真剣で料理人をやりなさい!?   作:シャト6

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第38話

沙也佳ちゃん誘拐事件が解決して、俺達は川神市に帰っていった。俺は大成さんから受け取った鍵を持って店に来ていた。

 

飛翔「さて、店にあった唯一開かなかった部屋がありましたが…恐らくここでしょう」

 

ミサゴ「けど、不思議なお店ね。まさか地下があるなんて驚きね」

 

天衣「確かに」

 

ミサゴさんと天衣さんも一緒に来てもらっている。今は刀が無いので何かあった時の為に一緒に来てもらってるのだ。

 

飛翔「ここですね」

 

地下に続く階段を降りきると、扉があった。これが今まで開けられなかった扉である。

 

ミサゴ「ここがそうなの?」

 

飛翔「おそらく。この店で開かない部屋はここしかありませんので」

 

そう言いながら、貰った鍵を鍵穴に差し込む。すると見事に合い鍵が開いた。扉を開けて中に入り明かりをつけた。

 

天衣「これは…」

 

中には、所狭しと色々な武器が保管されていた。

 

ミサゴ「これは…凄いわね」

 

飛翔「はい。まさかこれほどの武器を所持してたとは驚きです。…ん?あれは」

 

すると俺は、三本だけ別に置かれている刀と剣を見つけ、その側に行く。

 

飛翔「この刀は…」

 

天衣「どうかしたのか飛翔?」

 

気になって天衣さんもやって来る。

 

飛翔「いえ…まさかこの刀があるとは思いませんでした」

 

ミサゴ「この剣は?」

 

飛翔「父から聞いたことあります。先祖代々使われていたそうです。この三本は、時には二本時には一本、そして今のように三本の刀と使い分ける事が出来るんです」

 

天衣「そんなに凄い刀なのか?」

 

飛翔「ええ。恐らく父はいざという時の為に大成さんに鍵を預けていたのでしょう」

 

ミサゴ「けど、これで刀の心配はなくなったわね」

 

飛翔「そうですね」

 

そう言いながら、刀に近づくと三本の刀は集まり一本の大剣になった。

 

飛翔「どうやら、私を新しい持ち主と認めてくれたみたいですね」

 

天衣「そうみたいだな」

 

そして剣を持つと、俺に隠されてた力が溢れ出す。

 

「「!!?」」

 

一緒にいた天衣さんとミサゴさんは、自然に戦闘態勢になっていた。

 

飛翔「どうしました?」

 

天衣「どうしたって」

 

ミサゴ「飛翔君がその剣を持った瞬間、物凄い殺気を感じたのよ」

 

天衣「ああ…今までと比べ物にならないくらいな」

 

飛翔「そうですか?」

 

そう言いながら、持っていた剣を後ろに背負う。持つのを止めたと同時に先程まであった殺気は完全に消えたのである。それと同時に2人は床に座り込んだ。

 

飛翔「だ、大丈夫ですか!?」

 

俺は慌てて2人に駆け寄る。

 

天衣「あ、ああ」

 

ミサゴ「なんとかね…」

 

流石の2人も、それなりに強い方だが俺の殺気はそれをも上回っていたのようだ。

 

「とにかく出ましょうか。刀が三本になったおかげで、俺自身も技が増えましたし」

 

天衣「そうなのか?」

 

「ええ、今までは一刀流のみに限定してましたからね」

 

ミサゴ「へ~」

 

そして三人は地下室から出て行った。ミサゴさんは自分の仕事に向かい、天衣さんは買い出しに行き俺は一店を後にした。それから数日後、夏休みも終わり二学期が始まった。

 

「ん~!!今日から二学期か」

 

そんな事を呟きながら下駄箱で自分の上履きに履き替えていると、風間ファミリーの椎名京がいた。

 

「おはよう椎…」

 

俺は出かかった言葉を、途中で止めた。何故なら、椎名は下を向いておりその視線の先には手紙があったからだ。それを椎名はクシャクシャにしてゴミ箱に捨てて行ってしまった。

 

「……」

 

俺は、捨てられた手紙を拾い上げ中身を確認する。そこにはこう書かれていた。

 

【お前の母親は淫売だ。親が淫売ならお前も淫売だ。近寄るな】

 

「…なんだよこれ」

 

俺は手紙の内容を見て、怒りがこみ上げ手紙を握りつぶしていた。すると後ろから声を掛けられた。

 

「おはよう飛翔君」

 

声をかけてきたのは清楚先輩だった。後ろには義経と弁慶も一緒である。慌てて持っていた手紙を隠す。

 

「お、おはようございます清楚先輩、弁慶、義経」

 

義経「おはよう飛翔君」

 

弁慶「ん~、おはよ~」

 

三人は挨拶をする。

 

清楚「そういえば、さっき後ろに何隠したの?」

 

「え、えっと…店の公共料金の請求書ですよ。思ったより高かったんで」

 

この手紙の事がバレれば、清楚先輩はモモ先輩達に、弁慶達の場合は大和達にバレる可能性がある。

 

清楚「そうなんだ。私はてっきり誰かからのラブレターと思っちゃった」

 

「違いますよ。ま、店の事なんで見せる事は出来ませんけど」

 

義経「そうだよね」

 

「とにかく、教室に行きましょう。そろそろ始業のチャイムが鳴りそうですし」

 

そしてそれぞれ自分のクラスに向かったのであった。

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