アーマード・ストラトス   作:ドランザーF

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俺は織斑とオルコットを叩き潰しピットに戻るといきなり篠ノ之が掴みかかって来た

 

「貴様!何故一夏をあそこまでやった⁉︎」

 

「そうですよ、いくらなんでもやりすぎです‼︎」

 

篠ノ之だけでなく山田先生まで俺を非難し始めた

 

「随分と勝手な事を言ってくれるな。奴はまだ終わってない勝負に乱入し、妨害した。それを俺自身で倒した。それだけだ」

 

「ッ⁉︎貴様‼︎」

 

「そこまでだ、篠ノ之」

 

織斑先生が止めに入るとは、珍しい

 

「千冬さん⁉︎でも⁉︎」

 

「織斑先生だ、呉島の言ってる事は正論だ。織斑は乱入した挙句妨害した。こうなったのはあいつの自業自得だ」

 

「でも織斑先生、彼はボロボロになったオルコットさんを守るために‼︎」

 

「山田先生、貴女までそんな事を言うとは。確かにあいつはもうボロボロだった。だがシールドエネルギーは1だけ残った。その1だけで反撃される可能性だってあった。だから俺は確実に勝つためにとどめを刺そうとした。それにあいつは邪魔をした。それにこの勝負は、オルコットが仕掛けたものだ。俺が咎められる理由はない」

 

俺がそう言うと篠ノ之が睨みつけてきたが、怖くもなんともない

 

「そういうことだ。だが呉島、お前のそのベルトと錠前、調べさせてもらうぞ。言っておくがこれは命令だ」

 

調べるだと?何勝手な事を言っているんだこの女は

 

「それはさせないよ、織斑千冬」

 

「プロフェッサー」

 

「…何故ですか?プロフェッサー凌馬」

 

「さっきも言ったけどこれは機密事項だ。ただの教師にそれを調べる権利があるのかい?」

 

「しかし、これが世界に広まれば世界が混乱する可能性が…」

 

「しかしも何もない。それに、明日には国民に知られるかもしれないしね。」

 

プロフェッサー、まさか明日やるつもりか

 

「そういえば、これはクラス代表を決める試合だったね」

 

そうだ、これは元々クラス代表を決めるためだったが俺が2人を倒したためそれどころではない

 

「そうです。呉島が勝った以上、彼にやってもらいます」

 

何を言ってるんだこいつは。俺は出来ないと言っているが

 

「それは困るな、貴虎はユグドラシルに引っ張りだこだ。授業は優先させるとしても、クラス代表をさせる訳にはいかない。明日にはユグドラシルの新商品の発表会見がある。それに貴虎も出席するんだ。だから明日は公認欠席をしてもらうつもりだが」

 

そうだ。ユグドラシルは世界的に有名な大企業になっている。そのため、何か新商品を出す度に会見が行われる。しかも全てチャンネルで生中継されるくらいだ。それに俺も出席する。

 

「そうなのか?」

 

「ええ」

 

「そうだ貴虎、君に差し入れがあったんだ」

 

「差し入れ?」

 

するとプロフェッサーは外からダンボールを持ってきた。あれはプロフェッサーが持ってきた差し入れだったのか。俺はそれを開けると箱いっぱいにつめられたメロンだった

 

「…何故こんなに?」

 

「ユグドラシルが経営している農園で育てたメロンだ。是非食べてくれ」

 

この量を一人で食べられるわけないだろうに

 

「農園の皆にありがとうと伝えてくれ。しかし、この量は一人では食べきれない。だから食堂へ持って行き皆のデザートとして食べさせよう」

 

「構わない、これで農園が育てたものは美味しいと皆に伝えてくれ。そうだ、会見を是非全校の皆で見てくれ。時間は大体ここの昼休みくらいの時間だろう。では私はこれで失礼する」

 

 

 

 

 

 

保健室

 

一夏とセシリアは斬月に敗北した後に気を失い保健室に運ばれていた。今は2人揃ってベッドに横になっていた

 

「うっ…」

 

一夏が目を覚ました。

 

「そうか、俺はあいつに負けて……セシリアは?」

 

一夏はセシリアを見ると酷く魘されていた

 

「おいセシリア、大丈夫か⁉︎おい⁉︎」

 

「ハッ…ここは…?」

 

「保健室だ、俺たちはあいつにボロボロにされて…」

 

「…どうして、あの人と戦っていたのですか?」

 

「どうしてって、お前を散々傷つけて、それでもお前を攻撃しようとして、許せなかったんだ」

 

「……優しいんですのね、一夏さんは」

 

「え?」

 

「目を覚ましたようだな」

 

そこに千冬がやってきた

 

「千冬姉」

 

「織斑先生だ。が、まあいい。今は大目に見てやろう。一夏、お前は自分が何をしたのかわかっているのか?」

 

「何って、俺はセシリアを守ろうと…」

 

「言っておくが、あれは妨害行為だぞ」

 

「何でだよ⁉︎あいつはセシリアをボロボロにしたんだぞ‼︎それでも攻撃しようとするのを黙って見ていられるわけないだろ‼︎」

 

「それが駄目なんだ」

 

「ッ⁉︎」

 

「あの時点ではまだ勝敗は決していなかった。確かにあの時のオルコットのシールドエネルギーは1しかなかった。それでも1あったんだ。呉島はちゃんと勝敗を決めようとしただけだ」

 

「でも…」

 

「はあ〜。お前、ボクシングで相手にKOを決める時に止めに入るのか?」

 

「え?」

 

「それと同じだ。お互いボロボロになったとしても、まだ時間がある限り戦い続ける。そして一発決まればKO勝ち。それでもお前は相手がボロボロだからと止めに入るか?」

 

「………」

 

そう言われると一夏は何も言えなくなった

 

「まあ今回はほぼ呉島のワンサイドゲームとなったが、元はオルコット、お前が仕掛けた勝負だ。だがお前は負けた。これを機に考えを改めるんだな」

 

「………はい………」

 

セシリアは返事をするが彼女には貴虎・斬月に対する恐怖心が残ったままだった

 

 

 

 

 

夕食時になり俺は食堂へ向かった。差し入れのメロンは夕食前に渡してある。今頃メロンを食べているだろう。食堂に入るとまず女子たちが侮蔑の目をしてきた。おそらく今日の試合が広まったのだろう

 

「あいつ代表候補生をボロボロにしたらしいわよ」

 

「最低、男の癖に」

 

「一回勝ったくらいで調子に乗ってんじゃないわよ」

 

などと聞こえてくるがそんなことどうでもいい。メロンの味だ。農園の皆が愛情込めて育てたメロンだ。不味いわけがない。美味いに決まってる。すると

 

「このメロン美味しい〜」

 

「ホント美味しいね」

 

「こんなに美味しいメロン生まれて初めて」

 

と、聞こえてきた。あれは同じクラスの布仏、鏡、谷本か。

 

「そのメロン美味いか」

 

「く、呉島君⁉︎」

 

俺に声をかけられ驚いているが気にしないでおこう

 

「うん、美味しいよ〜」

 

こいつだけは怯えてないのか

 

「そのメロンはユグドラシルが経営している農園が育てたメロンだ。美味いと言ってもらえると農園のみんなも喜ぶだろう」

 

「また食べたいな〜」

 

「俺からお願いしておこう」

 

「わ〜い」

 

好評で何よりだ。農園のみんなも喜ぶだろう。俺も食べよう。そう思い食券売り場に行くと

 

「ッ‼︎」

 

オルコットと遭遇した。もう回復したのか。あいつは俺を見るなり怯えだした。相当なトラウマになったようだな。だが俺は無視し食券を買った。今日はハンバーグセットか。セシリアは俺がいなくなったところでやっと動き出した。料理をもらおうとするとメロンが視界に入った

 

「ッ⁉︎」

 

奴はメロンを見ると怯え出した。まさかメロンを見るだけで怯えるとは

 

「嫌アアア‼︎」

 

奴の叫びが食堂に響くが、自業自得だ。俺に勝負を挑んだ時点でな

 

 

 

 

 

翌日

 

「一年一組代表は織斑一夏君に決定です。あ、一繋がりでいい感じですね」

 

クラス代表が決まったことでクラスは盛り上がっていた

 

「先生、質問です」

 

「はい、織斑君」

 

「どうして俺はいつの間にかクラス代表になっているんでしょうか?俺は貴虎に負けたんですよ。だからあいつがやるべきなのでは?」

 

「それは」

 

「それは呉島はユグドラシルで忙しいからだ。今日だってあいつはユグドラシルの会見に出席している。だから推薦されているお前を指名した」

 

千冬は麻耶の話を遮り自分で言い出した

 

「でもセシリアがいるじゃないですか?」

 

「私は辞退しました」

 

「え?何で?」

 

「私は自分の愚かさを突き付けられました。こんな私がクラス代表になっても誰も着いてこないでしょうし」

 

「そういうことだ、クラス代表は織斑一夏。異存はないな。それと昼休みあたりにユグドラシルの新商品の発表会見があるそうだからぜひ見てくれとのことだ」

 

 

 

 

 

 

 

ユグドラシル

 

今俺たちは会見の準備中だ。マスコミも各々の準備をしている。会見に出席するのは3人。俺とプロフェッサー凌馬、もう1人は駆紋戒斗だ。俺よりも年上だ。彼はユグドラシルの広報を担当している。強さにこだわっており、誰よりも強くあろうとする。女尊男卑をとても嫌っており、そんな奴らを彼は

 

「ただ威張っているだけの弱者」

 

と評している。しかし強くなろうとする者は気にかける

 

「貴虎、ISと戦ったらしいが、強かったのか?」

 

「いや、2人とやったがどちらも俺のワンサイドゲームだ」

 

「ふん、所詮その程度か」

 

「2人とも、そろそろ始まるぞ、準備してくれ」

 

そして会見が始まった

 

「我々ユグドラシルの新製品の発表会見に来てくれてありがとう。では駆紋戒斗、あとは頼むよ」

 

「ああ。今回造った製品はこれだ」

 

戒斗の製品説明が始まった。俺は彼のアシスタントも務めている。今ここにいるマスコミ達はこの会見を楽しみにしている。それは誰よりも早く新製品をみることができるからだ。

 

「さあ、この製品で何か気になることはあるか?」

 

もうすぐ会見も終わる。と思われたその時だった

 

ドガアアアン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

 

会場の近くで爆音が響いた。マスコミたちは慌てふためくがそれをプロフェッサーが鎮めた。爆音がした方を見ると一機のISが降りてきた。奴の仕業か

 

「調子に乗ってんじゃないわよ、ユグドラシル‼︎」

 

ユグドラシルを嫌うIS操縦者。今いる奴は打鉄を纏っているということはIS委員会からの差し金か?ユグドラシルはIS委員会からも嫌われている。IS開発当たり前のこのご時世、それを無視して大企業になった。それが気に食わないのだろう。今の世の中、ISで犯罪してもバックレることができる。女の操縦者だからという理由で。警察も手出し出来ずに黙認される。酷い世の中だ

 

「ユグドラシルなんて所詮ISが来れば何もできない弱小企業なのよ‼︎大体そいつは男の癖にISを動かして、不愉快なのよ‼︎」

 

この襲撃の理由に俺が含まれていたとは、プロフェッサー、どうするつもりだ?

 

 

IS学園

 

皆食堂のテレビでユグドラシルの会見を見ていたが襲撃が起きてざわついていた。中にはユグドラシルも終わりと笑う者もいた

 

そして職員室では教員達も見ていた。すると千冬は

 

「まさか、昨日プロフェッサーが言っていたことは…」

 

 

会場

 

会場は依然と緊迫した状況だ。マスコミ達はこの状況をカメラで撮影している。何というマスコミ魂だろうか。と、くだらないことを考えていたら

 

「おいプロフェッサー、どうせこうなると予測していたんだろ」

 

「ああ、やってくれるかい?駆紋戒斗」

 

「任せろ」

 

すると戒斗は壇上から降りて襲撃者の所へ向かった。まさかこの状況でやるきか?

 

「プロフェッサー、こんなマスコミの前でやらせるのか?」

 

「いいんだよ、最初からこうするつもりだったし」

 

プロフェッサーの考えてることはつくづくわからん

 

 

 

「あら?1人で来るなんて、自分達は弱小企業って言いに来たわけ?」

 

「ふん、そう思っていられるのもいまのうちだ」

 

戒斗は戦極ドライバーを取り出した

 

「はあ?何よそれ?」

 

 

 

IS学園

 

1組の生徒は知っていた。今戒斗が手に持っているものを。

 

「あれは、貴虎と同じ…」

 

「嫌アアア‼︎」

 

「おい、セシリア⁉︎」

 

セシリアは戦極ドライバーを見ただけで斬月のトラウマを思い出した

 

 

職員室では

 

「織斑先生、あれって⁉︎」

 

「まさかユグドラシルはあれを何個も…?」

 

 

 

 

 

 

 

戒斗は戦極ドライバーを装着した。そして俺のとは違うロックシード『バナナロックシード』を取り出し

 

「変身」

 

『バ・ナ〜ナ』

 

バナナロックシードを解錠すると空から巨大なバナナが現れた。戒斗はロックシードを指で回したあと戦極ドライバーにセットしハンガーを閉じた

 

『ロック・オン!』

 

戦極ドライバーからファンファーレが鳴り出した。マスコミ達と襲撃者は何が起こるかわからないでいる。そして戒斗はカッティングブレードを振り下ろした

 

『カモン!』

 

『バ・ナ〜ナアームズ』

 

バナナが戒斗に覆いかぶさり体が別のスーツに変わった。あろうことか戒斗はそのまま少し歩き出した。それを見たマスコミの1人が

 

「バナナ⁉︎バナ…バナナ⁉︎」

 

「バロンだ‼︎」

 

バナナの中で叫んだ。兜も装着されただろう

 

『Knight of Spear!!』

 

バナナが展開しアーマーになった。そして槍『バナスピアー』が現れた。戒斗は

『アーマードライダーバロン バナナアームズ』に変身した

 

マスコミと襲撃者も驚いている。男が謎の姿に変わったのだから。だがどうせ全身装甲のISと思っているんだろう

 

「な、何よそれ…?」

 

「アーマードライダーバロンだ。かかって来い」

 

「調子に乗ってんじゃないわよ‼︎」

 

襲撃者がバロンに迫ってきたが動く気配が無い。受け止めるつもりなのだろう

 

「ふん‼︎」

 

やはり受け止めた

 

「なっ⁉︎」

 

「セイッ‼︎」

 

バロンはバナスピアーで奴を叩いた。そう、叩いた。槍なのに叩いた

 

「うあっ‼︎」

 

「ふん、ハアアァー、セヤッ‼︎」

 

やはり叩いた。槍で叩いた。むしろ槍を剣のように使ってる。奴は打鉄、接近戦を強いられてる。攻撃されても近づかなければ自分が攻撃出来ない。そんな状況だ。

 

「ふん、お前の言う弱小企業にやられる気分はどうだ」

 

「ふざけんじゃないわよおおー‼︎」

 

奴はまた接近するがもはやワンパターンだ。バロンはカウンターを浴びせた

 

「セイッ‼︎」

 

「うあああ‼︎」

 

「ふん、雑魚が。これで終わりだ」

 

バロンはカッティングブレードを3回降ろした

 

『バナナ スパーキング‼︎』

 

するとバナスピアーに巨大なバナナのエネルギー体が現れた

 

「ハアアァー‼︎」

 

バロンはそれを振り、相手に叩きつけ、さらにそれで相手を突いた。まさか必殺技でやっと槍らしくするとは思わなかった

 

「キャアアーーー‼︎」

 

『スピアビクトリー』を食らった女のISは粉々に砕けた。戒斗の奴、容赦ないな

 

「ぐっ、そんな…?」

 

女はISが壊れたこと、そして、男に負けたことに驚愕した。するとバロンは変身解除し女に近づいた

 

「所詮貴様はISに頼っていただけらしいな。その結果がこのザマだ。失せろ‼︎負け犬‼︎」

 

そう言われ女は逃げ去った。さすが戒斗だ。だが今の戦いは全国に放送されてしまった。プロフェッサー、どうするんだ?と思っていたらカメラを集めた

 

「国民の民、私はユグドラシルの戦極凌馬だ。今のは私が開発したアーマードライダーだ。あれは今のような襲撃に備えて造った、いわば自衛用だ。だから売り渡す気は無い。欲しいと思っても無駄だからね。IS委員会、これが気に食わなかったら襲撃してもいいけど、相応の覚悟で来ることだね」

 

まさかの、アーマードライダーが公表された

 

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