アーマード・ストラトス   作:ドランザーF

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「ユグドラシルタワーの中を案内させたいだって?」

 

「ああ。友人達がどうしてもと言うのでな」

 

俺は今プロフェッサーの所に相談に来ている。以前谷本達がユグドラシルタワーの中を見たいと言っていたからその相談だ。無茶なお願いだと思うが一応だ。そう簡単に許可はとれないと思うのだが

 

「いいよ」

 

まさかの即答。しかもOKが出た。そう簡単にOKを出してもいいのだろうか?プロフェッサーがそう言うのだから、良いのだろうな

 

「いいのか?」

 

「ああ、構わないよ。君の友人の頼みだからね。それで、日程は決まっているのかい?」

 

「いや、まだだ」

 

「そうか、なら今度の月曜はどうだい?」

 

今度の月曜?あの日は確か……

 

「プロフェッサー、その日はテストをするんじゃなかったのか?」

 

「ああ、もちろんするさ。そのテスト、君の友人達にも見せてあげようじゃないか」

 

「だが、あいつらは部外者扱いになるんじゃないのか?」

 

「大丈夫だ、あくまで君の友人達はお客様だ。問題ない」

 

そういうものなのか?

 

「なら、テストも見せるのだな?」

 

「ああ、我々は歓迎するよ」

 

「では、そう伝えておく」

 

俺は家に帰り谷本、鏡、布仏に日程を伝えた

 

 

 

 

 

そして月曜。俺たちはユグドラシルタワーに集まった

 

「ユグドラシルタワーって間近で見ると本当に大きいね」

 

谷本がそう言った。確かにユグドラシルタワーは全長どれくらいなのだろうか?

 

「あの、前から気になってたんだけど、タワーの上にあるあれって何なの?」

 

鏡が言ってるのは、あれのことなのだろうな……

 

「あれは……設計者の趣味だ」

 

「その人変わった趣味してるんだね〜」

 

言えない。あれの正体をこいつらに言える筈がない

 

「まあそんなことより、中に入るぞ」

 

俺が先頭に立ちタワーの中に入った。すると

 

「いらっしゃい。よく来たわね」

 

俺たちを出迎えたのはユグドラシルの女性職員の湊耀子さんだ。プロフェッサー凌馬の秘書をしている。ちなみにこの人だけにはちゃんとさんを付けて呼んでいる。女尊男卑関係なくさん付けだ。自分でもよくわからないがその方がいいと判断した。年齢は知らん

 

「「「こんにちは〜」」」

 

「谷本です」

 

「鏡です」

 

「布仏で〜す」

 

3人が湊さんに挨拶をした。やはりこいつらはマナーをしっかりしている。だが、布仏が最後伸びた。布仏らしいと言えば布仏らしいから良しとしよう

 

「私は湊耀子よ。よろしくね」

 

「あの、質問いいですか?」

 

ん?谷本、どうした?

 

「いいわよ」

 

「ユグドラシルで働いてるのは男の人達だけって聞いたことがあるんですけど」

 

そのことか。確かに、何故だか知らんがユグドラシルで働いてるのは男だけと勘違いしている奴らが多い。確かに男が中心になってるが、男だけの筈がない

 

「それはただのデタラメよ。確かに男性職員が多いけど、ちゃんと女性職員だっているわ。ほら、受付の人達も女性よ」

 

湊さんが答えると谷本は納得した

 

「じゃあ私達もユグドラシルに入ることは出来るんですね⁉︎」

 

なんだか鏡がサラッととんでもないことを言ったような気がするんだが………

 

「もちろんよ。男女差別はする筈が無いもの。入社試験はあるけどね」

 

まさか、こいつらは将来ユグドラシルに入社する気なのか?

 

「やっぱり仕事は大変なんですか〜?」

 

今度は布仏が聞いた。こいつら、本気なのか?

 

「大変だけどとても充実しているわ。良い職場よ。さあ、これが入館証よ。この中にいる時はこれを付けててね」

 

湊さんは3人に入館証を渡した

 

「じゃあ貴虎君、後はよろしくね。昼食はここの食堂でね。そうだ、15時になったらもう一度ここに来て。わかったかしら?」

 

「ああ」

 

「じゃあ3人共、また後で会いましょう」

 

「「「は〜い」」」

 

「さあ、行くぞ」

 

行こうとしたら

 

「おう、貴虎じゃねえか」

 

シドが来た。どうやらこれから外回りをするみたいだ

 

「シドか」

 

「そういやプロフェッサーが言ってたっけな。タワーを見学に来る奴らがいると。ほう、シャルモンにいたお嬢ちゃん達かい」

 

「ど、どうも」

 

「まあ、ゆっくり見ていけよ。じゃあ貴虎、行ってくるぜ」

 

「ああ」

 

シドはタワーから出ていった

 

「呉島君、今の人は?」

 

「今のは営業部のシドだ。皆シドと呼んでいるから俺もシドと呼んでいるが、本名は知らん。他にもそういう奴らが結構いるぞ」

 

「へえ〜。面白いね」

 

そういうものなのか?

 

「さて、気を取り直して行くか」

 

 

 

 

 

最初に向かったのは広報部だ。その道中で

 

「やっぱり中も広いんだねえ」

 

「本当だ。ちゃんと女性職員もいる」

 

「迷子にならないの〜?」

 

「ああ、皆タワーの中は知りつくしているからな」

 

そんなことを話しているうちに広報部についた。とりあえず俺たちは中に入った

 

「ここはユグドラシルの広報部だ。宣伝も兼ねている。ユグドラシルの商品などをあらゆる媒体で広報、宣伝するのがここの仕事だ。他社から依頼されることもある。おそらくここがユグドラシルの中で一番賑やかだろう」

 

すると

 

「ザック、こんな感じでどうかな?」

 

「どれどれ。良いんじゃないか?ペコは良いセンスしてるな。後は戒斗にOKをもらうだけだな」

 

「じゃあ行ってくる。戒斗さーん!これでどうですかー⁉︎」

 

「………いいだろう。これを採用だ」

 

「ありがとうございます!」

 

良い職場だ

 

「な、賑やかだろう」

 

「皆楽しそうだね」

 

「この仕事に誇りを持ってるんだね」

 

「すごいね〜」

 

「さて、次だ」

 

 

 

 

営業部に来た。はっきり言って普通だ。それ以上でもそれ以下でもない。ここには来なくてもよかったな

 

 

 

 

昼食ということで俺たちは社員食堂に来た。もう職員が食べに来ている

 

「ここの食事は学園に負けないくらい美味い。好きなものを食べていいぞ」

 

「じゃあ私はこれにする」

 

「私はこれ」

 

「私はこれ〜」

 

3人が決めた。俺も決めよう。俺はこれにするか

 

全員が決まったので食事を受け取った。空席に座り食べ始めた

 

「美味しい!」

 

「本当に学園に負けないくらい美味しい!」

 

「美味しい〜」

 

それは良かった。ここの人と学園の人が一緒に作ればもっと美味い料理ができるのではないだろうか?

 

 

 

 

今度は開発部に来た。ここは中に入れないので、外にいる。窓があるおかげで中の様子は拝見できるが

 

「ここは開発部だ。医療器具や家電製品など、様々な物を開発部している」

 

3人共興味深く中を見ている。こんなものか?

 

 

 

 

15時なるのでロビーに来た。丁度湊さんが来た

 

「どうだった、ユグドラシルタワーの中は?」

 

「とても凄かったです!」

 

「皆一生懸命働いてる姿に感動しました!」

 

「ご飯美味しかったです〜」

 

おい

 

「それは良かったわ。じゃあ、ここから貴女達は貴虎君と別行動になるから、私についてきて」

 

「別行動ですか?」

 

「ええ、貴虎君には、この後やることがあるの」

 

「何やるの〜?」

 

「まあ、ちょっとしたテストだ。では頼むぞ」

 

「じゃあ着いて来て」

 

3人は湊さんに着いていった。俺も行こう

 

 

 

 

 

女性陣

 

「ねえ貴女達」

 

「はい?」

 

「貴女達、貴虎君に惚れてるでしょ?」

 

「「「えっ⁉︎」」」

 

3人は明らかに動揺している。湊はそれを見て笑っている

 

「あの子、中学までは全然人と付き合わなかったのよ。誰に対しても、冷たく、厳しくしちゃってたのよね。だから貴虎君が貴女達と遊ぶと聞いた時は驚いたわ」

 

「そうなんですか?」

 

「そういえば、最初は怖い感じだったけど」

 

「でも今は優しいよ〜」

 

「そうよね、本当は良い子なのよ。いわゆるツンデレって奴かしら。でも、それが良い所ね。貴虎君は貴女達の誰を選ぶかしらね?」

 

「「「///!」」」

 

「ふふ。さあ、着いたわよ」

 

湊が連れて来たのはアリーナのギャラリーだった。しかしアリーナは森になっている

 

「どうして森が中にあるんですか⁉︎」

 

「あれは質量を持った立体映像よ。中から私達は見えないわ。でも、科学も進歩したものよね」

 

「あ、たかたかだ」

 

そこには貴虎がいた

 

(たかたか?この子にそう呼ばれているのね)

 

「あの、何が始まるんですか?」

 

「演習よ」

 

 

 

 

 

俺は今バーチャルの森の中にいる。複数の足音が聞こえる。その足音の正体は、黒影だ。だが、黒影は1人ではない。何人もいる、これは戦極ドライバーの量産に成功した成果だ。何故黒影なのかはわからないが、この際気にしない。この量産型の黒影は、黒影トルーパーと呼ばれる

 

今は見えないがあいつらが見に来ているだろう。いくらテストといっても、あいつらの前で無様な姿は見せられない。よし、準備しよう。俺は戦極ドライバーではない赤いベルト『ゲネシスドライバー』を装着した。ジューサーみたいになっている。そして俺は『メロンエナジーロックシード』をだした。これも通常のロックシードとは違い、クリアーになっている。

 

「変身」

 

俺はメロンエナジーロックシードを解錠させた

 

『メロンエナジー』

 

メロンが出て来たが、これも形状が違う。そしてメロンエナジーロックシードを『ゲネシスコア』に装着しハンガーを閉じた

 

『ロック・オン』

 

俺は右側のシーボルコンプレッサーを押し込んだ

 

『ソーダ!』

 

それと同時にロックシードが展開した。そして下部分にあるコンセントレイトポッドに液状化したエネルギーが溜まっていく

 

『メロンエナジーアームズ!』

 

メロンが被さりライドウェアが形成された。ライドウェアも若干変わっている。そして俺に兜が装着され展開した。アーマーは左右非対称になっている。そしてアームズウェポン『ソニックアロー』が現れた。俺は『アーマードライダー斬月・真 メロンエナジーアームズ』に変身した。これには、無双セイバーが装備されていない。だが、このソニックアローは弓だが斬撃もできる。しかし、メロンアームズのアームズウェポンであるメロンディフェンダーが無くなったのは痛い。便利だったのだがな。今更それを気にしてもしょうがない。俺自身でカバーすればいいだけの話だ。さて、来るか

 

「フン!」

 

何人かが攻撃を仕掛けてきた。だが俺はそれをソニックアローで弾き、そして斬りつける。ソニックアローの斬撃で先に攻撃を仕掛けた黒影達がダウンした。そして俺は少し離れている一体の黒影を狙った。弓を少し引くとレーザーポインターが現れた。黒影は避けようとしない

 

「ハアッ!」

 

弓を引き矢が発射された。矢は見事に直撃し黒影は盛大に吹っ飛ばされた

 

今度は別の黒影が木の陰に隠れた。だが俺はその木に向かって矢を放った

 

「わあっ‼︎」

 

木を貫通し黒影に直撃した

 

「はああ……、ハアッ‼︎」

 

俺は上空に向けて弓を引いた。するとエネルギー状のメロンが現れた。そしてメロンが弾け無数の矢が黒影達に降り注いだ

 

「うわああ‼︎」

 

矢は黒影に直撃した。これで全ての黒影を倒した

 

『テスト、終了』

 

プロフェッサーのアナウンスが流れた。それと同時にバーチャルも解除された

 

「どうだい?新しいゲネシスドライバーの感想は?」

 

プロフェッサーが来た。そして俺も変身を解いた

 

「大したものだ。これがエナジーロックシードの性能か」

 

「戦極ドライバーのトライアルで効率よくデータを収集できた成果だよ」

 

そう、実は戦極ドライバーでのデータ集めも兼ねていた。最初に俺で戦極ドライバーそのもののテストを行い、7つの戦極ドライバーでの戦闘データを集めた。他の奴らもその事は知っている。そのデータを元にこのゲネシスドライバーが作られた

 

「後は最終調整を行うから、もうしばらくは戦極ドライバーを使ってくれたまえ。調整を終えたら連絡するからその時は引き取りに来てくれ。いいね?」

 

「ああ」

 

 

 

 

女性陣

 

「どう?貴虎君の勇姿は?」

 

「凄いです!」

 

「強かったです!」

 

「かっこよかった〜」

 

上から順に谷本、鏡、布仏

 

「そうよね、あれが貴女達の大好きな、呉島貴虎君よ。じゃあ、戻りましょう」

 

 

 

 

 

 

再びロビー

 

俺たちは再び集まった。もう日が暮れていく。それと同時に俺に駆け寄って来た

 

「呉島君かっこよかったよ!」

 

「やっぱり強いよ呉島君は!」

 

「たかたか凄かったよ〜」

 

「そうか。ありがとう」

 

そこに湊さんが来た

 

「皆、今日はお疲れ様。またいらっしゃい」

 

「いいんですか?」

 

「ええ、私達はいつでも歓迎するわ」

 

「「「今日はありがとうございました!」」」

 

「ではお前達、またな」

 

「またね!」

 

「呉島君ばいばい!」

 

「ばいば〜い」

 

3人が帰った

 

「貴方はどうするの?」

 

「今日はもう帰らせてもらう。さすがに疲れた」

 

「そう。じゃあ私は仕事に戻るわ」

 

「そうか。ではまた」

 

俺も家に帰った

 

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