ここは1軒の店。ここは隠れた名店である。
「いらっしゃい!」
「お~大将」
やって来たのは、1人の男である。
「釈迦堂さん、来るのはいいですけど、仕事は見つかったんですか?」
釈迦堂「あぁ?お前もアイツ等みたいな事言うなよ」
「そりゃそうでしょ。いい加減ツケも貯まってきてますよ?」
釈迦堂「もうちょっと待ってくれ!もうすぐ金が入るから!!」
年下に頭を下げて待ってもらうように交渉する大人。なんとも言えない光景である。
「全く・・・早くしてくださいよ」
釈迦堂「ヘヘヘッ、わ~ってるよ」
すると青年は、タッパーを幾つか袋に入れて釈迦堂に渡した。
「はい、今日の残りですけど皆で食べてください」
釈迦堂「いつもわりぃな♪」
「そう思うなら、早く仕事を探してツケを払ってください」
呆れながら釈迦堂に言う青年。
釈迦堂「だから払うって言ってるだろ。後、辰がまた店を手伝いたいから、連絡くれってさ」
「・・・情けない大人だ。少しは辰子さんや亜巳さんを見習ってほしいですね」
釈迦堂「あ~あ~!聞こえねぇな!!んじゃ、ありがたく戴いてくぜ♪飛翔」
そして釈迦堂は帰っていった。飛翔も、今日は店仕舞いにして家に帰るのであった。翌朝、学校に向かうといつも通り賑やかな2年F組である。
飛翔「おはよ~」
「おはようございます川盛くん」
「おはよ~川盛くん」
飛翔「委員長も小笠原さんもおはよう。そうだ、熊ちゃん!」
熊飼「ん?どうしたの?」
飛翔「新作作ったんだけど、よかったら食べて感想くれないかな?熊ちゃんはグルメだし、そこら辺の人より的確なアドバイスくれるから」
熊飼「そうなの?嬉しいな♪それじゃあ、遠慮なく」
飛翔が作った物を食べる。
熊飼「モグモグ・・・うん、とても美味しいね♪」
飛翔「そう?一応女性向けに作ったデザートなんだけど」
熊飼「女性向けか~。なら、もう少しフルーツを増やして、砂糖は減らした方がフルーツの味が引き立つよ?」
飛翔「なるほど・・・ありがとう熊ちゃん。やっぱり熊ちゃんに頼んで正解だわ♪」
熊飼「こっちも、美味しい物を食べさせてもらって嬉しいよ」
すると、風間ファミリーのメンバーがやって来た。
大和「また試作品か?」
飛翔「大和、そうだよ。熊ちゃんに頼めば間違いないからね」
大和「たしかにな」
一子「いいな~・・・美味しそうだわ」
一子は、物欲しそうに試作品を見る。
飛翔「ハハハッ♪よかったら食べる?女性の感想も聞きたいしね」
一子「いいの!?わ~い!ハグハグ・・・」
飛翔「よかったら、委員長や小笠原さんもどうぞ」
真与「いいんですか?」
飛翔「捨てるのも勿体ないんで」
千花「やった~♪川盛君の作る料理美味しいんだよね♪」
2人も飛翔が作ったデザートを食べる。すると、担任の小島梅子先生がやって来た。
梅子「席につけ~!」
千花「ちょっと待って!モグモグ」
女性達は、急いでデザートを食べる。
梅子「またか川盛」
飛翔「ハハハッ・・・スミマセン」
梅子「全く・・・さっさと食べてしまえ」
「「「「は~い」」」」
4人は急いで食べる。そして食べ終わると、自分の席に戻った。
梅子「あまり食べ物を持ち込むなよ。私も食べたくなるだろうが」
飛翔「あはは~。善処します」
梅子「頼むぞ。さて、今年の体育祭だが、水上体育祭に決まった」
一子「今年もって事ね」
京「だね」
クリス「水上体育祭とはなんだ?」
モロ「そう言えば、クリスは初めてだったね」
大和「水上体育祭は、海で行うんだ。そして、水に関する競技を行う。優勝商品も水に関する物が多いな」
クリス「ふむ、そうなのか?」
岳人「今年も水着が見れるぜ♪」
ヨンパチ「写真は俺様に任せておけ!」
梅子「制裁!!」
ヨンパチ「イッテ~!!けど・・・いい!!」
梅子の鞭の攻撃を受けて、悶えながら快感を感じてる福本育郎であった。
梅子「ま~、水上体育祭はまだ先だ」
一子「それもそうね」
梅子「他には特にない。ので、次の授業の準備をしておくように」
そして梅先生は教室を出ていった。授業を受けて昼休み。俺が弁当を食うために屋上に向かっていた。
飛翔「んん~!!いい天気だな。こんな天気の日には、外で食うのが一番だ」
「私もそう思うよん♪」
振り返ると、3年の松永先輩とモモ先輩、そして、武士道プランの1人である葉桜清楚先輩がいた。
百代「よ~飛翔、お前も屋上で昼飯か?」
飛翔「ええ。いい天気ですしね」
清楚「私達もなんだ。よかったら、一緒にどうかな?」
燕「いいね♪」
百代「よかったな飛翔♪美少女達と一緒に食えるぞ♪」
飛翔「ベンチでいいですか?」
俺は無視して、2人とベンチに座る。
百代「無視するなよ~!!」
燕「はいはい、モモちゃんも食べよ」
渋々だが、百代もベンチに座り昼食を食べるのであった。
燕「うわ~!飛翔君のお弁当美味しそうだね♪」
清楚「本当ね」
飛翔「よかったら食べてみます?」
清楚「いいの?」
飛翔「はい」
燕「なら、おかずを交換しようよ。私はこの納豆玉子焼きあげるね」
清楚「じゃあ私は・・・この唐揚げ」
百代「仕方ないな。私はこのキンピラをやろう」
そして皆でおかずを交換する。それぞれ交換したおかずを食べる。すると、女性陣が落ち込んでいた。
飛翔「ちょっ!?マズかったですか!?」
清楚「うんうん・・・違うの」
百代「なんと言うかな」
燕「女として負けた気がするんだ」
その言葉に、飛翔は何も言えなくなったのであった。昼食も終わり4人は話をしている。
燕「けど凄いよね飛翔君」
清楚「そうね。確か独り暮らしなんでしょ?」
飛翔「ええ。親がいないのでそうなりますね」
飛翔の両親は、彼が小さい時に亡くなっている。しかし、両親が残した家と店はそのまま飛翔が受け継いでいる。
燕「そうそう、最近親不孝通りで物凄く美味しい料理屋があるの知ってる?」
清楚「親不孝通り?」
百代「川神市にあるんだが、治安が悪くて警察すら近寄らない場所だ」
清楚「そんな場所があるんだ」
百代「けど、私もその話は初耳だな」
燕「あくまで噂だけどね。なんでも、そこの料理が食べたいが為に、各界の著名人がお忍びで来てるみたいだよん」
飛翔「・・・・・・」
燕の話に、飛翔は黙ったままである。
清楚「飛翔君?」
飛翔「・・・?はい」
清楚「黙り混んでたけど、大丈夫?」
飛翔「はい。心配かけてすみません」
すると、予鈴が鳴ったので各自自分の教室に戻るのであった。