真剣で料理人をやりなさい!?   作:シャト6

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第17話

2人の決闘は、一子が小雪を押している。

 

一子「ハアアアアアッッッッッ!!」

 

しかしよく見ると、小雪は一子の攻撃を回避している。

 

一子「やるわね!川神流奥義!」

 

奥義を出すとした瞬間、小雪は一子に向かって物凄いスピードで突進した。そして・・・

 

小雪「それ~!」

 

小雪は一子を蹴り飛ばした。

 

一子「ウッ!」

 

そのまま一子は、気を失った。

 

鉄心「そこまで!勝者榊原小雪!!」

 

小雪「トーマ!準!!ただいま~!」

 

勝ってすぐに、小雪は2人に抱き付いた。

 

冬馬「お帰りなさいユキ」

 

準「よく帰ってきたな」

 

3人は仲良さそうに話している。しかし、F組の皆の表情は冴えなかった。小雪が勝ったということは、飛翔もS組に行くということだ。

 

大和「飛翔・・・悪い」

 

大和は飛翔の前に行き、謝った。

 

飛翔「気にするな。別に、2度と会えない訳じゃないだろ?」

 

大和「飛翔・・・」

 

飛翔「けど、それより・・・」

 

飛翔は一子を見る。かなり悲しそうな表情になっている。しかも、百代が一子を慰める前に、小雪に話し掛けていた。

 

飛翔「大和、川神のフォローを頼むぞ」

 

飛翔はそう言い残して、小雪と別れた百代の後を追い掛けた。すると、まゆっちもいた。

 

由紀江「モモ先輩」

 

百代「まゆっちも見てたのか」

 

由紀江「はい。一子さん惜しかったですね」

 

百代「そうだな・・・」

 

まゆっちの言葉に同意する百代。

 

百代「しかし、武の頂に立てるのはほんの一握りだ」

 

由紀江「!!」

 

その言葉に、何も言い返せなかった。

 

飛翔「確かに、頂に立てるのはほんの一握りです」

 

百代「飛翔」

 

由紀江「飛翔先輩」

 

2人は飛翔に気が付く。

 

百代「いたのか」

 

飛翔「ええ。ですが、モモ先輩には失望しました」

 

百代「なんだと?」

 

飛翔の言葉に、百代は顔を強張らせる。

 

飛翔「貴方は、武人である前に川神の姉ですよね?それが、妹には言葉をかけないで、ユキに声をかけた。武人としては、正解と思いますが、姉としては失格です!!」

 

百代「!!」

 

その言葉は、百代の心に深く突き刺さる。

 

飛翔「失望しましたよモモ先輩」

 

飛翔はそう言い残して去る。しかし、百代はそれを止めて叫ぶ。

 

百代「お前に・・・お前に何が分かる!!」

 

飛翔「・・・・・・」

 

その言葉に、歩みを止める飛翔。

 

百代「確かに声をかけなかったのは私が悪い。だが、私は次期川神院総代として、ワン子の実力を見定める必要があるんだ!!」

 

飛翔「・・・・・・」

 

その言葉に、飛翔は百代の方を振り返る。

 

飛翔「総代・・・師範代。そんなのは二の次ですよ。家族なら、まずは負けた妹を慰めるのが普通では?」

 

百代「・・・!?」

 

飛翔の言葉に、百代は驚く。

 

飛翔「そんなに武が大切ですか?負けた家族を励まさず、勝った相手に話し掛けるのが正しいなら武なんか必要ない。モモ先輩…貴方は家族として…いえ、人として最低です」

 

百代「……」

 

飛翔の言葉に、百代は暫くなにも言えなかった。そしてようやく重い口を開いた。

 

百代「確かに…そうだな。私は、ワン子の姉失格だな」

 

飛翔「・・・すみません。出すぎた真似をしました」

 

百代「いや、お前の言う通りだ。ありがとう」

 

百代は飛翔にお礼を言う。

 

百代「飛翔、お前に聞きたい事がある」

 

飛翔「なんですか?」

 

百代「ワン子は・・・家の妹川神一子は、川神院の師範代になれるか?」

 

その言葉を聞いて、飛翔は黙る。百代が飛翔に意見を求めたからである。

 

飛翔「・・・俺が言ってもいいんですか?」

 

百代「・・・ああ」

 

頷く百代を見て、飛翔は正直に応えた。

 

飛翔「…はっきりと言えば、今では川神は師範代になれませんね」

 

百代「やはりそうか」

 

百代は、飛翔の答えに覚悟してたとはいえ、辛かった。

 

飛翔「見たところ、川神は努力であそこまでの強さを手にいれた。ですが、俺が見たところ川神は、川神の流派にあっていない気がします」

 

百代「ウチの流派にあっていない?」

 

飛翔「ええ」

 

由紀江「どういう事ですか?」

 

飛翔の言葉に、百代とまゆっちが聞く。

 

飛翔「川神は、スピードが基礎になっています。ですが、川神流派はそのスピードを時に殺してしまっています」

 

百代「そうなのか?」

 

飛翔「ええ。それに、おそらく川神は頭で考えるより、直感で動いてると思います。それは生まれ持った才能ですが、ここでも川神流派が邪魔をしてます」

 

由紀江「なるほど」

 

飛翔の言葉に百代とまゆっちは頷く。

 

飛翔「そして、最大の欠点は川神を教えてる師範代ですね」

 

百代「なに?」

 

その言葉に、百代は疑問を浮かべる。

 

飛翔「多分ですが、川神を教えてる人は、かなり頭が堅いと思います。基礎は完璧ですが、ここにいる3人みたいに壁を越えるとなると、教える人によっては無理ですね」

 

百代「つまり、ルー師範代にも問題があると」

 

百代は一子の師匠であるルーの事を言う。

 

飛翔「おそらくは。ですが、これはあくまで俺が思った感想です。どうするかは、本人次第ですよ。それでは」

 

そして飛翔は、新しいクラスS組に戻るのであった。その後ろ姿を百代とまゆっちは見送ることしか出来なかった。

 

百代「・・・どう思うまゆっち」

 

百代はまゆっちに意見を求める。

 

由紀江「私は・・・飛翔先輩の言うことは正しいと思います。武を教わるにも習得するにも、相性があります。そして、一子さんの動きを川神流派が邪魔しているのも事実と思われます」

 

百代「そうか・・・」

 

まゆっちからも、飛翔と同じ答えをもらった百代は、これからどうするか考えるのであった。一方飛翔は、S組に来ていた。

 

英雄「よく来たな飛翔!歓迎するぞ!!」

 

あずみ「これから、宜しくお願いしますね☆」

 

マルギッテ「まさか、貴方と同じクラスになるとは思いませんでした」

 

冬馬「これから宜しくお願いしますね」

 

準「お前がいれば、ユキも喜ぶ」

 

小雪「わ~い!飛翔と一緒だ~!!」

 

弁慶「よろしくね~」

 

小雪と弁慶は、歓迎しながら飛翔に抱き付く。

 

飛翔「離れなさい!」

 

与一「姉御がここまで大人しくなるとは・・・兄貴と呼ばせてくれ!!」

 

飛翔「何故に!?」

 

与一のブッ飛んだ発言に、驚く飛翔であった。

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