真剣で料理人をやりなさい!?   作:シャト6

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今日に合わせて急遽書いてみました。即席ですので文章は微妙です。


番外編 バレンタインデー

2月14日、世間ではバレンタインデーの季節である。とあるお菓子の政略でもあるが、女性が好きな男性に日頃の感謝や告白等のイベントでもある。それはここ、川神学園でも同じである。

 

「……」

 

準「凄いなお前、若達に負けず劣らずだな」

 

教室に入ると、机の上に山のように積まれているチョコレートやクッキーが入った包み。

 

冬馬「凄いですね飛翔君」

 

「いや、確かに凄いけど…正直ここまでとは」

 

準「ま、お前はエレガントクワットロ候補だしな」

 

「マジか!?初めて聞いたぞ」

 

何時の間にそんな事になってたんだよ…

 

準「ま~、お前が知らないのは当然だな」

 

「話変わるけど、あの3人は何をしてるんだ?」

 

見るとユキと弁慶とあずみさんが、お互いを牽制するように睨んでいる。

 

冬馬「察してあげて下さい」

 

準「無理だろ若。こいつは他の人達の事も気が付いてないんだぞ」

 

「何の話だ?」

 

準「これだよ」

 

準と冬馬は、俺を見ながら呆れていた。時間が経ち放課後、冬馬から分けてもらった紙袋に貰ったチョコレート等を入れていく。すると、ユキが話しかけてきた。

 

ユキ「飛翔~!」

 

話しかけるというより、普段通りに抱き着いてきた。

 

飛翔「離れなさい」

 

ユキ「ぶ~」

 

不貞腐れながら俺から離れる。

 

ユキ「あ~んして」

 

するとユキは、持ってたマシュマロを俺の口に入れてきた。食べると中からチョコがで溢れてきた。

 

飛翔「おっ、チョコ入りか」

 

ユキ「そ~だよ♪」

 

それを切っ掛けにしたのか、あずみさんや弁慶もやって来た。

 

あずみ「おい飛翔、これ揚羽様からだ」

 

そう言うと、俺にチョコを渡す。2つも…

 

あずみ「揚羽様は自らお渡ししたかったみたいだが、どうしても外せない仕事があったそうだ。だからあたいが預かって来た」

 

「ありがとうございます。で、もう一つは?」

 

あずみ「…あたいからだ」

 

そう言うとあずみさんは、さっさと出て行ってしまった。

 

弁慶「これは私からだよ~」

 

既に川神水で酔っぱらっている弁慶からもチョコを貰った。

 

「飛翔!」

 

「飛翔先輩!!」

 

「飛翔君!」

 

すると、京にまゆっち、ユミ先輩、燕先輩、清楚先輩、モモ先輩がいた。

 

由紀江「ひ、飛翔先輩!ここ、これをどうじょ!!」

 

思いっきり噛んでたが、必死な顔なのでそこは流しておく。

 

松風『そうだぜひ~坊!まゆっちが丹精込めた手作りチョコなんだ!味わって食えよ』

 

「久々だな松風。けど手作りチョコか。ありがとな」

 

お礼を言いながらまゆっちの頭を撫でる。

 

由紀江「はぅぅぅ」

 

そして見事に気絶したのであった。

 

燕「これは私らだよん」

 

「ありがとうございます。…流石に納豆は入ってませんよね?」

 

そう言うと、何故か顔を逸らす燕先輩。マジかよ…食うの怖いわ。そして清楚先輩やユミ先輩達からも貰った。因みに全員が手作りだ。モモ先輩が手作りなのが意外だったけど。あと京…何故チョコが赤いんだ。そんな事をお見ながら帰っていると、途中で李さんとステイシーさんと出会った。

 

李「待ってましたよ飛翔」

 

ステイシー「さっさと出て来いよな」

 

「こんにちは李さん、ステイシーさん。今日は何か?」

 

李「今日は2月14日…」

 

ステイシー「バレンタインだよ!本来アタシはこう言った事には興味ないんだがな」

 

そんな事を言いながら、不器用にラッピングされたチョコを渡してきた。

 

李「よく言いますよ。昨日泣きついてきたのはどこの誰ですか」

 

ステイシー「なっ!?李テメェ!!」

 

李さんがそう言うと、顔を赤くして抗議するステイシーさんだった。

 

李「では私からも」

 

続いて李さんからもチョコを貰った。

 

「ありがとうございます」

 

李「では私達はこの辺で。帰りますよステイシー」

 

ステイシー「分ってるって!!」

 

そして2人は帰っていった。帰って店の開店準備をしていると、天衣さんと辰子さんがやって来た。

 

天衣「すまん、少し遅れてしまった」

 

「大丈夫ですよ天衣さん。まだ店の開店時間までありますから」

 

天衣「そうか」

 

その言葉を聞いて安心する天子さん。

 

辰子「ね~ね~、早く渡そうよ」

 

天衣「そ、そうだな」

 

辰子さんの言葉に、少し頬を染める天衣さん。

 

辰子「はい飛翔君」

 

天衣「う、受け取ってくれ」

 

2人が渡してきたのはチョコだった。綺麗にラッピングされた…

 

「ありがとうございます」

 

天衣「あ、味は大丈夫だと思うぞ。しかし、なにぶん初めてなんでな」

 

辰子「大丈夫だよ天衣ちゃん。一緒に作ったんだし」

 

天衣「し、しかしな」

 

俺は、天衣さんと辰子さんが作ったチョコを1つずつ食べる。うん、旨い。

 

「美味しいですよ2人とも。ありがとうございます」

 

俺の言葉を聞くと、天衣さんは嬉しそうな表情になるのであった。時間が経過し閉店時間1人の客がやって来た。この時間に来るのは1人だけだ。

 

「こんばん~」

 

「いらっしゃいミサゴさん。今日もお疲れさん様です」

 

やって来たのは燕先輩の母親であるミサゴさん。彼女はいつも仕事終わりにウチの店で食事をする。

 

ミサゴ「今日も大変だったよ」

 

「みたいですね。どうぞ」

 

俺はおしぼりとお通し、そして熱燗を出す。今の季節はミサゴさんは必ず最初に熱燗を注文する。

 

ミサゴ「ありがとね」

 

そして一口飲む。

 

ミサゴ「…くぅ!働いた後の一杯!」

 

「ははは」

 

そして料理を出していく。ミサゴさんは料理に、俺はミサゴさんが食べた食器以外の物を終わらせる。

 

ミサゴ「おっと、忘れるとこだったわ。はいこれ」

 

すると、ミサゴさんは包装された包みを渡してきた。中を開けると、入っていたのは財布だった。

 

「これは?」

 

ミサゴ「ん?いつもお世話になってる飛翔君にね。どうせチョコは貰い飽きてると思ったしね」

 

「悪いですよ、こんなに高価なものを」

 

ミサゴ「気にしないで。貴方のお陰で燕ちゃん、随分と笑うようになったのよ。そのお礼でもあるのよ」

 

「……」

 

その言葉に俺は黙てしまう。

 

ミサゴ「それに、私もなんだかんだで貴方に救われてるのよ。だから…ね」

 

「…分かりました。ありがたく使わせていただきます」

 

ミサゴ「よろしい!さぁ、飲むわよ!!」

 

そして再び飲み始めるミサゴ。俺は、貰った財布を見ながら、チラホラと雪が降ってる外を見るのであった。

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