セシリアは『サイレント・ゼフィルス』を斬月・真に任せた後、再びラウラ達の所へ向かった。
「セシリア、あいつはどうした⁉︎」
「あれは呉島さんにお任せしましたわ」
「呉島だと?」
鈴音、シャルロット、ラウラは斬月・真とサイレント・ゼフィルスが戦っているのを見た。
「ねぇ、姿が前と変わってない?」
「ああ、ただ見た目が変わっているという訳では無いようだな」
「パワーアップって感じだね」
「とにかく、こいつらを倒すぞ」
「はあああッ‼︎」
俺は襲撃者もとい『サイレント・ゼフィルス』と交戦しているが、奴の機動性に加え正確な射撃もあり防戦一方だ。ダンデライナーで一応の回避行動はとっているが、攻撃する隙が無い。たとえ攻撃したところで、あの機動性では普通に回避されるだろう。
「無駄だと思うが一応聞いておく。あの無人機を送り込んだのは貴様ら亡国機業か?」
「あんな奴らなど知らん」
意外にあっさりと答えたが今奴が言ったとおりなら亡国機業とあの無人機は無関係。やはりあの無人機を送り込んだのは篠ノ之束か。
「そうか。それだけ聞ければ十分だ」
「何?」
「これで心置きなく貴様を倒せる」
「やれるものならやってみろ」
「さすがはエムね。あのアーマードライダーを相手に引けを取らないのだから」
観客席で戦いを見ていた女―スコールがサイレント・ゼフィルスの操縦者―エムをそう評した。
「やっぱりアーマードライダー、只者じゃないわね。でも、あの専用機持ちはもうちょっと頑張ってほしかったわね」
すると、スコールに声がかけられた。
「あなた達でも、アーマードライダーのことは評価するのね」
声を掛けたのは更識楯無だった。
「ええ。アーマドライダーは既に多くのISに打ち勝っているもの。評価して当然よ」
するとスコールはナイフを楯無に投げつけた。
「マナーのなってない女は嫌われるわよ」
楯無は瞬間的にISを展開し、『ラスティー・ネイル』で叩き落とした。そしてそのまま、スコールを狙った。
「あなたこそ、初対面の相手に失礼ではなくて?」
スコールはISの腕のみを部分展開させ攻撃を受け止めた。
「あなた達の狙いは何かしら?」
「あら、言うわけないじゃない」
「あの無人機を送り込んだのも、あなた達なの?」
「あれは違うわ。あれは私たちにとってもイレギュラーな存在よ」
「そう。だとしても!」
楯無はスコールに攻撃をしようとしたが、スコールに邪魔をされた。
「くっ!」
「ねぇ、私とこんなところで遊んでていいの?」
「……何を言ってるの?」
「あれ、あなたの妹さんでしょ。助けに行かなくていいの?」
「……くっ!」
そして楯無はその場を離れ簪の下へ向かった。
俺は何度も攻撃をしているが中々決定打を与えられない。このまま長期戦に持ち込んで奴のエネルギーを消耗させるか?いや、そんな暇はない。早めに決着をつける。そのためにも、ここは臆せず攻める。俺はゲネシスドライバーのシーボルコンップレッサーを1回押し込んだ。
『 ソーダ! メロンエナジースカッシュ!』
ソニックアローの刃『アークリム』にエネルギーがチャージされた。そしてダンデライナーでサイレント・ゼフィルスに迫った。
「ハアアア!」
「無駄なことを」
このまま突っ込めば奴は確実に避けるだろう。だが、それでいい。このままギリギリまで奴に接近する。
「意外に単純な奴だな」
そう言って奴は回避行動をとった。ふん、単純なのは貴様の方だ。
「ハアッ‼︎」
俺はダンデライナーからジャンプをした。
「何⁉︎」
「ハアアアッ‼︎」
俺はソニックアローの斬撃でサイレント・ゼフィルスを斬りつけた。攻撃を当てる事に成功した。
「ぐあああ‼︎」
奴は地上に落下した。そして俺も地上へ降り、ソニックアローを突きつけた。
「貴様を拘束する」
「……くっ」
だが、その瞬間、斬月・真の前からクラックが開き、インベスが現れた。
「何っ⁉︎」
くそっ、まさかここでインベスが出現するとは……、不覚だった。
「なんだ、こいつらは……?」
『エム、ここは引くわよ』
「何?」
『得体の知れない者とは戦えないわ。だから引きましょ』
「わかった」
「待てっ‼︎」
くそっ、逃がしたか。仕方が無い。先ずはインベスを倒す。俺はもう一度ゲネシスドライバーのシーボルコンプレッサーを押し込んだ。
『ソーダ! メロンエナジースカッシュ!』
「はあああ、ハアッ‼︎」
アークリムにチャージされたエネルギーを衝撃波でインベスに放った。インベスを撃退した。よし、今度こそあいつらの援護だ。