大成との戦いが終わり、紗紀代が由紀江と沙也佳に飛翔を客間に案内するように言ったので、3人は客間に向かっている。
沙也佳「こっちになります」
由紀江「こちらにいる間は、ここが飛翔先輩のお部屋になります」
飛翔「そうなんだ。なら、お世話になるよ」
客間に入り、荷物を置いてくつろぐ。すると由紀江がお茶を淹れてくれる。
由紀江「飛翔先輩、どうぞ」
飛翔「ありがとうまゆっち」
由紀江が淹れてくれたお茶を飲む。一息つくと、鞄から川神市の小笠原さんのお店で買ったお土産を出す。
飛翔「せっかく美味しいお茶を淹れてくれたし、これも一緒に食べようか。大成さん達のお土産は、別で買ってるしね」
開けて由紀江や沙也佳の前に出す。
飛翔「まゆっちは食べた事あると思うけど」
由紀江「はい。小笠原商店の甘味ですね」
由紀江も、百代達と何度も足を運んでいるので、知っていた。
飛翔「どうぞ沙也佳ちゃん。俺やまゆっちのおススメなんだ♪」
沙也佳「ありがとうございます」
由紀江の淹れたお茶を飲みながら、しばらくのんびりとした時間を過ごしたのでった。夕方になり、由紀江達は夕食の手伝いをしに行った。飛翔も手伝うと言ったが断られてしまったため、縁側でのんびりと夕日を眺めていた。するとそこに大成がやって来た。顔に複数の傷が増えていたが・・・
飛翔(絶対、紗紀子さんがやったんだろうな)
そう思いながらも、面と向かって聞く気にはなれなかった。
大成「隣いいかな?」
飛翔「どうぞ」
飛翔から許可をもらい、隣に座る大成。
大成「・・・少し遅くなったが、これを渡bしておこう」
渡してきたのは、一枚の封筒だった。
大成「君が私に勝ったら、これを渡してほしいと言われてた物だ」
封筒を受け取り、中を確認する。中には鍵が入っていた。
飛翔「鍵?」
何の鍵か分からない飛翔であった。
大成「何か思い当たる事はないかな?」
大成にそう言われて、考える飛翔。
飛翔(そう言えば、ウチの店に一つ開かない扉があった気が・・・)
その事を思い出す飛翔。
大成「どうやら、何か心当たりがあるみたいだね」
飛翔「はい。帰って確認してみようと思います」
そう言うと、大成は満足そうに頷いていた。
飛翔「・・・大成さんは、自分の父と母をご存知ですか?」
飛翔は、今まで気になっていた事を質問する。
大成「君の両親は、とても仲がよかったよ」
飛翔の質問に、大成は話し始めた。
大成「産まれたばかりの君を連れて、母親と一緒に来たよ。その時だね、彼とならいい関係を築けると思った。しかし・・・」
飛翔「その数年後に、ウチの両親は殺された」
その言葉に、大成は何も言わなかった。
飛翔「大成さん、BABELを知っていますか?」
大成「BABEL?」
飛翔「はい。以前まゆっち・・・由紀江さん達と一緒に、九鬼が所有する南の島に遊びに行った時なんですが、その時に私達を襲った連中がいたんです」
その話に、大成は黙って飛翔の話を聞いている。
飛翔「その時襲った男が言ったんです。『BABAELには気を付けろ』と」
大成「BABEL・・・残念だが、聞いたことはないね」
飛翔「そうですか」
その言葉に、飛翔は少しだけ落胆した。
大成「すまないね。力になれなくて」
飛翔「いえ。けど、これからも襲われないとは限りませんので」
大成「そうだね。何かあれば相談しなさい。私からも、鉄心殿にその事を伝えておくので」
飛翔「ありがとうございます」
お互いそう言うと、いいタイミングで由紀江と沙也佳がやって来た。
沙也佳「お父さん、夕食の準備が出来たよ」
由紀江「飛翔先輩もどうぞ」
そう言われて、縁側に座ってた2人はそのまま広間に向かうのであった。