学園にクラックが出現した事件から数日が経った。あれ以来学園にはクラックは出現していない。だからと言って気を抜いてはいけない。いつまた出てくるのかわからないからだ。もしかしたら今この瞬間に何処かでクラックが出現しているかもしれない。もしインベスが出てきて人を襲うという事が発生したらと思うとゾッとする。そんな事が起これば、ユグドラシルは責任を取れるだろうか?いや、そうならない為にユグドラシルが存在するんだ。絶対にインベスに人は襲わせない。女尊男卑のだろうが何だろうが、そんなものは関係ない。1人でも多くの命を救ってみせる。……だが、最悪の場合は、多勢の人の命を見捨てなければならないかもしれない。そうなった場合は、その罪を一生背負うことになる。だが俺は、それを覚悟でユグドラシルに入り、アーマードライダーとなった。これは、絶対に貫き通す。それに、何故かは知らないがたった数日でアーマードライダーと怪物が戦ったという噂は消滅しつつある。一部ではまだあるみたいだが、せめて都市伝説と化してくれ
さて、もうすぐ夏休みに入る。IS学園は全寮制であるため、夏休み等の長期休暇を利用して実家に帰省する奴らがほとんどだ。それに、海外から来ている奴も少なくない。そいつらも一時帰国するだろう。俺の場合は実家が近い。帰ろうと思えばいつでも帰れるのだが、長期休暇ということで帰省しようと思う。帰省したとしても、どうせ毎日ユグドラシルに行くことになると思うが、最近のプロフェッサーだったら、こう言うだろう
「夏休みなんだから楽しみたまえ」
と。何故最近こう言う事を言う様になったのだろうか?まさかあの3人と買い物を行くと言った時からか?確かにあの時のプロフェッサーと光実は俺を馬鹿にしていた感じだったが……確かに俺は中学の時は人付き合いが悪かった。それはプロフェッサーと光実も知っていたことだった。そんな俺が女3人と買い物か。あんな言われ方されるのも当然のことだったか。それに俺は気付かなかったのか。我ながら恥ずかしいな。シャルモンに行った時にシドがあんなことを言ったのも、中学ではありえなかったことをしたからなのかもな。ふん、俺もこの短期間で随分と変わったな。あの3人には感謝しなければな。確かに折角の夏休みだ。ユグドラシルに行くだけでなく楽しむことにしよう。楽しめればの話だが……俺は夏休みを楽しむことが出来るだろうか?いや、楽しもう。何が何でも楽しもう
だが、夏休みにはユグドラシルで、ある実験をすることになっている。その実験、必ず成功させる