現在はHRの時間。学園祭のクラスの出し物を決めるために話し合っているのだが……。まとめているのはクラス代表である織斑だ。ちなみに今出ている案は
『織斑一夏のホストクラブ』
『織村一夏とツイスター』
『織斑一夏とポッキー遊び』
『織斑一夏と王様ゲーム』
全てが織斑関連だ。俺がいないのはありがたい。だが、そんな物は当然
「却下」
『ええええー!!』
見事に却下された。いや、当たり前だと思う
「あ、アホか!誰が嬉しいんだ、こんなももん!」
「私は嬉しいわね。断言する!」
「そうだそうだ!女子を喜ばせる義務を全うせよ!」
「織斑一夏は共有財産である!」
「他のクラスから色々言われてるんだってば。うちの部の先輩もうるさいし」
「助けると思って!」
「メシア気取りで!」
最早何が何だかわからない。こういうことは女子が得意なのだろうが、もうちょっとまともな意見は出ないものなのか?だが、俺は今この盛り上がりについていけない。そして俺は何も案が思い浮かばない。要するに俺は文句を言える立場ではない。決まったら俺はそれに従うしかなくなる。頼む、もっとまともな案を出してくれ
「山田先生、ダメですよね?こういうおかしな企画は」
「えっ!?わ、私に振るんですか!?」
山田先生、もっとしっかりしてください
「え、えーと……うーん、わ、私はポッキーのなんかいいと思いますよ……?」
おい
「とにかく、もっと普通の意見をだな!」
もうどうにでもなれ
「メイド喫茶はどうだ?」
今の意見は、ボーデヴィッヒか?あいつがそんなことを言うとは、珍しいこともあるんだな
「客受けはいいだろう。それに、飲食店は経費の回収が行える。確か、招待券制で外部からも入れるのだろう?それなら、休憩場としての需要も少なからずあるはずだ」
今までよりもかなりまともな意見だったが、本当に珍しいな
「え、えーと……みんなはどう思う?」
もうそれに決めろ。これ以上変な意見を出されてたまるか。いつ俺が巻き込まれるか、知れたものじゃない。ん?招待券制?しまった、忘れていた。学園祭の招待チケットを1人ノルマ一枚を招待しなければいけなかった。このノルマは絶対だ。これができなかったら、どうなる?いったい俺は誰に招待券を渡せばいいんだ?まあいい、そんな事はあとで考えよう。
何やら俺が考え事をしているうちに話がまとまったらしい。メイド喫茶は『ご奉仕喫茶』とういう名称ですることになった。俺たちのクラスの出し物が決まった。……待て、これに決まったら、俺はいったい何をされる?いや、何がどうなっても覚悟を決めるしかない。それに、争奪戦の回避方法も考えなければ……