真剣で料理人をやりなさい!?   作:シャト6

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第22話

皆と仲良く遊ぶために、浅瀬でボール遊びをしている。何故か李さんとステイシーさんも混ざっていたけど。

 

燕「いっくよ~!そ~れ!!」

 

由紀江「はい!」

 

弓子「いくで候」

 

ステイシー「ロックにいくぜ~!!」

 

百代「そりゃ~!!」

 

百代が放ったボールは、物凄い勢いで飛翔に襲い掛かる。

 

飛翔「どわっ!」

 

なんとか避けるが、当然バランスを崩して海に潜ってしまう。

 

飛翔「プハ~!!モモ先輩!」

 

俺はモモ先輩に文句を言う。しかしモモ先輩は、プイッと顔をそらす。

 

飛翔「全く」

 

李「大丈夫ですか?」

 

飛翔「いえ、すみません李さん」

 

俺は李さんの手を握る。しかし、李さんもバランスを崩して、俺にもたれ掛かりそのまま再び海の中へ。

 

飛翔「プハ~!!」

 

李「も、申し訳ありません!」

 

飛翔「大丈夫ですよ。気にしないでください」

 

俺は笑顔で許す。

 

李「///」

 

李さんもモモ先輩みたいに、俺から顔をそらす。何で?

 

燕「飛翔君・・・」

 

すると、背後からゾクリと気配を感じた。ゆっくり振り返ると、何故か機嫌の悪い燕先輩を始めとする皆がいた。

 

飛翔「えっと・・・」

 

清楚「いつまで引っ付いてるのかな?」

 

見ると、俺と李さんはいまだ抱き合ったままである。お互い気付いて離れた。

 

飛翔「いや・・・これは」

 

小雪「ど~ん!」

 

すると、小雪が飛翔の背中に勢いよく抱き付く。

 

飛翔「ユキ!?」

 

小雪「ウエ~イ!」

 

飛翔「離れなさい!!」

 

小雪「嫌だよ~!!」

 

当然そんなやり取りを、黙ってみてるはずもない。

 

辰子「ズルいよ飛翔君~。私も~」

 

辰子さんも、抱き付いてくる。

 

弁慶「私も忘れてもらっちゃ困るよ~」

 

飛翔「べ、弁慶まで!?」

 

由紀江「あうあう・・・」

 

松風『まゆっち!ここは流れに乗って抱き付くんだ!!』

 

由紀江「ま、松風!?」

 

何言ってんの松風!?まゆっちを煽ってるんじゃないよ!!すると、さっきよりも更に燕先輩や弓子先輩の表情が怖かった。

 

飛翔(こわっ!!)

 

俺はまともに見ることが出来ないので、燕先輩達から顔を反らした。すると当然横には、抱き付いてる辰子さんがいるので、お互いの顔が近くなる。

 

飛翔(何処を向いても、まずいじゃん!!)

 

そんな事を思っていると、李さんから助け船が出る。

 

李「皆様、昼食のご用意ができましたので」

 

俺は心の中で助かったと思い、李さんに向かって軽くお辞儀をした。そして俺達は砂浜に行く。

 

英雄「フハハハハ!!たまには庶民が口にする物を食べてみるのも悪くない!!」

 

冬馬「ここでも、九鬼のメイドさんが作っているのですね」

 

飛翔「英雄」

 

俺は英雄に話し掛ける。

 

飛翔「折角だし俺が作るよ。だから、鉄板なんかの道具を全部浜辺に出してほしい」

 

英雄「おおっ!飛翔が作るのか!!あずみよ!すぐに用意せよ!!」

 

あずみ「はい英雄様~☆」

 

小雪「わ~い!飛翔のご飯が食べれるよ~!!」

 

そして、材料や道具が浜辺に運ばれる。

 

李「川盛様、必要な材料などはありますか?」

 

飛翔「えっと・・・」

 

九鬼が用意した材料を見る。焼きそばの麺、キャベツ、玉葱、牛肉、豚肉、モヤシ、卵、ピーマン、人参等々。

 

飛翔「充分ですね。後は、肉とかを刺す串がほしいですね。それとヘラ」

 

李「すぐご用意致します」

 

李さんが、道具を取りに行ってる間に、火を興しておく。戻ってきた李さんから、道具を受け取り、肉や野菜を串に刺す。そして焼いている間に、隣で焼きそばを作る。

 

英雄「うむ!流石の手際だ!!九鬼にほしいものだ!!」

 

飛翔「ん~、それは遠慮するよ。自由に料理できた方が楽しいし」

 

英雄「フハハハハ!!フラれてしまったな!しかし、我は諦めぬぞ!!」

 

飛翔「俺の気が変わる事は、当分ないと思うぞ?」

 

そんな話をしながらでも、飛翔の手は動いていた。

 

準「話しながらでも、調理できるってどんなんだよ!」

 

冬馬「それに、話しながらでも手を抜いていませんからね」

 

準「すげ~な」

 

飛翔のそんな光景を見ていた2人であった。そして・・・

 

飛翔「出来たぞ~」

 

料理が完成したので、飛翔は皆を呼ぶ。

 

百代「やっとできたか」

 

一子「私もうお腹ペコペコよ!」

 

飛翔「悪かったな。自由に食べてくれ」

 

『いただきます!』

 

そして皆食事を始めた。飛翔がよそった焼きそばを李達が配っていく。

 

小雪「おいし~」

 

冬馬「ええ、素晴らしい味付けですね」

 

準「ホントお前の料理は旨いな」

 

焼きそばを食べながら、ユキ達が褒める。

 

弓子「ソースも濃くなくて、程好い味付けで候」

 

清楚「うん♪」

 

燕「納豆をかけても美味しいよん」

 

いつの間にか、飛翔が作った焼きそばに納豆をかけてる燕。

 

モロ「どこから出したの!?」

 

飛翔「いつの間にか、クーラーボックスに入ってた」

 

あずみ「松永納豆は、九鬼でも使わせていただいていますので☆」

 

なるほど、だから入ってたのか。材料は九鬼が用意したし。

 

クリス「美味しいぞマルさん!」

 

マルギッテ「そうですねお嬢様」

 

一子「コラクリ!野菜も食べなさい!!」

 

忠勝「おい一子、口にソースついてんぞ。ったくガキかよ」

 

野菜を食べないクリスの皿に、野菜を置いていく一子。その一子の口を文句を言いながらも拭いてあげる忠勝。

 

クリス「うっ・・・」

 

飛翔「野菜も食べろよクリス。じゃないと、デザートをあげないぞ」

 

クリス「わ、分かった」

 

飛翔にとどめをさされて、渋々野菜を食べるクリス。

 

大和「けど、ホントに凄いな」

 

飛翔「なにがだ?」

 

俺は大和に聞く。

 

モロ「話しながらでも、お肉や野菜を焼いているスピードが凄すぎるよ」

 

見ると、飛翔は会話をしながらでも、肉や野菜をテキパキと焼いている。

 

飛翔「いいからいいから。俺が後で食べるからさ」

 

岳人「お前がそう言うなら、別にいいけどよ」

 

飛翔「たらふく食べてよ」

 

そう言いながら、作業に戻る。

 

英雄「うむ!飛翔が作ると、こうも変わるか!」

 

あずみ「ホントですね」

 

李「私達が作るより美味しいです」

 

ステイシー「そうですね(ロックなほどウメ~!)」

 

飛翔「そう言って、喜んで食べてくれるから、俺は嬉しいんですよ」

 

見ると、あずみ達を始めとする全員が、笑顔で飛翔の作った料理を食べていた。

 

英雄「なるほど!料理人冥利に尽きると言うわけか」

 

飛翔「大袈裟な気もするけど、そうかもしれないな」

 

英雄の言葉に、納得する飛翔であった。 

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