「タッグマッチか」
今度専用機持ちによるタッグマッチが行われるらしい。何でも各専用機持ちのレベルアップを図るためだそうだ。専用機持ちなら、俺には関係ないことだ。黙って傍観といきたいところだが、行事があるたびに別の何かが起こる。今回も例外ではないだろう。また亡国機業が襲ってくる可能性も少なくない。その対応もしなければならない。その時は俺がどうにかしよう。そして風の噂によると、織斑が4組の更識簪と接触しているらしい。あの時も、織斑は更識に接触しようとしていたが、何が目的なんだ?だいたい、あの2人に接点など無かったはずだ。それが何故急に織斑は更識に?そういえば織斑は今生徒会だったな。そして生徒会には更識楯無がいる。あいつが何か吹き込んでいるのか?
今回行われるタッグマッチも、考えたのは更識楯無だ。……そういうことか。これはあいつらの問題だ。俺が首を突っ込むことではない。
「たかたか~、ご飯行こう」
「ああ、今行く」
今は食事だ。
街の地下通路がユグドラシルによって封鎖されていた。そしてその中では
「ハア‼︎オラァ‼︎」
鎧武がインベスと戦っていた。鎧武は無双セイバーと大橙丸でインベスを連続で切り付ける。そして
「とどめだあ!!」
『オレンジスカッシュ!』
「はああ、セイハアアー!!」
無頼キックでインベスを全滅させた。クラックは既に閉じており、ヘルヘイムの植物も生えてはいなかった。
「何とか片付いたか」
鎧武は変身を解きユグドラシルの職員と一緒に帰って行った
「また来てしまったか」
俺は何故かまた整備室に来てしまった。もしかしたら、俺はあいつのことが気になるのかもしれない。布仏の友人だからというわけではないが。そんなことは今はどうでもいい。俺の予想が正しければ、織斑がまたここに来るだろう。もう既にいるかもしれない。とりあえず入ってみるか。
入ってみたが、やはり織斑が更識の所にいる。よく見ると二人が一緒に作業をしている。この前までは更識が一人でやっていたがいつの間にか織斑と一緒にやっていた。一人でやるとは言ってたものの、結局他の誰かと作ることにしたのか。まあ、その方がいいだろう。
「貴虎?」
「え?」
「なんでまたお前がここに?」
「またその反応か。だが、お前に用はない。更識、あいつと一緒に造ることにしたんだな」
「う、うん……」
「その理由は問わない。最後までやり遂げろ」
「あ、ありがとう……」
「これだけだ。邪魔したな」
俺は作業の邪魔にならないように整備室から出た。
「あいつ、お前に優しくなかったか?」
織斑が何か言ったような気がしたが聞こえないから気にしないでおこう