皆と仲良く遊ぶために、浅瀬でボール遊びをしている。何故か李さんとステイシーさんも混ざっていたけど。
燕「いっくよ~!そ~れ!!」
由紀江「はい!」
弓子「いくで候」
ステイシー「ロックにいくぜ~!!」
百代「そりゃ~!!」
百代が放ったボールは、物凄い勢いで飛翔に襲い掛かる。
飛翔「どわっ!」
なんとか避けるが、当然バランスを崩して海に潜ってしまう。
飛翔「プハ~!!モモ先輩!」
俺はモモ先輩に文句を言う。しかしモモ先輩は、プイッと顔をそらす。
飛翔「全く」
李「大丈夫ですか?」
飛翔「いえ、すみません李さん」
俺は李さんの手を握る。しかし、李さんもバランスを崩して、俺にもたれ掛かりそのまま再び海の中へ。
飛翔「プハ~!!」
李「も、申し訳ありません!」
飛翔「大丈夫ですよ。気にしないでください」
俺は笑顔で許す。
李「///」
李さんもモモ先輩みたいに、俺から顔をそらす。何で?
燕「飛翔君・・・」
すると、背後からゾクリと気配を感じた。ゆっくり振り返ると、何故か機嫌の悪い燕先輩を始めとする皆がいた。
飛翔「えっと・・・」
清楚「いつまで引っ付いてるのかな?」
見ると、俺と李さんはいまだ抱き合ったままである。お互い気付いて離れた。
飛翔「いや・・・これは」
小雪「ど~ん!」
すると、小雪が飛翔の背中に勢いよく抱き付く。
飛翔「ユキ!?」
小雪「ウエ~イ!」
飛翔「離れなさい!!」
小雪「嫌だよ~!!」
当然そんなやり取りを、黙ってみてるはずもない。
辰子「ズルいよ飛翔君~。私も~」
辰子さんも、抱き付いてくる。
弁慶「私も忘れてもらっちゃ困るよ~」
飛翔「べ、弁慶まで!?」
由紀江「あうあう・・・」
松風『まゆっち!ここは流れに乗って抱き付くんだ!!』
由紀江「ま、松風!?」
何言ってんの松風!?まゆっちを煽ってるんじゃないよ!!すると、さっきよりも更に燕先輩や弓子先輩の表情が怖かった。
飛翔(こわっ!!)
俺はまともに見ることが出来ないので、燕先輩達から顔を反らした。すると当然横には、抱き付いてる辰子さんがいるので、お互いの顔が近くなる。
飛翔(何処を向いても、まずいじゃん!!)
そんな事を思っていると、李さんから助け船が出る。
李「皆様、昼食のご用意ができましたので」
俺は心の中で助かったと思い、李さんに向かって軽くお辞儀をした。そして俺達は砂浜に行く。
英雄「フハハハハ!!たまには庶民が口にする物を食べてみるのも悪くない!!」
冬馬「ここでも、九鬼のメイドさんが作っているのですね」
飛翔「英雄」
俺は英雄に話し掛ける。
飛翔「折角だし俺が作るよ。だから、鉄板なんかの道具を全部浜辺に出してほしい」
英雄「おおっ!飛翔が作るのか!!あずみよ!すぐに用意せよ!!」
あずみ「はい英雄様~☆」
小雪「わ~い!飛翔のご飯が食べれるよ~!!」
そして、材料や道具が浜辺に運ばれる。
李「川盛様、必要な材料などはありますか?」
飛翔「えっと・・・」
九鬼が用意した材料を見る。焼きそばの麺、キャベツ、玉葱、牛肉、豚肉、モヤシ、卵、ピーマン、人参等々。
飛翔「充分ですね。後は、肉とかを刺す串がほしいですね。それとヘラ」
李「すぐご用意致します」
李さんが、道具を取りに行ってる間に、火を興しておく。戻ってきた李さんから、道具を受け取り、肉や野菜を串に刺す。そして焼いている間に、隣で焼きそばを作る。
英雄「うむ!流石の手際だ!!九鬼にほしいものだ!!」
飛翔「ん~、それは遠慮するよ。自由に料理できた方が楽しいし」
英雄「フハハハハ!!フラれてしまったな!しかし、我は諦めぬぞ!!」
飛翔「俺の気が変わる事は、当分ないと思うぞ?」
そんな話をしながらでも、飛翔の手は動いていた。
準「話しながらでも、調理できるってどんなんだよ!」
冬馬「それに、話しながらでも手を抜いていませんからね」
準「すげ~な」
飛翔のそんな光景を見ていた2人であった。そして・・・
飛翔「出来たぞ~」
料理が完成したので、飛翔は皆を呼ぶ。
百代「やっとできたか」
一子「私もうお腹ペコペコよ!」
飛翔「悪かったな。自由に食べてくれ」
『いただきます!』
そして皆食事を始めた。飛翔がよそった焼きそばを李達が配っていく。
小雪「おいし~」
冬馬「ええ、素晴らしい味付けですね」
準「ホントお前の料理は旨いな」
焼きそばを食べながら、ユキ達が褒める。
弓子「ソースも濃くなくて、程好い味付けで候」
清楚「うん♪」
燕「納豆をかけても美味しいよん」
いつの間にか、飛翔が作った焼きそばに納豆をかけてる燕。
モロ「どこから出したの!?」
飛翔「いつの間にか、クーラーボックスに入ってた」
あずみ「松永納豆は、九鬼でも使わせていただいていますので☆」
なるほど、だから入ってたのか。材料は九鬼が用意したし。
クリス「美味しいぞマルさん!」
マルギッテ「そうですねお嬢様」
一子「コラクリ!野菜も食べなさい!!」
忠勝「おい一子、口にソースついてんぞ。ったくガキかよ」
野菜を食べないクリスの皿に、野菜を置いていく一子。その一子の口を文句を言いながらも拭いてあげる忠勝。
クリス「うっ・・・」
飛翔「野菜も食べろよクリス。じゃないと、デザートをあげないぞ」
クリス「わ、分かった」
飛翔にとどめをさされて、渋々野菜を食べるクリス。
大和「けど、ホントに凄いな」
飛翔「なにがだ?」
俺は大和に聞く。
モロ「話しながらでも、お肉や野菜を焼いているスピードが凄すぎるよ」
見ると、飛翔は会話をしながらでも、肉や野菜をテキパキと焼いている。
飛翔「いいからいいから。俺が後で食べるからさ」
岳人「お前がそう言うなら、別にいいけどよ」
飛翔「たらふく食べてよ」
そう言いながら、作業に戻る。
英雄「うむ!飛翔が作ると、こうも変わるか!」
あずみ「ホントですね」
李「私達が作るより美味しいです」
ステイシー「そうですね(ロックなほどウメ~!)」
飛翔「そう言って、喜んで食べてくれるから、俺は嬉しいんですよ」
見ると、あずみ達を始めとする全員が、笑顔で飛翔の作った料理を食べていた。
英雄「なるほど!料理人冥利に尽きると言うわけか」
飛翔「大袈裟な気もするけど、そうかもしれないな」
英雄の言葉に、納得する飛翔であった。