俺は布仏から更識が何故専用機を作ろうとしているのかを聞いた。更識は日本の代表候補生でありながら専用機を持っていない。元々は倉持技研が更識の専用機を開発していたらしいが織斑の専用機を開発することになり人員が割かれてしまい放置されてしまったらしい。しかし、何故1人なのか?他に人間が見当たらない
「お前が専用機を作ろうとしている理由は分かった。しかしなぜ、お前1人しかいないんだ?まさかと思うが、お前1人で作ろうとしているのか?」
「……そう……」
「流石に1人は無茶なのではないか?クラスの友人にでも頼んで共に開発に取り掛かった方が早く出来ると思うが」
「……それじゃダメなの」
「何?」
「お姉ちゃんが、そうしたから……」
姉がそうした?こいつの姉はまさか
「更識楯無か……」
「うん……」
更識楯無、IS学園の生徒会長。そして、この学園の最強の生徒。更にロシアの代表。確か何でもできる完璧超人という噂があったな
「まさか更識楯無は1人でISを作り上げたのか?」
「うん。だから私も……」
「だから自分も姉と同じように1人で完成させようとしているわけか」
「お姉ちゃんに追いつくために……」
成る程、こいつは姉に対するコンプレックスを持っている。姉が優秀すぎるが故にか
「だからと言って姉同じ事をする必要はないと思うぞ」
「あなたに何がわかるの⁉︎」
「はっきり言って何もわからない。1人で完成させたいという気持ちはわかったが、無理に1人でやるより、誰かと一緒にやった方がいいと思うぞ」
「でもそれじゃあお姉ちゃんに追いつけない……」
「俺は1人で作り上げるよりも、仲間と共に作り上げる方がいいと思うがな」
この戦極ドライバーだってそうだ。プロフェッサーとユグドラシルの仲間で作り上げたものだ
「でも……」
「まあそれを決めるのはお前自身だ。俺からはもう何も言わない。布仏、もういいか?」
「え?うん。わかったよ〜。かんちゃんまたね〜」
PPPPPP
ん?電話か
「俺だ。……何?わかった、すぐに向かう」
「たかたかどうしたの〜?」
「すまない。1人で戻ってくれ。俺はやることが出来た」
俺は布仏を置いて外へ向かった。こんなすぐ近くに現れるとはな……クラックが
一夏達は裂け目の中に入るとそこには森が広がっていた。そして謎の植物があちらこちらにある
「何だよ、この森……?」
「何だか、気味が悪いですわ……」
「一体、ここはどこなんだ?」
「何よこれ?」
鈴音が木になっている果実を一つもぎ取った。すると
(何だか、すごく美味しそう……)
そう思い鈴音は果実を食べようとしたが
「おい鈴、何やってんだよ。こんな変な物食べようとするなよ。毒が入ってたらどうすんだよ」
食べようとしたところで一夏が止めた
「ごめん、美味しそうでつい」
「みんな、ちょっとあれ見てよ」
シャルロットが指を差したを全員が見ると、そこには数体の『初級インベス』がおり、例の果実を食べていた
「何だ、あの化け物……?」
「気持ち悪いですわ……」
「何なのよこの森…?あんな化け物がいるなんて、どうなってんのよ……」
「おそらくこの森はあの化け物の住処なのかもしれん。しかし一体なんなのだあの化け物は……」
「ねえ、早くこの森から出ようよ。もっと他にもいっぱいいるかもしれないし」
「そうだな。いつ襲ってくるかもわからん。ここは早く出よう」
シャルロットとラウラの意見に全員が賛同し森からでることになった。だが
「グゥウ……」
そこに『シカインベス』が現れた。今の所襲ってくる様子は見せないが確実に迫って来ている
「どうやらのんびりしている暇は無いみたいだな。行くぞ!」
ラウラの指示で全員がクラックに向かって走り出した
「ガアァ!」
するとシカインベスは一夏達を追い走りだした
「おい、やばいぞ!」
「とにかく走るわよ!」
全員が思いっきり走った。何とか森から出ることに成功したが
「まずいよ。このまま出てくるよ!」
シカインベスは森から出れる距離にいる。もうこのまま出てくるだろう
「一体どうすればいいんですの!?」
「やるしかないだろ!このままやられるよりはましだ!」
「何言ってんのよ一夏⁉︎」
「そうだぞ一夏、もしかしたらISが効かないかもしれないぞ!」
「いや、ここは嫁の言う通りやるしかない。6対1だ。どうにかなるだろう」
ラウラがそう言うととうとうシカインベスが出て来た。だがそこに
「ハアッ‼︎」
『⁉︎』
斬月が現れた
「貴虎⁉︎」
くそ、インベスが出て来てしまったか。だが、クラックが開いただけで侵食されなかったのは不幸中の幸いだ。しかし、よりによってこいつらに見られるとは……。森の中に入った可能性もある。だが今はインベスを倒すのが先だ。侵食されてないならこいつは簡単に倒せる。いや、ここは森の中で戦った方がいいか。その方が周りを気にする必要もない。ん?クラックがもう閉じただと⁉︎仕方が無い。ここで戦うしかない
「ハアッ‼︎」
俺はインベスに斬撃を浴びせた。こいつは少しばかり硬いが力を込めればどうにでもなる
「ガアァ!」
インベスが突進してきたか。ここはメロンディフェンダーで防ぐ。くっ、やはり押されるか。だが
「ハアッ‼︎」
「グアア!」
俺は突進してきたインベスをメロンディフェンダーで防いだ後にメロンディフェンダーで斬撃をした。この盾は攻撃にも使える。本当に便利だ。よし、トドメだ
『ロック・オン! 一・十・百! メロンチャージ!』
「はああっ、ハアッ‼︎」
俺は無双斬を衝撃波で撃ち放った
「グアアアア‼︎」
ドガアアアン‼︎
倒せたか。だが、問題は……
「貴虎、お前……」
全員俺を見てきた
「………今のことは忘れろ。裂け目のことも、森のことも、怪物のこともな」
「貴虎、お前何か知ってんのかよ⁉︎」
「お前達が知る必要はない。お前達はいつも通り過ごしていればいい」
このままじゃ埒が明かない。さっさと退散しよう。俺は変身を解いて寮に戻ろうとした
「おい待てよ!」
「これ以上関わるな。それがお前達の為でもある」
「なっ⁉︎」
これでようやく戻れる。だが、インベスを倒した時の爆発、明らかに響いただろう。その時は呼び出されそうだが、適当に誤魔化すか