俺の休憩時間が終わり教室に戻ってみると大分人が減っていた。接客が誰もいない。まだ終了時間にはなってないはずだが、どういうことだ?
「谷本、他の奴らはどうした?」
「みんな生徒会の出し物の手伝いに行っちゃったよ?」
「生徒会の出し物?」
「うん。演劇をやるみたいなんだけど」
演劇だと?無関係の奴らに手伝わせるとは、どうなってるんだ?
「ねえ、その演劇見に行かない?」
鏡がそう言ってきた
「何故だ?」
「私見てみたいんだよね」
「私はいいよ。呉島君は?」
「俺も構わない。そういえば、布仏はどうした?姿が見えないが?」
「本音は一応生徒会だからそっちの方に行ったんじゃない?」
あいつ、生徒会だったのか……
「じゃあ行こう」
演劇をする第四アリーナに着くと、客席は満員だった。まさかこんなに人が集まるとは意外だな。演劇と言っても、いったい何をするんだ?
ブザーが鳴った。さて、何が始まるのやら
「むかしむかしあるところに、シンデレラという少女がいました」
シンデレラか。だが、争奪戦を考えた奴の事だ。普通じゃないんだろうな。誰か出てきた。あれは王子なのだろうか?いや、あれは……織斑か?まさか演者の手伝いだったとは
「否、それはもはや名前ではない。幾多の舞踏会を潜り抜け、群がる敵兵をなぎ倒し、灰燼を纏うことさえいとわぬ地上最強の兵士たち。彼女らを呼ぶにふさわしい称号……それが『灰被り姫』!」
……どういう……ことだ?
「今宵もまた、血に飢えたシンデレラたちの夜がはじまる。王子の冠に隠された隣国の軍事機密を狙い、舞踏会という名の死地に少女たちが舞い踊る!」
俺の知っているシンデレラではないというのは分かった。だが、今のあらすじでシンデレラと思う奴はいるのか?
「は、はぁっ!?」
まあ、一番困惑しているのはあいつだろう
「もらったぁぁぁ!」
いきなり凰が出てきた。なるほど、シンデレラ役はあいつか。いや、彼女らと言っていた、そうか、シンデレラ役はこいつだけじゃない。だが、今は凰しか出てきていない。後にほかの奴らも現れるということか。しかし、あいつも必死だな。そんなに織斑の王冠がほしいのか。もはや殺しにかかってるんじゃないのかあれは?すると今度は何かが発射された。あれはスナイパーライフルか?ということは、オルコットか?
「し、し、死ぬ!死んでしまう!」
織斑は逃げ続ける。それが普通の判断だろうが。織斑は狙撃から逃げ続ける。結果、織斑はステージの広い所へ出た。だが、そこは行き止まりとなっている。あの狙撃は誘導させるためのものだったらしい。それを好機と言わんばかりに狙撃をした。だが
「一夏、伏せて!」
「!?」
そこにデュノアが現れた。あいつは対弾シールドを装備しており、今の狙撃を防いだ。デュノアはまだ防ぎ続けている。だが、何やら話をしているようだが。すると織斑は王冠に手をかけた。だが、そこにアナウンスが流れた
「王子様にとって国とは全て。その重要機密が隠された王冠を失うと、自責の念によって電流が流れます」
「はい?」
織斑はすでに王冠を外していた。結果
「ぎゃああああっ!?」
本当に電流が流れた
「ああ!なんということでしょう。王子様の国を思う心はそうまでも重いのか。しかし、私たちには見守るしかできません。なんということでしょう」
……だんだんあいつが哀れになってきた。織斑がデュノアから逃げ出した。だが、今度は篠ノ之とボーデヴィッヒが現れた。篠ノ之は日本刀、ボーデヴィッヒはナイフを持ちながら
「さあ!ただいまからフリーエントリー組の参加です!みなさん、王子様の王冠目指してがんばってください!」
「はぁっ!?」
すると何十人ものシンデレラが現れた。織斑、諦めろ
「お前たちは行かないのか?」
「私はいいや」
「私も」
谷本と鏡は参加する気がないらしい。ん?織斑がいない?どこに行ったんだ?
『PPPP』
俺の携帯か。プロフェッサーからか
「俺だ」
『貴虎、今から私の言うところに向かってくれ』
「何?」
プロフェッサーの言っていたところに向かうと、そこは更衣室だった。何故ここに連れてきた?だが、何やら騒がしい。何が起きている?
「なんなんだよ、あんたは!?」
織斑の声?他に誰かいるのか?あれは、巻紙礼子と名乗った女か?なるほどな
「ああん?知らねーのかよ、悪の組織の一人だっつーの!」
自分で悪の組織と名乗ったが、確信した
「ふざけんー」
「ふざけてねえっつの!ガキが!秘密結社『亡国機業』が一人、オータム様って言えばわかるかぁ!?」
亡国機業、今奴は確かにそういった
「貴様、やはり亡国機業の人間か」
「ああん?てめえは、呉島貴虎か!」
「貴虎!?何でお前が!?」
「今はそんなことはどうでもいい。貴様、何が目的だ?」
「はっ!誰がてめえに教えるかよ!」
そんなことだろうとは思ったが。奴はISを展開している。やるしかないな
「だったら貴様を倒してでも聞き出す」
「今はてめえの相手をしている暇はねーんだよ!」
俺に砲撃が発射された。だが俺はその砲撃を避けた
「貴虎!」
あれを生身で避けるのは流石にきつい。早く変身しなければ
「そうそう、ついでに教えてやんよ。第二回モンド・グロッソでお前を拉致したのはうちの組織だ!感動のご対面だなぁ、ハハハハ!」
「!!」
拉致だと?あの時に織斑千冬が棄権した理由、拉致された織斑を助けるためだったのか?それなら説明がつくが、今は関係ない
「だったら、あの時の借りを返してやらぁ!!」
あいつ、やはり突っ込んでいった。あいつは激情すると突っ込んでしまう
「クク、やっぱガキだなぁ、てめえ。こんな真っ正面から突っ込んできやがって……よぉ!?」
奴は指先でいじっていた何かを織斑に投げた。すると、それは巨大な網に変化した。織斑はそれを切り裂こうとしたが、それは伸びていき織斑に巻きついた
「ハハハ!楽勝だぜ、まったくよぉ!蜘蛛の糸を甘く見るからそうなるんだぜ?」
オータムが織斑に近づく。仕方がない
「待て」
「ああん!てめえの相手をしている暇はねーっつったろ!」
「俺が相手だ」
「んだと?」
奴に意見はさせない。俺はゲネシスドライバーを装着した
「変身」
『メロンエナジー』
クラックが現れメロンが現れた。メロンエナジーロックシードを装着しハンガーを閉じた
『ロック・オン』
俺はシーボルコンプレッサーを押し込んだ
『ソーダ!』
『メロンエナジーアームズ!』
メロンが被さりゲネティックライドウェアが形成された。そして展開し、アームズウェポンのソニックアローが握られた。俺は『アーマードライダー斬月・真 メロンエナジーアームズ』に変身した