アーマード・ストラトス   作:ドランザーF

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とうとう 金曜日になった。今日は谷本、鏡、布仏と遊園地に行くことになっている。久しぶりの遊園地だ、楽しんでやる。今家には俺1人だけ。光実は夏期講習のため学校に行き、両親も仕事に行った。俺だけ休みということになる。まあ、今日はそんなこと気にせずに過ごそう。折角今日の予定を立ててくれたあいつらのためにも余計なことは考えないようにしよう。さて、そろそろ約束の時間になる。出発しよう。俺はサクラハリケーンを展開させ駅に向かった

 

 

 

 

 

 

駅の近くの人気のない所に行きサクラハリケーンをロックシードの状態に戻した。こんな様子を誰かに見られたらたまったものではない。まあ、こんな派手なバイクが公道を走ってる時点で如何かと思うが。そんなことより今は駅に行こう。そのために俺はまず帽子をかぶり、サングラスをかけた。これが俺が外に出る時の必須項目だ。ただ帽子とサングラスをかけるだけだが。不審者には見られない筈だ。帽子とサングラスをしている男などいくらでもいる。まあ準備はできた。駅に行こう

 

 

 

 

 

駅に着いた。駅のステンドグラスがある所と言えばここしかない。ここは待ち合わせ場所にもってこいだ。俺以外にも待ち合わせをしていると思われる人達が多くいる。あいつらはこの中で俺を見つけられることが出来るかな?何しろ俺は今帽子とサングラスをしているのだからな。いや、逆にわかりやすいだろう。こんな格好をしているのは俺ぐらいだ。それに、この帽子とサングラスをくれたのはあいつらだ。すぐに見つけてくれるだろう。それにしても、早く来すぎたか?いや、丁度良い筈だ。ん?あれは

 

「呉島君もう来てるかな?」

 

「いるんじゃない?呉島君って集合時間の10分前にはもういるよね」

 

「ね〜、あれたかたかじゃない〜?」

 

谷本、鏡、布仏だ。布仏が俺を見つけ腕を伸ばした。そして相変わらず袖が長い。暑くないのだろうか?いや、気にしてはいけない。とりあえず返事だ

 

「谷本、鏡、布仏、ここだ」

 

俺に気づいた3人を呼んだ

 

「呉島君やっぱりそれしてるんだね」

 

鏡がこの帽子とサングラスのことを言ってきた

 

「ああ。外に出る時はこれらをする事に決めた。何より、お前たちから受け取った物だ。使わないでどうする」

 

「そう言ってくれると嬉しいな。じゃあ皆行こ」

 

谷本がそう言って先頭に立った。谷本はこの中のリーダーポジションな気がする。よし、行くか

 

 

 

電車とバスを乗り継いでついに遊園地に着いた。中に入るとかなりの人がいる。ほとんどの学校がもう夏休みに入っている。家族連れや友人たちなどが見える。この遊園地はそれなりに大きくて人気もある。夏休みの出掛ける時のスポットとして有名だ。ところで着いたはいいが、ここからどうするか考えてきたのだろうか?

 

「どれから乗る?」

 

どうやら考えていなかったらしい。まあ、あらかじめ考えるのはつまらないか

 

「俺は何からでも構わん」

 

「私はメリーゴーランドがいいな〜」

 

布仏がそう言った。確かに布仏は絶叫という感じがしない。しかし最初がメリーゴーランドはちょっとあれだな。あれは絶叫系の後の方がいい。何からでもいいと言ったな。あれは嘘だ

 

「メリーゴーランドは後にしようよ」

 

鏡が非を唱えた。それはそうだろう

 

「やっぱりここはジェットコースターでしょ」

 

谷本がジェットコースターを提案した。初っ端からジェットコースターか。それ以外ないか

 

「ジェットコースターか。いいだろう。2人はどうだ?」

 

「私はいいよ」

 

鏡は賛同した

 

「本音は?」

 

谷本が布仏に聞いた

 

「う〜ん?たかたかが隣ならいいよ〜」

 

「ちょっと待て、何故俺が隣ならいいんだ?」

 

「怖いけどたかたかが隣なら安心できるから〜」

 

どういう理屈なんだ一体?まさか……、変な考えはやめよう

 

「そう言ってるが……?」

 

とりあえず谷本と鏡に確認してみよう

 

「私はいいよ」

 

「私も」

 

2人とも了承した。とりあえず俺は安心した。そして俺たちはジェットコースターの所へ向かった

 

ジェットコースターの所へ着いた。多少順番待ちに会ったがそんな事は気にせずに並んだ。待ってる間にジェットコースターの様子を見ていると急降下、一回転をしていた。ただ速いだけのジェットコースターではない。これはおもしろい。布仏を見るとこの時点で怖がっているのがわかる。結構震えている。このままでは不味いかもしれない

 

「布仏、もう怖いのか?」

 

「見てるだけで怖いよ〜」

 

「俺が隣なら安心するのだろう?だから大丈夫だ」

 

そう言って俺は布仏の頭を撫でた

 

「たかたかありがと〜」

 

すると布仏は笑顔になった。これで一安心だ。ん?後ろから凄い視線を感じる。これは一体?後ろを向いて見ると谷本と鏡がなんだか羨ましそうな感じで俺を見た。何だその目は?あの目を見続けてはいけない気がする。見るな、そんな目で俺を見るな。後ろの2人の視線を耐えると俺たちの番まで来た。俺たちは後ろの方だった

 

「やっぱり怖いよ〜」

 

「大丈夫だ。すぐに終わる」

 

ジェットコースターが動き出した。念のため俺は帽子とサングラスは外してある。まずジェットコースターは遅いスピードで進んだ。隣を見ると布仏が震えている。こいつにとってこれから恐怖が始まる。これはもうしょうがない。そしてついに登り始めた。俺はこの感覚が好きだ。いよいよという感じがする。さて遂に来た、急降下が

 

『キャアアアア‼︎』

 

急降下しスピードが上がった。急降下は怖いかもしれないが後はスピードだけだ。スピードだけなら問題ない。しかしこのジェットコースターはこれから一回転が待っている。それはもう目前だ

 

『キャアアアア‼︎』

 

これが一回転の感覚か。一回転を過ぎると後はゴールだ。ジェットコースターが終わった。ジェットコースターから降りると布仏が抱きついて来た

 

「怖かったよ〜」

 

「もう終わったから大丈夫だ。よし、次はメリーゴーランドに乗ろう」

 

「本当⁉︎」

 

「ああ。2人もいいな?」

 

「いいよ」

 

「うん。私も」

 

なんだか素っ気ない返事だ。とりあえずその目はやめてもらいたい。今は布仏のためにメリーゴーランドの所へ行こう

 

 

 

着いた。自分でメリーゴーランドに乗ろうと言ったが今更抵抗感がある。あれに乗るのが精神的にきつい。仕方ない。俺も覚悟を決めよう

 

メリーゴーランドは1人1台ということになった。これに乗るとなんだか恥ずかしい

 

「呉島君、笑ってー‼︎」

 

俺の隣の奴に乗っている谷本がそう言ってきた。今の俺にとっては無茶な要求だ。それに今はサングラスで目が見えていないのだが

 

「ねえ、ここならそれ外してもいいんじゃない?」

 

それもそうだな。流石にもうISを動かした男の顔など一般人には覚えてないだろう。という訳でサングラスを外した。そしてメリーゴーランドが動いた。最初は抵抗感が会ったが動けば落ち着く。悪くない

 

メリーゴーランドが終わった。中々良かったな

 

俺の1日はまだ終わらない

 

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