俺はようやく休憩時間に入れた。プロフェッサー一人を相手するのに疲れるというのにその後も多くの客が来た。客が多く来るのは別に構わない。その分多く稼げるのだからな。しかし、休憩は取れたものの、どう回ろうかを一切考えていなかった。というより他の出し物を一切把握していない。まあ、適当にぶらつこう
今の俺は行く当てがないため適当に歩き回っているが、途中で織斑を発見した。何やら女の人と話をしている。あれは、どこかしらの企業の人間か?何の話をしているのかさっぱりわからないが、おそらく自分の会社の装備を使ってくれとの交渉だろう。世界最初のISを使える男の一人で専用機持ち。企業が躍起になるのも当然か。ん?織斑が女を振り切ったか。無理やり押し付けようとしたのだろう。女がカタログを出している隙にその場から逃れた。無理やり押し付けようとするとは、なんという悪徳業者だ。ユグドラシルなら絶対にそんなことはしない……はずだ。とりあえず俺は歩こう
俺は一人で校内を歩き回りその途中でドリンクを売っているところにより水分補給をしながらひたすら歩き回った。だがそこに
「ちょっといいですか?」
織斑と話をしていたであろう女が俺の所に来た
「……なんでしょう?」
「私、こういうものです」
女が俺に名刺を渡した。IS装備開発企業『みつるぎ』渉外担当・巻紙礼子、か
「それで、IS装備開発の会社の方が、俺に何の用です?」
「はい。あなたのことは存じております。ユグドラシルコーポレーションの呉島貴虎さん、あなた方の所有しているアーマードライダーを、わが社に売っていただきたいのです」
何を言い出すかと思えば、そんなふざけたことか
「それは、何故ですか?」
「わが社の技術があれば、ISとアーマードライダーを組み合わせることが可能です。結果、アーマードライダーは強化され、ユグドラシルコーポレーションの自衛も強化されますよ」
アーマードライダーとISを組み合わせるだと?そんなことは不可能だ。だいたい、アーマードライダーそのもののデータは外部に出回っていない。それなのにアーマードライダーとISを組み合わせるのが可能?よくもそんなでっちあげが言えたものだな。戯言も大概にしろ。そもそも何故俺にその話をした?
「お断りさせていただきます」
「……何故ですか?」
「開発者は一切売る気はありません。それに、俺はそれほどの権限は持っていません。なので俺にそのことを話すだけ無駄でしょう。だからといってユグドラシルの代表者、または開発者にそのことを言っても無駄だと思いますが。用はそれだけでしたら俺はこれで失礼させていただきます」
俺もこの女から逃げ出す形で振り切った
「貴虎、何の話をしてたんだい?」
プロフェッサーがいた。どうやら見られていたみたいだな
「とある企業の奴がアーマードライダーを売り渡せと言ってきた。それにアーマードライダーとISを組み合わせることができるとも言ってきた」
「何馬鹿なことを言ってるんだろうね。貴虎、名刺を見せてくれ」
とりあえず言われた通り名刺を渡した
「ん〜どれどれ?IS装備開発企業『みつるぎ』渉外担当・巻紙礼子ね。ふ〜ん、ちょっとパソコンを拝借しよう。調べてみる価値はある」
「そうか」
とりあえずパソコンができる教室へと案内した
ちょうどパソコン部と思われる部活の奴らがパソコンルームを開放していた。プロフェッサーは早速調べ始めた
「みつるぎなんて会社はないし、巻紙礼子なんて人間もいない」
「じゃあ、奴は何者だ?」
「まあ、考えられるのは、亡国機業だろうね」
「亡国機業……奴らが動き出したというのか」
「この様子だと、アーマードライダーを狙ってくるのは間違いない」
「奴らは、アーマードライダーを狙ってどうするつもりだ?」
「それはまだわからないけど、この学園祭に来たということは、何か仕掛けてくるだろう」
「くそ、ことごとく面倒ごとを起こしてくれる」
「もう仕方ないんじゃない?」
「何をしてくるかわからない以上、動きようがないぞ」
「それもそうだけど、こんな多勢いる中で目立ったことはしないと思うけど」
「仕方ない、臨機応変に動くとしよう」
気付けばもう俺の休憩時間が終わる。持ち場に戻らないといけなくなった
「プロフェッサー、俺は教室に戻る。何かあれば連絡を頼む」
「ああ、わかったよ」
俺はとりあえず教室に戻った。あまり面倒ごとを起こしてくれるなよ