アーマード・ストラトス   作:ドランザーF

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「これはまさか……⁉︎」

 

「セカンドシフト⁉︎」

 

やはり二次移行か。くそっ、こんな想定外なことが起こるとは……。それに、奴のダメージは全て回復している。これはかなり厳しい状況だな。奴は二次移行をした、それは奴がパワーアップをしたということを意味している筈だ。さっきよりも強くなるとは……、だが、やるしかない

 

「お前ら、やれるな」

 

「当たり前でしょ、絶対にこいつを倒してやるんだから‼︎」

 

一人聞ければ十分だ。だが、どうやってこいつと戦う?第一形態であれだけ早かった。それがパワーアップしたのだからスピードも上がった筈だ。どうする?ん?何だあれは?翼かあれは?福音は黒影を向いている。まさか⁉︎

 

「何っ⁉︎」

 

案の定福音の翼から大量の光弾が発射された。黒影は避けようとするが、避けきれるものではない。影松で防ごうとしてもあまりの早さで防げなかった。その結果、黒影はほとんどの光弾を食らってしまった

 

「ぐああああ‼︎」

 

「初瀬ちゃん‼︎」

 

「坊や‼︎」

 

黒影はダンデライナーから落とされ海に落ちてしまった。厄介な攻撃だな。黒影の早さでも避けきれないとは

 

「このおっ‼︎」

 

「待ちなさい坊や‼︎」

 

ダメだ城乃内、そんな攻撃では簡単に避けられてしまうぞ

 

「でやああ‼︎」

 

グリドンが攻撃を仕掛けたが福音は簡単に避けた。そして福音はグリドンを蹴った

 

「うわあっ‼︎」

 

グリドンもダンデライナーから落とされそうになるが何とかしがみついた。だが、それでは

 

「うあああ‼︎」

 

「坊やああ‼︎」

 

やはり落とされてしまった。2人やられてしまったか、くそっ‼︎

 

「そんな、アーマードライダーが2人もやられるなんて……」

 

「強すぎますわ……」

 

「でも、やるしかないよね」

 

「ああ、嫁のためにも私達は勝たねばならん!」

 

「絶対に勝つ!」

 

威勢だけではどうにもならないこともあるぞ。それが今の状況だ

 

「ボーデヴィッヒ、お前のAICで動きを止められないのか?」

 

「やろうとしているのだが奴の動きが早すぎて狙いが定まらん」

 

AICも捉えられないとは……まずいな。今は防御に専念するしかない。奴が消耗するのを待つのが一番だ

 

『メロン! ロック・オン! メロンアームズ! 天・下・御・免!』

 

メロンアームズになったはいいがメロンディフェンダーで防げるのか?

 

「お前ら、迂闊に攻撃するな。ただ攻撃するだけでは、簡単に避けられてしまう。今は防御と回避に専念するぞ」

 

「そんな無茶言わないでよ!」

 

「避けるだけでも精一杯なのですから!」

 

確かにそうだ。回避といっても難しい。いけるか?あいつ、また翼を出現させた。来るか、光弾が。いや、この光弾は……

 

「散開しろ!!」

 

遅かった。奴は光弾を何発も乱射させた。これを回避するのは無理だ。防ぐしかない。だが、防ぎ切れるか!?

 

「ぐっ!」

 

この光弾も威力が上がっている。まずい!他の奴らを気にしている暇はない。自分のことで精一杯だ

 

 

……キュイーン……

 

この音は何だ?新手か!?

 

ドゴオオオオオン!!

 

光弾が全て爆発した!?どういうことだ!?一体何が起きた?何だあの光は?まさか、あれが光弾を全て破壊したというのか?あれは一体……?

 

「俺の仲間は、誰一人としてやらせねえ!」

 

この声は、まさか!?

 

「一…夏?」

 

「一夏さん……、ですの?」

 

「本当に一夏なの?」

 

「まさか…嫁なのか……?」

 

「大丈夫か、皆!」

 

織斑だと!?何故あいつが!?あいつは瀕死の重傷だったはずだ。それが何故こうも簡単に復活している!?それに奴の機体、姿が変わっている。まさか奴の機体も二次移行したというのか!?

 

「一夏、なのか?」

 

「ああ。心配かけたな、箒」

 

「一夏ぁ!!」

 

こんな事があるというのか?いや、まさか?

 

「何て白くて美しい…。でも今は戦闘中。感動の再会は後よ。今は目の前の敵を倒すことが優先よ!」

 

確かに今は福音を倒すのが先だ。だが、どうも戦う気になれない。サポートに徹しよう

 

「行くぜ!うおおおお!」

 

織斑が攻撃を始めた最初は雪片で攻撃するものの外すが、左手につけられた武器で福音を攻撃した。あの武器は二次移行で追加された武器なのか?今の攻撃は効いたのか、弱まっているな

 

「あたし達も行くわよ!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

「わかった!」

 

「ああ!」

 

凰の指示で専用機持ち達が一斉に動き出した。まずはオルコットがビット攻撃をした。といっても当てるためではないみたいだ。弾幕替わりに使い福音の動きを制限した。そしてレーザーライフルで福音を狙い撃った。見事に直撃した。

 

次に凰が動いた。衝撃砲を何発も放ち煙幕を発生させたそして双天牙月を連結させ投擲した。投げた双天牙月は福音に直撃しブーメランのように戻ってきた。

 

次にデュノアだ。奴はあえて福音に近づいた。福音はそれを見過ごすはずもなくデュノアに向けて光弾を放った。だがデュノアはシールドで防ぎながらなおも近づく。そしてとうとうゼロ距離になった。するとデュノアはゼロ距離でパイルバンカーを放った。これはえぐい。

 

デュノアの攻撃によって吹っ飛んだ福音をボーデヴィッヒは見逃さなかった。ボーデヴィッヒは向かってくる福音目掛けてレールカノンを放った。すぐには対応できなかったのか福音は何もできずに直撃した

 

そして篠ノ之が動いた。篠ノ之が剣2本使い福音を攻撃した。あいつ、やはりもう使いこなしている

 

「どうしたの白いお方。何もせずにただ見ているだけなんて?」

 

「いや、もうあいつらに任せよう。あいつらで十分だ」

 

「確かに、もうワテクシ達の出る幕ではないようね」

 

「一夏、今だ!」

 

「おう!」

 

篠ノ之の指示で織斑が動いた。織斑は零落白夜を発動させ弱っている福音に攻撃をした。その攻撃は見事直撃し、福音はシールドエネルギーが尽きたのか解除された。そこから操縦者が現れた。あれはどう見ても気を失っている。だが織斑が操縦者を救出した。これで完全に福音が倒された

 

 

『やったあああああ‼︎』

 

「終わったわね」

 

「……ああ」

 

確かに終わった。だが、この暴走事件が篠ノ之束が仕掛けたものだとしたら、織斑の二次移行も目的だったのか⁉︎

 

「さあ、戻りましょう」

 

「ああ」

 

「凰蓮さーん‼︎」

 

「助けてくださーい‼︎」

 

「いけない。今助けるわー!」

 

俺たちは城乃内と初瀬を引き上げ旅館に戻った

 

 

 

 

 

 

旅館

 

「ご苦労だった。と、言いたい所だがお前達は命令違反を犯した。よって罰を受けてもらう」

 

そういえば待機命令が出ていたな。こいつらが命令違反をしていたということを完全に忘れていた

 

「ちょっといいかしら?」

 

「何でしょうか?」

 

「確かにこの子達は命令違反を犯したかもしれないわ。でもそれはワテクシの指示よ」

 

「何ですって⁉︎」

 

「まあ、最初はこの子達は勝手に出撃しようとしたけど、その覚悟は本物だったわ。それに、今回勝てたのこの子達のおかげというのもあるわね。最後に決めたのは、この子達ですもの。だから今回の懲罰は見逃して上げてもいいんじゃないかしら?」

 

凰蓮がそんな事を言うとは、珍しいな

 

「そうですか。わかりました。今回のお前達の罰は無しとする。この人に感謝するように。それに、お前達、よく無事に戻って来てくれた」

 

『ありがとうございます!』

 

最早誰に礼を言ってるのかわからない

 

「は〜、俺達も褒めてくれたっていいと思わない?初瀬ちゃん」

 

「だよな〜、俺達だって頑張ったんだからな〜」

 

「さあ、あんた達は戻ったらビシバシしごくわよ!」

 

「「えええ⁉︎」」

 

……ドンマイ

 

 

 

 

 

そんなこんなで夕食になった。再び大宴会場だ。何故か城乃内、初瀬、凰蓮がいる。こんな所に若者2人に大柄な男。しかもオネエ。何だこのシュールな光景?

 

「いやあ、戦いの後の飯は最高だぜ!」

 

「ちょっと初瀬ちゃん、もっと落ち着いて食べてよ」

 

「そうよ、本物になりたいのなら優雅に食事をすることよ」

 

今ばかりは他人ということにしてもいいだろうか?

 

「呉島君、あの人たち知り合い?」

 

谷本が話しかけてきた。俺の周りには谷本、鏡、布仏がいる。どう答えればいい!?

 

「まあ、知り合いだ……」

 

「あの大柄な男の人も?」

 

今度は鏡が話しかけてきた。頼む、それ以上聞かないでくれ

 

「あ、ああ……。あの人はパティシエだ」

 

「「パティシエ!?」」

 

しまった!これはまずいな……この際仕方がない

 

「今度の休みにあの人の店に連れて行ってやる。俺の奢りでな。あの人のパティシエの腕は本物だぞ。どうだ?」

 

「行く行く~!」

 

布仏が過剰反応した。本当に好きだな。まあ、今はこの場を乗り切った……はずだ

 

 

 

 

 

凰蓮達はユグドラシルに戻った。就寝時間になったが部屋には織斑姉弟はいない。一体何をしているのだろうか?まあいい。俺も寝つけない。外に出よう

 

 

 

 

 

俺は外に出た。だが、外に出たからと言って何もすることがない。佇むとしよう。……あれは、織斑千冬と篠ノ之束か?何をしている?話をしているのか?盗み聞きでもしてみよう

 

「ねえちーちゃん。ちーちゃんはアーマードライダーのことどう思う?」

 

「どう思うだと?はっきり言うと、危険かもしれないな。今の世の中、アーマードライダーがトップになれば、世界が混乱に陥り、ISとアーマードライダーが争う可能性だってある」

 

ISとアーマードライダーの戦争か。絶対にさせない。それに、そんなことをやってる暇などない

 

「ふーん。束さんはそんなことどうでもいいけどいるだけでむかつくんだよね。特にあの男」

 

俺か

 

「呉島のことか?呉島は確かにむかつくかもしれんが、それに束、あいつは白騎士事件の真実に気づいてるかもしれんぞ?」

 

「え~?白騎士がちーちゃんだなんてわからないでしょ。それに白騎士のコアはいっくんのISにあるし」

 

「……やはりな」

 

プロフェッサーの推測は間違っていなかったか。白騎士事件は奴ら2人が引き起こしたもの。これが推測から確信になった。これだけ聞ければ十分だ。部屋に戻ろう

 

 

 

 

 

さて、臨海学校も最終日だ。俺たちは荷物を片付けバスに乗り込んだ。すると

 

「失礼。織斑一夏君は居るかしら?」

 

あれは……福音の操縦者か?

 

「あ、俺です」

 

「あらそう、君が…」

 

「あ、あの、あなたは?」

 

「私はナターシャ・ファイルス。銀の福音の搭乗者よ」

 

やはり。だが、何故ここにいる?

 

チュ

 

何故キスをした?よくあいつはキスをされるものだ。あの時手出ししないで良かったと今改めて思った

 

「これはお礼。ありがとう、白い騎士さん」

 

「え、あ、う…」

 

まあ、そうなるのも無理ないな。するとナターシャ・ファイルスは俺の方を向いたがそれだけでバスから出た。余計なことはしないでくれ

 

バスは旅館を出発し学園へと戻った

 

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