アーマード・ストラトス   作:ドランザーF

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学園祭が終わった。亡国機業による襲撃はあの時あそこにいた俺たちしか知らない。そもそも一般人が亡国機業の存在を知っているのかだが。世の中には、知らない方がいい事もある、ということか。そして今は、学園祭後の全校集会だ。

 

「みなさん、先日の学園祭ではお疲れ様でした。それではこれより、投票結果の発表を始めます」

 

争奪戦の結果か。一応対策はしたから大丈夫な筈だ。

 

「一位は、生徒会主催の観客参加型劇『シンデレラ』!」

 

「「「……え?」」」

 

あいつ、嵌めたな。

 

「卑怯!ずるい!イカサマ!」

 

「なんで生徒会なのよ!おかしいわよ!」

 

「私達がんばったのに!」

 

普通にブーイングが起きた。当然といえば当然か。

 

「劇の参加条件は『生徒会に投票すること』よ。でも、私達は別に参加を強制したわけではないのだから、立派に民意と言えるわね」

 

……こいつ、やはり悪魔だ。しかし、これだけで納得する筈が無いだろう。

 

「はい、落ち着いて。生徒会メンバーになった織斑一夏君と呉島貴虎君には、適宣各部活に派遣します。男子なので大会参加は無理ですが、マネージャーや庶務をやらせてあげてください。それらの申請書は、生徒会に提出するようにお願いします」

 

……

 

「おい」

 

「何でしょう、呉島貴虎君?」

 

「すでに部活に入っている俺は対象外だと思うのだが?」

 

「……貴方は部活には入っていない筈ですが?」

 

「いや、俺はサッカー部に入部している」

 

「でも、その申請書は生徒会に出されていないわよ」

 

何?

 

「いや、出した筈だが」

 

「彼の入部の申請書は出されていますよ」

 

「虚ちゃん」

 

あの人は?

 

「会長がいない時です。というよりほとんどいなかったので私がしておきました」

 

いつも何をやってるんだ?

 

「えっと、じゃあ……」

 

「彼はサッカー部員です。なので生徒会に入ることが出来ません」

 

「というわけだ。ありがとうございます」

 

「私は私の仕事をしたまでです」

 

これでどうにか争奪戦を避けることが出来た。あの時顧問の先生に頼み込んで正解だった。

 

 

 

 

 

「お願いします。私をサッカー部に入部させてください」

 

「あの、でも……」

 

「学園祭が終わるまでで良いんです。それまでは雑用は全て私がやります。どうかお願いします」

 

「わかりました。学園祭が終わるまでで良いんですね?」

 

「はい。ありがとうございます」

 

 

 

 

短期間だけの活動だが、今日までだ。実際問題、俺に部活をやっている暇はない。

 

 

 

 

そして放課後になった。

 

「短期間だけでしたが、ありがとうございました」

 

それだけ先生に言って、俺は退部した。そして今日はこの後、ユグドラシルに向かわねばならない。

 

 

 

 

 ユグドラシルタワーに着いたわけだが、プロフェッサーがいない。いつもはここでパソコンをいじってる筈だが、どこいった?場所くらい知らせてくれればいいものを。誰かに聞いてみるか。

 

「済まない、プロフェッサーがどこにいるか知らないか?」

 

「プロフェッサーなら多分会議室にいるんじゃないですか?」

 

「会議室か。ありがとう」

 

 

 

 

さて、会議室の前に来たが、何やらプロフェッサー達の笑い声が聞こえる。何をしているんだ?とりあえず入るか。

 

「プロフェッサー、いったい何を……なっ!?」

 

そこにはスクリーンに執事姿の俺が写っていた。しかも接客をしている時だ。あの時撮っていたやつか!

 

「何をしているプロフェッサー!今すぐとめろ!」

 

「やあ貴虎。今君の学園祭の様子をみんなに見せてるところなんだ」

 

みんな?他に誰が……葛葉、戒斗、光実、城乃内、初瀬、凰蓮、シド、湊さん、ザック、ペコ。……もう駄目だ。

 

「貴虎、中々似合ってたぜ!」

 

「兄さんがこういう事をするなんて珍しいね」

 

「でも俺から言わせてみればまだまだだな」

 

葛葉、光実、初瀬がそう言った。他の奴らも笑いをこらえている

 

「凌馬あああああああああ!!!!」

 

「貴虎、好評じゃないか。そんなに怒らないでくれたまえ」

 

「……誰のせいだと思ってるんだ?」

 

「君が招待券を渡そうとしたときにこうなる運命だったんじゃないかい?」

 

もう何も言えない。

 

「さて、本題に入ろう。亡国機業が動き出した」

 

「亡国機業だと?」

 

そう反応したのは戒斗だ。

 

「ああ。IS学園の学園祭にその一人が来た。奴の名はオータムといった」

 

「兄さん、そのオータムってやつは何をしたの?」

 

「奴は織斑一夏の持つIS、白式を奪うために来ていたみたいだ。それに、アーマードライダーも」

 

「亡国機業はいくつかのISを強奪しているらしい。いずれアーマードライダーも狙ってくるだろう。もしかしたら、ユグドラシルを襲撃してくるかもしれない。皆、その時は頼むよ」

 

プロフェッサーがそう言うと全員がうなずいた。みんな戦う覚悟があるということか。そして会議室は俺とプロフェッサーだけになった。

 

「プロフェッサー、なぜあの時オータムの居場所がわかったんだ?」

 

「ああ、あの後探しに行ってね。そして見つけたからこっそり発信機をつけておいたんだ」

 

「成る程」

 

さて、これから忙しくなりそうだ

 

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