いよいよKOS最終日。残ったチームは、俺達と議員や釈迦堂さんのチームである。そして、昨日総理が海辺で勝負すると言った。理由は、町中だと、一般人に被害が出ないとは限らないからだ。
「待っていたぞ総理」
総理「約束だからな」
約束を守るとは義理堅いね。絶対にこの議員なら守らないと思うぞ。
釈迦堂「へへっ、ようやく戦えるな」
飛翔「ですが、釈迦堂さんの相手はまゆっちですよ」
釈迦堂「しゃ~ね~か。大将と戦いたかったけどな」
竜兵「なら、俺様が相手に・・・」
嬉しそうに竜兵が前に出てくるが、竜兵にも対戦相手を用意している。
飛翔「残念だが、竜兵の相手は燕先輩だ」
燕「よろしくね」
そう言うと、竜兵は心底残念そうな顔をしたのであった。
飛翔「それじゃあ2人共、頑張って下さいね」
そう言い残して、俺は総理とユミ先輩の所に向かった。
燕「飛翔君に、ああ言われたら頑張らない訳にはいかないよん」
由紀江「はい!」
釈迦堂「ま~、大将には劣るが黛の嬢ちゃんなら構わねえか」
竜兵「さっさと終わらせて、飛翔さんの所へ行くか」
そして、戦いが始まったのであった。一方総理はと言うと・・・
「ハハハハ!!どうかね総理。今まではコンピューターが指示を出してたが、私が乗り込めば流石に動きを読むことはできまい!!」
総理「こいつは厄介だな。機械なら、行動が一定だから読みやすいが、人間となれば別だ。それに、機械と人間の行動が合わされば更に厄介この上ない」
クッキー2「フハハハハ!!私とマイスターが協力すれば、無敵なのだ!!」
2人?は笑いながら総理に説明してる。
飛翔「お待たせしました」
弓子「飛翔君!!」
飛翔「大丈夫ですか?」
俺はユミ先輩に近寄り、俺の後ろに下がるように言う。
鉄心「ほっほっほ。中々面白い勝負になりそうじゃの」
百代「私を倒したんだ。飛翔なら問題ない」
揚羽「うむ!その意見には我も同意だ!!殺気だけで我をも越えておる!是非とも我の伴侶にしたいものだ!!」
揚羽さんの言葉に、横にいたモモ先輩を始めとする女性陣が、物凄く俺の事を睨んでいた。
飛翔(ってか揚羽さん、俺貴方とそこまで深く話したこともないのに、なんで伴侶に!?)
当然俺の頭の中は、その事で混乱していたのは言うまでもない。
飛翔「と、取り合えず倒しますか」
少し焦りつつも、刀を抜いてデカクッキー2と戦う。
「さ~、かかってこい!このクッキー2は、昨日倒したクッキーより更に強力だぞ!!」
飛翔「みたいですね」
刀を構えながら、俺はそう答える。しかし・・・
飛翔「いくら硬いとはいえ、倒せない事はないはずですよ?」
クッキー2「面白い。ならば、見せてみよ!!」
そして、こっちでも戦いが始まる。すると、総理がボソリと言う。
総理「この勝負、瞬殺だろうな」
弓子「何故で候?」
弓子は気になり、総理に質問する。
総理「考えてみな嬢ちゃん。あいつは、刀を持たなきゃ気の量は一般人並だが、刀を持てば気や殺気も馬鹿デカくなる」
弓子「あっ!!」
そう言われて、思い出す表情をする弓子。
総理「んで、今あのロボを操縦してるのは、武術を全く知らない素人だ。そんな奴が、相手をすればどうなる?」
答えは至って簡単だ。すると、クッキー2が叫び出す。
クッキー2「マイスター!?私を動かしてくれ!!マイスター!!!」
コントロールを議員に委ねている為、クッキー2は動けない。中の人?当然俺が刀を持って睨んだ瞬間気絶したよ。
百代「なんと言うか・・・」
揚羽「無様であるな」
鉄心「そりゃそうじゃろ」
ルー「ですネ」
天衣「飛翔だしな」
その一言で、百代達は納得していた。納得するなよ!! そう思いながらクッキー2を見ると、総理が中から議員の人を引っ張り出していた。
総理「よっと・・・気絶してるから、余計重く感じるぜ」
弓子「この人、見事に泡を噴いて気絶してるで候」
木の棒で、頬をつつきながらそう言う弓子であった。
飛翔(まさかユミ先輩が、ユキみたいな行動をするとは・・・)
ユミ先輩の行動に、俺は驚いた。見ると、まゆっちや燕先輩も戦い終わってこっちに来ていた。
飛翔「お疲れ様です」
燕「中々強かったよん」
由紀江「はい。ですが、これで父の仇がうてました」
その後ろには、釈迦堂さんがいた。
釈迦堂「イッテテテ」
飛翔「自業自得ですよ釈迦堂さん」
釈迦堂「そう言うなよ。だが、当分俺も動けねぇよ」
鉄心「心配せんでよい。川神院で治療すれば、2週間程度で治るわい」
鉄心さんが、会話に参加する。すると、揚羽さんやモモ先輩もやって来た。
揚羽「やはり、飛翔がいたチームが優勝したか」
百代「当然だな♪」
何故かモモ先輩が、自慢気に言う。
揚羽「では、約束の賞金だ」
ここで賞金が渡されるのか。それはそうか・・・閉会式なんか出来ないしな。そして俺達5人は、小切手を受け取った。さすが揚羽さん!仕事が早い。
揚羽「当然だ!!」
・・・人の心を読まないで下さい。
総理「じゃ~俺は帰るとするか。この賞金を日本の為に使わないとな」
由紀江「頑張って下さい」
総理「じゃ~な」
そして総理も、SPの人と帰るのであった。俺達も解散しようとすると、小雪達がやって来た。
小雪「飛翔~!」
清楚「優勝おめでとう!」
弁慶「さすがだね~」
辰子「すごいね~」
義経「義経は、物凄く感動した!!」
あずみ「マジで優勝しやがるとはな」
李「さすが飛翔です」
ステイシー「マジでロックだぜ!!」
皆それぞれ祝福の言葉を言ってくれる。これは凄く嬉しい。しかし、揚羽さんの一言で、その空気は一変する。
揚羽「当然だ!!飛翔は我の伴侶なのだからな!!」
揚羽さん!なに爆弾落としてんですか!!
すると、賑やかだった雰囲気が、とてつもなく重くなり、義経とステイシーさん以外が、俺の事を見る。
飛翔「えっと・・・揚羽さん。なんで俺が伴侶に?」
俺は揚羽さんに説明を要求した。
揚羽「以前我とあずみが襲われた時に助けられたであろう?あの時に思った!飛翔は我の伴侶に相応しいと!!」
飛翔「おかしいでしょ!?」
揚羽「我は昔から、我より強い男を伴侶にすると決めていた。そして、今日もだが我は飛翔には勝てないと気が付いたのだ!」
飛翔「いや・・・だからって」
すると、先程より更に強力な気配を感じた。気配と言うより殺気だな。ゆっくりと振り向くと、皆の目からハイライトが消えていた。ってか、なんでモモ先輩まで!?
燕「飛翔君、少し私達とお話ししようか?」
飛翔「えっと・・・燕先輩?」
清楚「そうだね。さっきの話を詳しく聞きたいな♪」
笑顔でそう言う清楚先輩。他の人も見ると、皆ジリジリと俺に近寄ってくる。
飛翔「て、鉄心さ・・・」
俺は助けを求めたが、既に鉄心さんやルーさんはいなかった。逃げたな!!
弁慶「さて飛翔」
由紀江「ゆっくりと」
李「お話を」
弓子「聞かせて」
百代「もらおうか?」
あずみ「言っとくが」
辰子「逃げられると」
小雪「思ってないよね~」
飛翔(俺・・・死んだかも。・・・なんて思ってられるか!!)
俺はその場から逃げ出した。当然逃げると追い掛けるのが動物的本能である。
百代「逃げたぞ!!」
燕「皆!追いかけるよん!!」
燕の言葉に全員が頷いた。そしてここから揚羽も加わり、飛翔との追いかけっこが始まったのであった。