夜になり、俺達は動き出す。
燕「全然来なかったね」
弓子「そうで候」
総理「お陰で、爆睡できたってもんだ」
飛翔「なら、次にあった人と戦って、今日は終わりにしましょうか」
由紀江「そうですね」
そして俺達は動き出す。すると、1つの気配を感じた。
由紀江「丁度誰か来ますね」
燕「みたいだね」
飛翔「・・・あれ?」
飛翔は、こっちに来る気配に違和感を覚えた。
弓子「どうしたで候飛翔君?」
弓子が飛翔に話しかける。
飛翔「いえ・・・この気に覚えがありまして」
総理「って事は、おめぇさんの知り合いかもな」
すると、目の前に出てきたのは・・・
「ようやく見つけたぞ総理」
総理「お前は!?」
出てきたのは、テレビで総理と対立してる議員だった。そして、その後ろにいたのは・・・
由紀江「ク、クッキー!?」
巨大なクッキーロボが二体いた。更に横を見ると、飛翔は驚きの表情になる。
飛翔「しゃ、釈迦堂さん!?それに、竜兵も!!」
釈迦堂「よ~大将。まさか、お前さんと戦うのはあの時以来だな」
竜兵「だな。俺様も、飛翔さんにリベンジと洒落こもうと思ってな♪」
飛翔「マジですか・・・」
その言葉に、飛翔は驚く。
「出会ったからには、戦うしかない。総理にはここで退場してもらおう」
クッキー1「いくよ~!」
クッキー2「フハハハハ!!切り刻んでくれる!!」
燕「やるしかなさそうだね!」
全員が構える。すると、釈迦堂が巨大な殺気を出す。すると、飛翔以外の皆は更に険しい表情になる。
飛翔「釈迦堂さん・・・」
俺は一歩前に出て、釈迦堂さんに言う。
釈迦堂「へへっ!俺もあれから修行してんだよ!」
飛翔「なるほど」
すると、先程まで穏やかな表情の飛翔の顔が険しくなる。そして、刀を抜いた瞬間、釈迦堂以上の殺気を出す。
釈迦堂「へ、へへっ。修行して強くなっても、大将には殺気じゃ勝てないか」
飛翔「釈迦堂さん・・・」
すると、まゆっちが俺の横に立つ。
由紀江「飛翔先輩」
まゆっちも刀を構える。すると、それを見た釈迦堂さんは、驚いている。
釈迦堂「なるほど・・・やっぱ親子だな。構えがソックリだ」
由紀江「私の父を?」
釈迦堂「ああ。そこにいる人の頼みでね。君のお父さんには怪我をしてもらったんだよ」
由紀江「!!」
すると、由紀江から釈迦堂同等の気が放出された。
由紀江「貴方は父を・・・」
釈迦堂「悪いとは思ったさ。けど、こっち仕事だからね。全治1ヶ月だし、死んでねぇから許してくれよ」
由紀江「・・・許せません!」
釈迦堂の言葉を聞いて、更に気を放出する。さすがの釈迦堂も怯んでいた。
釈迦堂「おっかないね~。さすがは黛ってとこか?」
飛翔「・・・まゆっち、勝てよ」
それだけ言い残して、俺はクッキーの所に向かった。竜兵は燕先輩が相手をしている。
クッキー2「フハハハハ!!避けるばかりでは、私は倒せないぞ!!」
弓子「くっ!」
2体のクッキーは、装甲が硬いので矢銃弾は効かない。
総理「どんだけ硬いんだよ」
「当然だ!どれだけの予算で作ったと思っている!!」
飛翔「んなとこで、国の予算を使うなよ」
呆れながら飛翔やって来た。
弓子「飛翔君!!」
飛翔「お待たせしました。2人は下がって下さい」
そう言うと、飛翔はダブルクッキーの前に立つ。
クッキー2「ほう。1人で私達に挑むというのか?」
クッキー1「無謀だね」
飛翔「どうかな?」
そう言うと、飛翔は更に濃い殺気と剣圧が放出される。すると、クッキー達は危険を判断したのか、飛翔から一歩下がる。
クッキー2「ほう・・・私達が、無意識に下がってしまうとはな」
クッキー「あの人、只者じゃないね」
クッキー2「だが、それでも私達の敵ではない!!」
クッキー「そうだよ!」
再び2体は、飛翔に襲い掛かる。すると、飛翔から出てた気が変わる。
飛翔「やれやれ・・・なら、俺も少し本気で行くか」
その言葉を聞いた全員は、背筋が凍った感じがした。先程まで感じていた気より、更に濃く重い空気が辺りを包んだ。
由紀江「あっ・・・あっ・・・」
燕「はっ・・・はっ・・・」
釈迦堂「な・・・んだ・・・」
燕や由紀江達でさえ、まともに話せなくなるほどである。弓子や議員は、既に気絶していた。
クッキー2「まずいぞ!一旦マイスターを連れて、退却するぞ!」
クッキー「そ、そうだね!」
クッキー2は、議員を担いでその場から離れたのであった。釈迦堂や竜兵も、一緒に逃げていった。それを確認した飛翔は、気を消すのであった。
飛翔「大丈夫ですか?」
飛翔は刀を収めて、由紀江達に近づく。
由紀江「は・・・はい」
燕「飛翔君・・・あれは一体」
飛翔「あれは、家に代々伝わる奥義ですよ」
総理「奥義だと?」
総理は弓子を背負いながらやって来た。
飛翔「ええ。父さんは二刀流の使い手で、リミッターを解除するとああなるんです」
由紀江「二刀流・・・」
燕「どうやって扱うの?」
由紀江は意味しげに、燕は興味津々に聞く。
飛翔「俺も、父さんから習ってはいましたが、俺に合う刀が無くて・・・」
燕「合う刀がない?」
飛翔「はい。一刀流はどんな刀でも扱えない事はないんですけど・・・二刀流になると、普通の刀では耐えきれないんですよ」
総理「なるほどな・・・普通の刀じゃ、おめえさんの気等に耐えきれないって事か」
総理納得していた。由紀江も、刀を使う者として飛翔の言うことに納得していた。
総理「取り合えず、今日はこの辺にしようか」
飛翔「そうですね。ユミ先輩をもらいますよ」
飛翔は総理から弓子を受け取り、背中に背負う。
燕「でも、どこで休む?」
飛翔「そうですね・・・」
大会中は、昼夜問わず襲ってくる。休むからには、キチンと休みたい。
総理「それについては心配するな。俺達が大会に参加してる間、休む間だけ面倒見てくれる場所がある」
由紀江「そうなんですか?」
総理「だから、ゆっくりと休めるぜ」
そして総理の案内で、その家に行くのであった。暫く歩くと、一件の屋敷に到着した。
「お待ちしておりました総理」
総理「大会の間、よろしく頼むぜ」
「ではこちらへ」
そして俺達は中に案内された。入ると、ボールみたいなロボットがいた。
燕「ロボット?」
「ロボットじゃね~!俺様はデニーロだ!」
飛翔「デニーロ?」
俺達が話してると、執事の人が説明してくれた。
「主が暇で作った高性能ロボットです。材料は、100円SHOPで購入されたそうです」
『マジで!?』
その日、一番驚いた俺達であった。