待て、呉島!」
「……なんだ?」
「ボーデヴィッヒのことなんだが……」
「あいつがどうした?」
「ボーデヴィッヒを、ラウラのことをお前に頼みたいんだ……」
「断る」
「な、何故だ⁉︎」
「あいつがお前に依存していること、力に固執していることなど見ればわかる。あいつがどんな境遇にあったか知らないが、俺が知ったことではない。お前があいつの教官だったのであれば、もっとちゃんと指導するんだったな。自分が指導不足だから俺に頼むだと?ふざけるのも大概にしろ」
「おい、呉島!」
俺はもう気にも留めずさっさと部屋から出た
あれから数日経ちとうとう学年別トーナメントの日になった。あれから俺は布仏達と一緒に特訓を重ねた。はっきり言って量産機でできることなど限られている。専用機を相手にするとなると確実に不利になるだろう。だが、それを言い訳にしない。全力で相手と戦い、倒す。それだけだ。それに、専用機の枠が二つ消えた。オルコットと凰だ。あの時のダメージが響いたのか今回の試合には出場しないらしい。はっきり言ってこれは好都合だ。これで優勝が狙いやすくなったのだからな
「たかたか〜、人がいっぱいだね〜」
「そうだな。いろんな企業や各国政府が見に来ているらしいからな」
しかし、本当に人が多い。企業だけでも結構な数だ。ユグドラシルの誰かが来ても誰も気づかないんじゃないか?と、そんなことを思っていたら
「貴虎ーー!!」
ん?何だか聞き覚えのある声がしてきた
「ね~、誰かたかたかを読んでいるよ~」
とりあえず声がしてきた方を向いてみると
「おーい、貴虎ーー!!」
「かっ、葛葉!?」
そこには葛葉紘汰がいた。葛葉だけじゃない。プロフェッサーと戒斗、さらに光実までもがいる。だが、そんな大声で俺を呼ぶな。こっちが恥ずかしくなる
「ちょっと紘汰さん、あまり大声出さないでくださいよ」
「ったく、貴様は落ち着くことができないのか」
戒斗と光実も呆れているのがここからでもよくわかる
「ね~たかたか、あの人たち知り合いなの~?」
「知り合いも何も、あれはユグドラシルのメンバーだ。ちなみに俺の弟もいるぞ」
「へ~、たかたかって弟いたんだ~」
「ああ」
だが、何故あいつらが?来賓で呼ばれたのか?俺がいるからなのか?まあいいか。お、トーナメント表が出たか。俺と布仏の対戦相手は一般生徒か。お互い訓練機での勝負か。だが、最後の方か。第一試合はどうなっている?
ラウラ・ボーデヴィッヒ 篠ノ之箒ペアVS織斑一夏 シャルル・デュノアペア
ほう、いきなりこいつらからか。ボーデヴィッヒのペアは、恐らく最後まで決まらなくて残り物が組み合わさったペアだな。さて、どうなることやら
「ね~、どっちが勝つと思う~?」
「さあな、こればかりはわからんな」
個人の実力を考えればあの中ではボーデヴィッヒが一番だろう。だが、これはタッグだ。あいつはどう動く?
「よし、控え室に行くぞ」
俺と布仏は控え室に向かった。控え室にもモニターがあり試合をリアルタイムで見ることができる
試合が始まった。やはりお互い1対1に持ち込んでいる。片方を先に倒して2対1にする。これが理想の作戦だろうがこいつらはどうする?しかし、専用機を2体相手か。訓練機では武が悪いだろう。
やはり訓練機の篠ノ之が最初に倒されたか。これでボーデヴィッヒが一人か。あいつは個人の実力は高い。だが、織斑とデュノアが良いチームプレイをしている。その結果、ボーデヴィッヒが押され始めた
(………くそっ……おしまい、なのか?……………嫌だ! このままじゃ嫌だ!!
もっと力が欲しい! あいつを、織斑一夏を倒せるだけの力が欲しい!!!)
『願うか……? 汝、力を欲するか……?』
(ああ、欲しい!! 私は絶対的な力が欲しい!!)
「うあああああああああああ!!!!」
なんだ?何が起きた?ボーデヴィッヒのISが溶け出しただと?
溶けたISはラウラを包みこみ、別の存在となった
キリがいいので一旦ここまで