更識簪はインベスとなりシグルドに倒された。それが一夏達の心に深く突き刺さることになる。
俺は飛び降り織斑達に近付いた。
「これでわかったか。お前達は二度とこの件には関わるな。行くぞ、シド」
「へいへい」
「……待てよ」
この場を離れようとした時、織斑が俺たちを呼び止めた。
「……何だ……」
「簪が……、簪が死んだんだぞ……。こんな事が許されるわけがないだろ‼︎」
「だったら何だ?」
「何⁉︎」
「許す、許さないの問題じゃない。それに、誰に許されるつもりもない」
「呉島……」
「これは、俺たちが一生背負っていく罪だ……」
俺はそう言い残して今度こそこの場を離れようとした。だが……
「……待ちなさいよ……」
今度は更識楯無が呼び止めた。
その頃、亡国機業の3人は……
「できたわ」
「スコール、できたのか?」
スコールはある物を完成させていた。それは……
「これであたしらもアーマードライダーデビューというわけか」
スコールが行なっていた事は量産型戦極ドライバーの改造だった。そのまま使うと黒影トルーパーのままであるため、自分達用に量産型戦極ドライバーに改造を施したのだった。
「それと、こんな事も出来る様になったわ」
「なんだ?」
するとスコールは『ヒマワリロックシード』を取り出し解錠した。すると、クラックが開き何と初級インベスが出現した。だがその初級インベスは小型でデータ状になっていた。
「これは、あの時の?」
「ええ。これを使えばあの怪物を呼び出す事が出来るわ。でも錠前一つで一体だけしか呼び出せないの。それに、この怪物をコントロールするにはずっと錠前を持っていなくちゃいけないのよ。もし手放したら実体化して私達に襲いかかってくる可能性もあるから注意が必要ね」
「ずっと持ってなきゃならないのか。ちょっとめんどくせーな」
「それに、今はこんな小さいけど、アーマードライダーに変身している状態で使えば実体化させることもできるわ」
「では変身している時に使えばその怪物を呼び出して戦わせることも出来るのか」
「ええ。隙があれば不意打ちだって出来るわ」
「そう考えれば結構便利な機能だな」
本来であれば、ロックシードにインベスを呼び出す機能は備わっていない。スコールはロックシードでインベスを召喚する機能さえも取り付けたのだった。
「じゃあ、オータムとエムにこれを渡しておくわ」
スコールはオータムとエムに改造戦極ドライバーとヒマワリロックシードを渡した。
「ってスコール、これどこも変わってないぜ」
オータムは戦極ドライバーに見た目の変化はない事を指摘した。
「大丈夫よオータム。使えばわかるわ」
「そうか、なら後は実際に使ってみるだけだな」
そう言うと、スコール、オータム、エムの3人は部屋を出て行った。