真剣で料理人をやりなさい!?   作:シャト6

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第16話

水上体育祭が終わってから3日後、教室は気まずい雰囲気に包まれていた。原因は・・・

 

小雪「飛翔~」

 

飛翔「はいはい・・・」

 

川神戦役で勝利した結果、ウチのクラスは小雪を指名した。当の本人は、最初は全く理解してなかった。しかし、冬馬が説明すると泣きそうな表情になりながら、嫌がっていた。しかし、ルールはルールなので、小雪はF組へと入ったのだ。

 

大和「これは重症だな」

 

飛翔「当たり前だろ」

 

モロ「飛翔がいるから、何とか耐えてるって感じだね」

 

先程から、ユキは飛翔に抱き付いている。それは、親が子供をあやしてる感じである。

 

飛翔「ったく、よく考えてから言えよな。女子がいいなら、マルギッテでもよかっただろ?」

 

飛翔は、ユキを指名したガクトとヨンパチを見る。すると2人は、気まずそうな表情になる。

 

小雪「飛翔~」

 

飛翔「はいはい」

 

先程から飛翔の名前しか言わないユキ。飛翔は返事をして頭を撫でてやる事しかできない。

 

大和「どうしたものか」

 

考える大和。すると、ウチのクラスに準がやって来た。

 

準「邪魔するぞ」

 

小雪「準~」

 

準「やっぱりか。若に言われて来てみたが・・・飛翔のおかげで、何とか耐えてるな」

 

小雪の姿を見てそう言う。

 

飛翔「師岡にも、同じことを言われたぞ」

 

準「そうか」

 

大和「で、S組の奴がウチに何か用か?」

 

ただ会いに来た訳ではないと思った大和が、準に質問する。

 

準「・・・ユキを返してもらいたい。条件は出来るだけ呑むつもりだ」

 

大和「やっぱりか」

 

予想通りの反応をする大和。確かにこれ以上、小雪をこのままにしておく訳にはいかない。

 

大和「それは、S組の意思とみていいのか?」

 

準「ああそうだ」

 

大和「そうか」

 

そして大和は、委員長に聞く。

 

大和「どうする委員長?」

 

真与「私は、返してあげたいですけど・・・私の独断では決めれません」

 

大和「・・・少し時間をくれ。皆で話し合ってみる」

 

準「分かった。それだけ聞ければ充分だ」

 

そして、ちょうどいいタイミングでチャイムが鳴り、準は教室に帰っていった。それと入れ替わりに、担任の梅先生がやって来た。

 

梅子「席に着け!榊原は・・・そこでいい」

 

何故か諦めた梅先生。理由は、先程から飛翔に抱き付いた体制から、全く離れないからである。最初は注意したが、効果はなく飛翔本人も別にいいと言うので、そのままになっている。もちろん、鉄心の許可はおりている。

 

大和「先生!榊原さんについて、話し合いをしたいんですが?」

 

梅子「む?そうか。なら許可しよう」

 

そして、クラス全体での話し合いが始まった。委員長や女子達は、返してあげた方がいいと言っている。しかし翔一や大和を除いた男子は、返す必要なしと言っている。そして多数決で、返す返さないが半々で、どっちでもいいも何名かいる。

 

飛翔「俺は返してやりたい」

 

大和「飛翔は返す派か」

 

岳人「マジかよ飛翔」

 

飛翔の言葉に、ガクト達男子は反発する。

 

飛翔「マジだ。確かに、川神戦役のルールはあるが、そもそも学業が疎かになれば、本末転倒だろ?」

 

梅子「川盛の言うことはもっともだ」

 

すると、小雪が飛翔に話し掛ける。

 

小雪「ね~飛翔」

 

飛翔「どうした?」

 

飛翔はいまだに抱き付いてる小雪に聞く。

 

小雪「あの人って、しはんだい目指してるんだよね?」

 

飛翔「あの人?」

 

小雪「あの赤い髪の人~」

 

小雪は、一子にむかって指を指しながら言う。

 

飛翔「そうだな。よく覚えてたな」

 

ユキ「ボクの周りで、そう言いながらダンベルあげてたからね~」

 

以外や以外。小雪がそんな事を覚えてるなんて。しかし次の瞬間、小雪の口から言ってはいけない一言が飛び出る。

 

小雪「でも~、あの人じゃ無理だね」

 

その言葉に、当然川神は反論する。

 

一子「何でそんなこと言うのよ!!」

 

小雪「だって、君の実力?じゃ無理だよ」

 

一子「分からないでしょ!!努力すれば報われるわ!!」

 

小雪「どうかな~?」

 

いつもと違い、かなり突っかかる小雪。余程ストレスが溜まってたみたいだな。すると、タイミングを見計らったように、ウチのクラスに冬馬がやって来た。

 

冬馬「でしたら、決闘をしてみては如何ですか?」

 

大和「葵冬馬!?」

 

準「俺もいるぞ」

 

ユキ「トーマ!準~!」

 

2人が来たことによって、飛翔は一瞬で理解する。

 

飛翔(なるほど、冬馬の指示か。けど・・・)

 

飛翔はいまだに怒ってる一子を見る。確かに彼女は、努力を怠らない。しかし、それでも限界はある。小雪の意見を参考にするわけではないが、飛翔も一子が師範代になるのは、今の現状無理だと思っている。

 

大和「既に決闘は、ウチのワン子や榊原が受けてるけど・・・」

 

冬馬「そうですね。もし、それでユキが勝てば、ウチのクラスに返してください」

 

その言葉に、男子は反発しようとするが、直ぐに冬馬は別の条件も言う。

 

冬馬「もしユキが負ければ、私と準もF組へと編入します」

 

千花「あ、葵君ウチのクラス!?」

 

羽黒「マジヤベ~!クワットロが3人とかマジパネ~!!」

 

飛翔「妥当だな。男子の意見は既に聞いてるんだ。次は女子の意見も聞くべきだろ?」

 

俺はガクトやヨンパチに向かって言う。

 

大和「随分と思いきった事をするな。榊原さんを返してもらうだけじゃないんだろ?」

 

既に大和は、冬馬の考えている事に気がついていた。

 

冬馬「さすがは大和君ですね。ええ、こちらが勝った場合はユキと・・・飛翔君をいただきます」

 

その言葉に、F組は騒然とする。

 

千花「ちょっ!?何で川盛君なの?」

 

冬馬「私達は、飛翔君と仲がいいので。ユキも飛翔君が来れば、嬉しいと思うので」

 

小雪「勝てば飛翔も来るの?ボク頑張る~!」

 

嬉しそうに気合いをいれる小雪。

 

大和「ワン子、勝ってくれよ」

 

一子「分かってるわ!絶対に川盛君を渡させはしないわよ!!」

 

鉄心「では、その決闘を受理するぞい」

 

こうして、小雪と一子の決闘が始まるのであった。

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