アーマード・ストラトス   作:ドランザーF

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臨海学校当日。今はバスに揺られている。俺はあの買い物の時にもらったサングラスが気に入ってしまった。その為今も着けている。もちろん、いつもというわけではない。普通に外に出る時だけだ。バスの中でも日差しを遮るためには必須だ。大いに役立っている。それに今俺が座っているバスの座席は窓際だ。もろに陽の光を浴びている。暑いがそれほど気にならない。外の景色も見やすい。サングラスは偉大だ。そんなことを思っていると海が見えてきた。そろそろ目的地に着く頃なのだろう。さて、降りる準備をするか

 

 

 

 

 

 

目的地に着いたが、これはまた随分と立派な旅館だな。こんなに立派な旅館を俺たちに貸し切るのか。ここの従業員も大変だな。そして、俺たちは今挨拶をするために整列をしている。よりによって一番前だ。それに俺の隣に織斑がいる。これは俺に対する嫌がらせなのか?まあ気にしなければいいだけの話だが

 

「それでは、ここが今日から三日間お世話になる花月壮だ。全員、従業員の仕事を増やさないように注意しろ」

 

『よろしくおねがいしまーす』

 

俺も軽く挨拶をした

 

「はい、こちらこそ。今年の一年生も元気があってよろしいですね」

 

元気を通り越してうるさくなるんですが

 

「織斑先生、こちらの2人が噂の……?」

 

噂?この人は噂程度としかわかっていないのか。それはそれで助かる。アーマードライダーだからと追い払われたら身も蓋もないからな

 

「ええ、まあ。今年は二人男子がいるせいで浴場分けが難しくなってしまって申し訳ありません」

 

そうか、元々女だけなのだから男湯と女湯は関係なく分けていたのか。俺たち2人のせいでややこしくしてしまったのか。申し訳ないな

 

「いえいえ、そんな。それに、いい男の子じゃありませんか。しっかりしてそうな感じを受けますよ」

 

「感じがするだけですよ」

 

「呉島貴虎です。こんな俺たち2人のためだけに部屋や浴場わけをしてくださりありがとうございます。三日間よろしくお願いします」

 

こんな感じの挨拶でいいだろう。まあ、一番前で挨拶がやりやすかったのは良かったな

 

「おい、お前も挨拶をしろ、馬鹿者」

 

「お、織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

「うふふ、ご丁寧にどうも。清洲景子です」

 

流石女将だ。礼儀作法がしっかりとなっている。こういう女尊男卑主義者ではないのはもはや貴重な人種だ

 

「不出来の弟でご迷惑をおかけします」

 

本当に不出来だな

 

「あらあら。織斑先生ったら、弟さんには随分厳しいんですね」

 

「いつも手を焼かされていますので」

 

そのせいで俺まで迷惑がかかるがな。さて、部屋の案内か。俺も女将さんについて行くか

 

 

 

 

 

 

 

何故だ……?織斑と一緒なのは百歩譲って大目に見るとしよう。いや、大目に見るとは何様だ?女将さんが部屋を与えてくれたんだ。あいつと一緒なのは我慢しよう。そこに何故、織斑千冬がいるんだ?せめて2人だけにしてくれ。いや、こうなったのならば仕方が無い。部屋に入ろう。奴らとは離れた場所にいればいい。そうだ、これがいい

 

「何で貴虎と同じ部屋なんですか?」

 

「男がお前達2人しかいないからだ」

 

「そんなこともわからないのか。馬鹿が」

 

「なんだと‼︎」

 

しまった。思わず口にしてしまった

 

「俺もわからないことがあるとすれば、何故貴様と同じ部屋なんだ?教師と生徒を一緒の部屋にするなどどういうつもりだ?」

 

「お前、なんだよその口の聞き方は⁉︎」

 

いちいちうるさい奴だ

 

「それに関してはノーコメントだ」

 

ノーコメントだと?一体何を考えてるんだ?

 

「そうか。まあいい。ならこちらからも条件を出そう。俺がこの部屋にいる間は2人は俺への干渉は一切無しだ。俺からの干渉もしない。これが条件だ」

 

「……いいだろう。お前もわかったな」

 

「あっ、ああ……」

 

これでいい。さて、織斑千冬が部屋から出たか。もう自由時間になっている。少し落ち着いてから行くとしよう。織斑はさっさと出ていったみたいだ。昼食も各自でなっている。適当な時間に摂るとしよう。窓を開けると海が見える。綺麗な海だ。よく見るともうすでに人がいる。谷本、鏡、布仏もいる。皆楽しそうで何よりだ。だが、布仏は何を着ているんだ?狐のぬいぐるみかあれは?それに、相変わらず袖が長い。そもそもあんなのを着て暑くないのか?気にしたら駄目か。さて、俺も行くとしよう。だが、水着だとこれを晒すことになってしまう。だから泳ぎたくなかったのだが、仕方が無い。あいつらの好意を無駄にするわけにはいかないからな。よし、行くか

 

 

 

 

 

 

 

 

浜辺へ出るともう人は一杯だ。一クラスがかなり多いがそれが他のクラスも一緒になると、賑やかになる。もはや一般客と変わらないのではないか?

 

「あっ、呉島君だ」

 

谷本が俺を見て近づいて来た。それに便乗して鏡もついてきた。だが途中で止まった。どうしたんだ?

 

「それ、どうしたの……?」

 

鏡が指を差した。俺の右肩の傷のことか。確かにこんな生々しい傷を見たら驚くか。どうやら谷本と鏡以外も俺の傷を見ている。とても驚いているが、あまりこっちを見るな

 

「この傷はアーマードライダーの実験の時に出来た傷だ」

 

「え?」

 

「まあ、今はちゃんと傷は癒ている。こんな傷跡が残ってはいるが、何の心配もない」

 

「本当に大丈夫なの?」

 

谷本が心配そうに聞くが、まさかここまでとはな

 

「大丈夫だ。だからそんなに心配する必要もない」

 

「本当に?」

 

今度は鏡が聞いてきた

 

「ああ。それに、今はこんな暗い気分は無しなんじゃないのか?」

 

「そ、そうだね!今は楽しまなきゃ!呉島君、この水着どう⁉︎」

 

「私のは⁉︎」

 

2人はそう言ってくるがはっきり言って俺はこういうのを見る目がない。どう答えればいい?よし

 

「似合ってるぞ」

 

「本当⁉︎」

 

「ああ」

 

「私も⁉︎」

 

「ああ、2人とも似合ってる」

 

こんな解答でいいだろう。2人とも満足しているみたいだ。さて、せっかくなのだから泳ごう

 

 

 

 

 

 

その後俺は向こう岸まで泳いだり、陸に上がろうとした所を谷本と鏡に妨害され海に叩きつけられ、さらに水をかけられた。どうしてこうなった

 

 

 

夕食の時間になった。場所は大宴会場となっている。どうやらこの旅館では食事をする時には浴衣を着るらしい。たまには別の服を着るのも悪くない。ここの夕食は海があるからなのかメインは刺身だ。うまい。こういうところの食事もいいものだな。日本食は最高だ。一部騒がしい所があったが俺は何事もなく食べ終えた

 

 

 

 

風呂の時間になったが途中で織斑と出くわしてしまった。話す事はなかったが、風呂に入っている時は織斑が俺の傷を見ていた。かなり鬱陶しい。まあ、それを抜きにすると大浴場もわるくない。今度寮の大浴場にも入ってみるか。よし、あがるか

 

 

 

 

その後俺は就寝時間になるまで旅館のロビーでジュースを飲んで休んでいた。部屋に戻った後もちゃんと条件通りに俺に一切干渉しなかった。臨海学校初日が終わった

 

 

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