アーマード・ストラトス   作:ドランザーF

66 / 70
65

 

「……待ちなさいよ……」

 

更識楯無が斬月・真とシグルドを呼び止めた。だが、楯無から出ている感情は、妹の簪が殺された事に対する怒り、憎しみ、悲しみなどの負の感情だった。それに、殺意までもが感じ取られる。楯無は今にでも襲い掛かろうとする勢いだ。その殺意は特にシグルドに向けられている。シグルドが簪を殺した張本人。今の楯無にはシグルド殺すことしか考えられなかった。それ故に、一夏達は楯無の殺意に何もすることができずにただ黙っていることしかできない。

 

「よくも……よくも簪ちゃんを‼︎」

 

「ぐあっ⁉︎」

 

「シド⁉︎」

 

楯無はISを展開しシグルドに襲いかかった。シグルドは楯無の攻撃に反応出来ずに吹っ飛ばされてしまった。楯無は更に蒼流旋でシグルドに攻撃を続けた。シグルドは反撃をする暇も無くただ楯無の攻撃を受けるばかりであった。

 

「よくも……よくも‼︎……私はあなたを……許さない‼︎」

 

「ぐあっ‼︎くそっ、この野郎……」

 

シグルドは反撃が出来ずにやられているばかりだった。それも、今の楯無は簪が殺された事に対する憎しみが強く、シグルドを倒す事しか考えていない。冷静さを失いながらも、その強さは健在だった。

 

「シドめ、何をしている……」

 

一方的にやられているシグルドを見かねたのか、斬月・真はシグルドを援護しようとした。だがそこに

 

「楯無さん‼︎」

 

「織斑⁉︎」

 

一夏がISを展開し、シグルドに襲い掛かる楯無を止めるためにやってきた。

 

「やめてください楯無さん‼︎」

 

一夏は楯無を止めようとした。だが……

 

「邪魔しないで‼︎」

 

「うあああ‼︎」

 

楯無は一夏を簡単に払いのけた。そして楯無はシグルドに攻撃を続けた。

 

「くそっ、仕方が無い」

 

斬月・真はソニックアローの弓を引こうとしたその時

 

『ピーチエナジー‼︎』

 

「キャアアアア‼︎」

 

ソニックボレーが楯無に直撃した。そのソニックボレーはマリカの放ったものだった。ソニックボレーをくらった楯無はISが解除され、終いには気絶してしまった。

 

「助かったぜ、湊耀子」

 

シグルドはマリカに礼を言ったがマリカは返事をしなかった。

 

「楯無さん、しっかりしてください‼︎楯無さん‼︎」

 

一夏は楯無を呼び続けるが、楯無はまだ目を覚ます気配はなかった。その時、斬月・真が変身を解除し、一夏達に近付いた。

 

「貴虎……‼︎」

 

「織斑、これが我々ユグドラシルだ。たとえインベスが人間だったとしても我々は倒す。それにユグドラシルの邪魔をするなら貴様達であろうと、容赦しない」

 

「⁉︎」

 

そう言い残して貴虎達はこの場から離れた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。