KOS開催当日。七浜は人で溢れていた。
飛翔「凄い人の数だな」
周りを見れば人、人、人だ。さすがは、九鬼が主催してるだけはあるな。
総理「・・・なので、この様な場所に来れて嬉しく思います」
総理は、開催に向けて演説をしている。
燕「大変だね~」
弓子「そうだよね。この後は、選手として参加するんだもんね」
すると、演説が終わって俺達の所に総理がやって来た。
由紀江「お疲れ様です」
総理「おう。ここからは、俺も1選手だ」
飛翔「何でもありがルールですしね。気を付けるにこしたことはないですよ」
刀を持ちながら、飛翔は皆に言う。
弓子「そうで候な」
燕「だね。生きてたら問題ないからね。その言葉を理解してたら、問答無用で襲ってくる人が多そうだね」
由紀江「はい。気を引き締めましょう」
総理「そうだな。だが・・・」
総理は飛翔が持っている刀を見る。
総理「由紀江ちゃんが持ってる刀より長いな」
飛翔「ええ。父さんの形見ですし。扱えるようになるまで、物凄い歳月を費やしましたし」
総理「だろうな」
すると、祭壇に九鬼揚羽が出てきた。
揚羽「フハハハハ!!九鬼揚羽である!!」
飛翔「いつも元気だな~」
そう思いながら、説明を聞いている。
揚羽「これより、武の祭典KOSの開催を宣言する!!それでは・・・戦いの説明をしよう!」
そしてルールの説明が始まる。戦いはなんでもありで、武器の使用もでき死に繋がらなければ、何処を狙ってもいいそうだ。
揚羽「リングはここ七浜と、隣町の川神市の大地とする!!」
由紀江「えっ!?大地がリングなのですか」
飛翔「だろうな」
燕「うん。これ程の人数を入れれる場所はないと思うよん」
揚羽「そして、戦いの期間は3日間である!敵と出会えば戦闘開始だ!!食事をしてようが、寝ていようが常に戦闘だ!!油断してると、あっという間にやられるぞ?」
弓子「3日間は、本当に油断できないで候」
弓子言葉に、全員が頷いていた。
揚羽「そして、戦わない時のルールだが、これには処刑人を用意した。それは我と・・・」
そこまで言うと、揚羽の後ろから人が出てきた。
鉄心「川神鉄心じゃ、よろしくのう。・・・って見た顔多ッ!!」
1人目は川神鉄心。
ルー「頑張ってるかネ?」
2人目はルー・イー。
百代「川神百代だ!」
飛翔「なるほど。モモ先輩は処刑人って事か」
3人目は、モモ先輩だ。
天衣「橘天衣だ」
由紀江「天衣さん、処刑人として参加しているのですね」
4人目は橘天衣。揚羽に誘われたってこの事か。
揚羽「以上この5名が処刑人だ。そして・・・」
揚羽が説明している間に、何組のチームは移動していた。
弓子「あれ?何組か移動してるで候」
飛翔「ん?」
俺はユミ先輩の先を見る。すると、大和やS組の担任の宇佐美先生達が移動していた。
総理「なんか嫌な予感がするな」
飛翔「そうですね。俺達も説明を聞きながら移動しましょう」
燕「だね」
そして俺達も移動する。
揚羽「最後に、禁止事項をあげておこう。七浜市と川神市から出たチームは即失格。一般人を攻撃し、負傷させても失格!そして、戦う相手を殺しても失格である!!この事を努々忘れるな」
そこまで説明した。そしてついに・・・
揚羽「それでは、はじめ!!!!」
一子「へっ?」
どうやら、まだ事態を把握できていないようだ。
揚羽「ボーッとしてて良いのか?」
百代「もう始まってるぞ」
百代にそう言われて、離れてる連中以外は、ようやく動き出す。それと同時に、各チームが戦いを始めたのであった。既に離れてる飛翔達は・・・
総理「やっぱりこうなったか」
飛翔「始まりの合図がいきなりとは・・・揚羽さんらしいと言えばらしいな」
燕「うわ~。銃撃戦になってるみたいだね」
弓子「離れて正解で候」
由紀江「そうですね」
取り合えず、密集してる集団から離れて正解だった。
燕「これからどうする?」
燕が、これからの行動について聞く。すると、銃声だけではなく、爆発音まで聞こえてきた。
飛翔「いやいや・・・さすがに爆弾はやり過ぎだろ!?」
弓子「本当に、あそこだけ戦争みたいで候・・・」
弓子の言葉に、全員が頷いていた。
飛翔「取り合えず、見晴らしのいい場所をさがそう」
由紀江「そうですね。戦わないと、処刑人が来てしまいますし」
取り合えず俺達は、高台へと向かった。その時、七浜公園から物凄い重圧を感じた。そして・・・
「有象無象ども!!!!散りな!!!!」
そんな声が聞こえたのであった。
燕「な、何今の声!?」
由紀江「あの声は・・・麗子さんです」
飛翔「麗子さんって、まゆっちがお世話になってる寮母さんだよな?」
以前お邪魔した時に会ってるので、どんな人かは知っている。けど、あそこまで凄い重圧を出す人はそうそういない。そんな事を思いながら、高台へ到着した。
飛翔「ここなら、上から見下ろせるからな」
由紀江「そうですね」
総理「それより、お前さん達は何で戦うんだ?由紀江ちゃんや飛翔は分かるが・・・」
総理は、皆の武器を確認しておく。
燕「私は、なんでも使えるけど・・・基本は拳かな?」
弓子「私は弓矢で候」
総理「って事は、遠距離が2人に近距離が3人か」
総理は、スナイパーライフルを持ちながらそう言う。
飛翔「ん~、言うなら近距離2.5人。遠距離2.5人ですね」
総理「どういうことだ?」
説明しようとすると、何処からか見られてる感じがした。
由紀江「!?飛翔先輩」
飛翔「まゆっちも気が付いた?」
燕「何処からか狙われてるね」
3人は、敵の場所を探る。
燕「近くにはいないみたいだよん」
総理「近くにいないとなると・・・こっちからヒリヒリしたもんを感じるな」
そう言うと、総理はスコープを覗いた。すると、スナイパーがこちらを狙ってるそうだ。
弓子「あの橋から!?遠すぎるで候!!」
飛翔「総理、あの距離狙えますか?」
総理「できね~事はないが、気づかれないようにしね~と無理だな」
飛翔「なら、俺が気を引きますので、その間に狙ってる下さい」
する飛翔は、刀を構え握ってる手に力と気を込める。
飛翔「準備はいいですか?」
総理「いいけど、どうやってアイツの気を反らすんだ?」
飛翔「こうやってです」
そして、飛翔は相手から少し離れた場所を狙う。
飛翔「一刀流・・・三百煩悩鳳!!」
降り下ろされた刀から、斬撃が飛ぶ。引ったくりの時よりは強いが、百代との戦いよりは弱いほどの威力だ。そのまま、スナイパーの真横を通り抜ける。当然スナイパーは焦っていた。
飛翔「今です!」
俺の合図で、総理はスナイパーを狙撃した。
飛翔「お見事です」
俺は、一発で命中させた総理を絶賛する。
総理「それを言うなら、おめえさんもだ。まさか、刀で斬撃を飛ばすとはな」
飛翔「ま~・・・」
燕「相変わらず、驚きを隠せないね」
弓子「取り合えず、これで暫くは休めるで候」
敵を倒したので、処刑の対象からは外れる。そして俺達は、少し奥行った所で休むのであった。