真剣で料理人をやりなさい!?   作:シャト6

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第30話

夜になり、俺達は動き出す。

 

燕「全然来なかったね」

 

弓子「そうで候」

 

総理「お陰で、爆睡できたってもんだ」

 

飛翔「なら、次にあった人と戦って、今日は終わりにしましょうか」

 

由紀江「そうですね」

 

そして俺達は動き出す。すると、1つの気配を感じた。

 

由紀江「丁度誰か来ますね」

 

燕「みたいだね」

 

飛翔「・・・あれ?」

 

飛翔は、こっちに来る気配に違和感を覚えた。

 

弓子「どうしたで候飛翔君?」

 

弓子が飛翔に話しかける。

 

飛翔「いえ・・・この気に覚えがありまして」

 

総理「って事は、おめぇさんの知り合いかもな」

 

すると、目の前に出てきたのは・・・

 

「ようやく見つけたぞ総理」

 

総理「お前は!?」

 

出てきたのは、テレビで総理と対立してる議員だった。そして、その後ろにいたのは・・・

 

由紀江「ク、クッキー!?」

 

巨大なクッキーロボが二体いた。更に横を見ると、飛翔は驚きの表情になる。

 

飛翔「しゃ、釈迦堂さん!?それに、竜兵も!!」

 

釈迦堂「よ~大将。まさか、お前さんと戦うのはあの時以来だな」

 

竜兵「だな。俺様も、飛翔さんにリベンジと洒落こもうと思ってな♪」

 

飛翔「マジですか・・・」

 

その言葉に、飛翔は驚く。

 

「出会ったからには、戦うしかない。総理にはここで退場してもらおう」

 

クッキー1「いくよ~!」

 

クッキー2「フハハハハ!!切り刻んでくれる!!」

 

燕「やるしかなさそうだね!」

 

全員が構える。すると、釈迦堂が巨大な殺気を出す。すると、飛翔以外の皆は更に険しい表情になる。

 

飛翔「釈迦堂さん・・・」

 

俺は一歩前に出て、釈迦堂さんに言う。

 

釈迦堂「へへっ!俺もあれから修行してんだよ!」

 

飛翔「なるほど」

 

すると、先程まで穏やかな表情の飛翔の顔が険しくなる。そして、刀を抜いた瞬間、釈迦堂以上の殺気を出す。

 

釈迦堂「へ、へへっ。修行して強くなっても、大将には殺気じゃ勝てないか」

 

飛翔「釈迦堂さん・・・」

 

すると、まゆっちが俺の横に立つ。

 

由紀江「飛翔先輩」

 

まゆっちも刀を構える。すると、それを見た釈迦堂さんは、驚いている。

 

釈迦堂「なるほど・・・やっぱ親子だな。構えがソックリだ」

 

由紀江「私の父を?」

 

釈迦堂「ああ。そこにいる人の頼みでね。君のお父さんには怪我をしてもらったんだよ」

 

由紀江「!!」

 

すると、由紀江から釈迦堂同等の気が放出された。

 

由紀江「貴方は父を・・・」

 

釈迦堂「悪いとは思ったさ。けど、こっち仕事だからね。全治1ヶ月だし、死んでねぇから許してくれよ」

 

由紀江「・・・許せません!」

 

釈迦堂の言葉を聞いて、更に気を放出する。さすがの釈迦堂も怯んでいた。

 

釈迦堂「おっかないね~。さすがは黛ってとこか?」

 

飛翔「・・・まゆっち、勝てよ」

 

それだけ言い残して、俺はクッキーの所に向かった。竜兵は燕先輩が相手をしている。

 

クッキー2「フハハハハ!!避けるばかりでは、私は倒せないぞ!!」

 

弓子「くっ!」

 

2体のクッキーは、装甲が硬いので矢銃弾は効かない。

 

総理「どんだけ硬いんだよ」

 

「当然だ!どれだけの予算で作ったと思っている!!」

 

飛翔「んなとこで、国の予算を使うなよ」

 

呆れながら飛翔やって来た。

 

弓子「飛翔君!!」

 

飛翔「お待たせしました。2人は下がって下さい」

 

そう言うと、飛翔はダブルクッキーの前に立つ。

 

クッキー2「ほう。1人で私達に挑むというのか?」

 

クッキー1「無謀だね」

 

飛翔「どうかな?」

 

そう言うと、飛翔は更に濃い殺気と剣圧が放出される。すると、クッキー達は危険を判断したのか、飛翔から一歩下がる。

 

クッキー2「ほう・・・私達が、無意識に下がってしまうとはな」

 

クッキー「あの人、只者じゃないね」

 

クッキー2「だが、それでも私達の敵ではない!!」

 

クッキー「そうだよ!」

 

再び2体は、飛翔に襲い掛かる。すると、飛翔から出てた気が変わる。

 

飛翔「やれやれ・・・なら、俺も少し本気で行くか」

 

その言葉を聞いた全員は、背筋が凍った感じがした。先程まで感じていた気より、更に濃く重い空気が辺りを包んだ。

 

由紀江「あっ・・・あっ・・・」

 

燕「はっ・・・はっ・・・」

 

釈迦堂「な・・・んだ・・・」

 

燕や由紀江達でさえ、まともに話せなくなるほどである。弓子や議員は、既に気絶していた。

 

クッキー2「まずいぞ!一旦マイスターを連れて、退却するぞ!」

 

クッキー「そ、そうだね!」

 

クッキー2は、議員を担いでその場から離れたのであった。釈迦堂や竜兵も、一緒に逃げていった。それを確認した飛翔は、気を消すのであった。

 

飛翔「大丈夫ですか?」

 

飛翔は刀を収めて、由紀江達に近づく。

 

由紀江「は・・・はい」

 

燕「飛翔君・・・あれは一体」

 

飛翔「あれは、家に代々伝わる奥義ですよ」

 

総理「奥義だと?」

 

総理は弓子を背負いながらやって来た。

 

飛翔「ええ。父さんは二刀流の使い手で、リミッターを解除するとああなるんです」

 

由紀江「二刀流・・・」

 

燕「どうやって扱うの?」

 

由紀江は意味しげに、燕は興味津々に聞く。

 

飛翔「俺も、父さんから習ってはいましたが、俺に合う刀が無くて・・・」

 

燕「合う刀がない?」

 

飛翔「はい。一刀流はどんな刀でも扱えない事はないんですけど・・・二刀流になると、普通の刀では耐えきれないんですよ」

 

総理「なるほどな・・・普通の刀じゃ、おめえさんの気等に耐えきれないって事か」

 

総理納得していた。由紀江も、刀を使う者として飛翔の言うことに納得していた。

 

総理「取り合えず、今日はこの辺にしようか」

 

飛翔「そうですね。ユミ先輩をもらいますよ」

 

飛翔は総理から弓子を受け取り、背中に背負う。

 

燕「でも、どこで休む?」

 

飛翔「そうですね・・・」

 

大会中は、昼夜問わず襲ってくる。休むからには、キチンと休みたい。

 

総理「それについては心配するな。俺達が大会に参加してる間、休む間だけ面倒見てくれる場所がある」

 

由紀江「そうなんですか?」

 

総理「だから、ゆっくりと休めるぜ」

 

そして総理の案内で、その家に行くのであった。暫く歩くと、一件の屋敷に到着した。

 

「お待ちしておりました総理」

 

総理「大会の間、よろしく頼むぜ」

 

「ではこちらへ」

 

そして俺達は中に案内された。入ると、ボールみたいなロボットがいた。

 

燕「ロボット?」

 

「ロボットじゃね~!俺様はデニーロだ!」

 

飛翔「デニーロ?」

 

俺達が話してると、執事の人が説明してくれた。

 

「主が暇で作った高性能ロボットです。材料は、100円SHOPで購入されたそうです」

 

『マジで!?』

 

その日、一番驚いた俺達であった。

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