バカと女神とゲルテナと   作:東雲兎

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Q:そんな文才で大丈夫か?

A:大丈夫だ問題ない(フラグ

前回の話の内容のクオリティの低さに絶望した!


第二画目

深く、深く…堕ちてゆく。

底の見えぬ海をただひたすらに堕ちて、堕ちて

 

ーーもしかしたら一生このまま堕ち続けるのかもしない

 

ずいぶんと堕ち続けて、弱気になってきているようだ。

脳裏に会ったばかりの彼女の姿がよぎる

 

ーーイヴちゃんも頑張っているかもしれないのに弱気になっていられるか

 

そう考えて下の方を睨み付ける

 

ーー刹那、光が彼の視界全てを覆った

 

「ーッ」

その眩しさに明久は思わず目を庇う、深海という暗闇に慣れていた目は光をまともに認識しない

ぼやける視界に、涙が更に追い打ちをかける

手で擦ったり、少し時間をかけて視野が0の目を慣らしてゆく

 

そして彼の目が世界を認識するとそこには、不気味としか言いようのない場所だった。

変な色の床、そこに何か落ちている。

階段を降りてその何かを拾った

 

「ーパレットナイフってやつ?ー」

 

久しぶりに出した声の為、少々嗄れた声になってしまっていた

パレットナイフをポケットに入れておき、二、三度ほど咳してから、後ろへと振り返るとーー階段が無くなっていた。

 

「帰れないってことか」

 

ただ、前に学校のとあるウサギの髪飾りをした女の子がいっていた、入り口があるなら出口もあると。

いまはそれを信じるとしよう。まずはどうするかと前方にある赤と青、それぞれの絵画を見つめながら考える。

 

ふと、青い絵の具の足跡が右の方へと続いていることに気がついた

誰かがこの先に待っているのかもしれない

 

「大きさから、イヴちゃんのじゃないな。ー他に手ががりとか無いし、いくしかないね」

 

「大丈夫」そう言いながら、十分周りに注意を払いつつ、その足跡を辿る。

ただ、彼の大丈夫という言葉は自分に言い聞かせている言葉、所謂自分で自分を勘違いさせることだつまり吉井明久はーーーー

 

「あ」

 

辿っていったその先には花瓶に花が一輪活けてあった

 

「白いー薔薇?なんだよね」

 

明久には花の知識は雀の涙程しかない、彼も薔薇自体は知っていても、色は赤という固定観念を持っているのだ。

 

閑話休題

 

その薔薇は、ざっと数えても20枚は超えている。

触って見た感じ本物だろう。もっと間近に見るために花瓶から取り上げる。舐め回すように見るが、何も分からない

試しにと花びらを一枚千切ってみた、その刹那、明久の身体を少し痛みが駆けた。「ウギッ!?」いきなりの刺激に薔薇を落としてしまう。

 

「なんだ…これ、もしかしてこの花びらを千切ったら僕にダメージがくるの?」

 

彼は、まるでゲームみたいだと呻いた。そして、この考えは正確ではないが的はずれというわけでもないと直感で悟っていた。ダメージがくるということはここに置いておけば、あの絵画の嫌がらせに使われるかもしれない。そう考えて、薔薇を拾い、パレットナイフとは違うポケットに入れておく。

しまった後に顔を上げると薔薇の活けてあった花瓶が置いてある机の奥にトビラがあったことに気がついた。

よく見れば、足跡もそちらに続いていた。ならば机をどかそうと手をかけた

 

「フンヌッ!」

 

机が床と擦れて音を立てながら右に動いた

これにより、はれてトビラを開けられる。そう思い、ドアノブに手をかけたところである考えが頭をよぎった。

これはーー罠なのではないかと。根拠のない予想だが、思い違いだと断じることが彼にはできなかった。

ドアノブを握ろうとした手は小さく震えている。

ーーどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようーー

ふと震えている手の指の爪が一枚剥げているのが目に入った。そしてそれを皮切りにある言葉を思い出し、口に出す。

 

「“大丈夫”」

 

その言葉を口にした途端、手の震えは収まった

 

「そうだ、先生も言ってたじゃないか、墓穴に入らんばなんとかって。うん、だから“大丈夫”!」

 

彼の間違いを訂正する友人は今いない、明久はひとりでこの恐怖と闘わなくてはならない。

だからこそか、その恐怖を誤魔化すのはーー

 

明久は腹をくくり、目の前のトビラのドアノブを回して、部屋へと入った。

 

まず目に入ったのは、変な顔した女性の絵画、よく見れば

額縁から髪が出ている。要するに怖い。

その絵の女性と目を合わせないようにしながら部屋を見渡すと、絵画のある壁に張り紙が、そしてその下に手帳と思われる小さい冊子が落ちていた

 

絵画の近くなのであまり行きたくはないが、見るしかないと極力、絵画を意識しないように壁へと近づきまずその張り紙から読んだ

 

「『そのバラ ?ちる時 あなたも?ち果てる』…くっそ、こんなときイヴちゃんがいてくれたら」

 

口にしたそれは、明久自身に孤独を実感させてしまい、不安が彼の中で生まれる。首を振ってその不安をなかったことにする。

 

次に手帳を手にしたーー瞬間、絵画から垂れていた髪が明久の腕に絡みついてきた。

 

「うぁっ!?くそ、離れろ!」

 

とっさにポケットの中からペインティングナイフを取り出し女性の髪へと振り下ろす。必死に振るい続けて絡みついている髪が少なくなったところで力任せに腕を引き抜き、一目散に部屋から逃げ出した。

転げるようにドアから飛び出したあと、とっさに背後を見ると

ーートビラの隙間から髪が迫ってくるのが見えてしまった。

悲鳴をあげながらドアを蹴飛ばして完全に締めてやる

 

 

 

明久は肩で息をしながら、片手に握る戦利品をみた表紙にアルファベットが書かれている。

 

「だ、たぶりゅーいーあいえすえすえすでぃーあいえーあーるわい?えっとヴェイッススヂアリー?」

 

必死に頭を回転させながら、解読しようとしたが、外国語どころか日本語もよく間違えている彼が、できるはずがない。数秒後に挫折してしまった。

仕方なく中身を見る事になり、初めのページをひらく

 

「えー『この本に美術館に迷い込んだ者たちをのちに襲う苦難を越えるヒントを記す』……これって僕よりも前に訪れた人のものなのかな?」

 

これは心強いと思って、手帳への見方を変えた

よく見れば、表紙の裏にアルファベットが刺繍されている

 

「もしかしてこれが持ち主の名前なのかな…?えっと、ぎ、ぎ、ぎゃ、ぎゃりー?」

 

 

 

 

 

 

ーーーのちにこの手帳が彼の運命を大きく変えることになる。それが彼にとって幸か、不幸かは定かではないがーー

 

 

 




白い薔薇の花言葉は無邪気で、明久にぴったりだったので決めました

明久の体力は6、そして花びらの枚数は30、

つまり明久か1ダメージを受けると、5枚の花びらが散ると言う事に設定しています

ちなみにイヴは25枚です

今回の話でちょっとは内容が厚くなったと思いたいです
それでは失礼します(=゚ω゚)ノ
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